好きにさせてよ。

好きにさせてよ。

偏食な趣味を、つらつら綴る。自称アカシックのことブログに一番書いている芸人。

オタクが声を張り上げる ―アカシックを知ってくれ―

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こんにちは、月野にこです。

 

しょっぱなから本題なんですけど。アカシックの魅力がまだまだ世間に知れ渡ってなくて、それはそれはもう私は悲しい。全米くらい泣きたい。

知る人ぞ知る、みたいな存在も確かに格好いいときはあるんですけれども。隠れ家レストラン的な。でもやっぱり、共有したい。すんごいんだぞって。とんでもないんだぞって。出会わないといけない音楽だぞって。

 

じゃ、どんなバンドなのって話ですよ。公式HP見てみましょうよ。

 

 

2011年結成。

誰もが口ずさみたくなるキャッチーでメロディアスなバンドサウンドと、ヨコハマ生まれ繁華街育ちのボーカル・理姫による独特な詞の世界観で話題を呼ぶ。

アカシックOfficialHP 「BIOGRAPHY」より)

 

 

 

足りぬ。

 

 

 

 

圧倒的に伝えたいことが不足している。

わかる、わかるよ?簡単に言うとね?間違っちゃないよ?けれどもこれじゃ、バンドの魅力が要約されすぎている。

シンデレラってどんなお話?って子どもに聞かれて、「貧乏娘が!一発逆転玉の輿!!ガラスの靴履けて良かったYEAH!!!」って答えるくらいに大事なこと言えていない。もどかしい、物足りない、勿体ない。ついでに私の語彙もないYO

 

そんなわけで、まずはバンドとしての良さを語りたい。そのうえで、曲やアルバムごとの凄さを余すことなく布教したい。そして「え?お前、アカシック知らないの?それ超やばくない?」という全盛期のモー娘。並みの会話がクラス中で巻き起こるような新世界を作りたい。そんな思いで今この記事を書いています。主訴は伝わったでしょうか。

 

ではでは、ここからは歌詞編と演奏・メンバー編に分けてアカシックをご紹介したいと思います。

 

先に聴きたくなった素敵なあなたは、まずはこちらからどうぞ。

アカシックOfficialHP 「MUSIC VIDEO」より)

 

※見出し付の記事で書こうとしたのですが、あんまりにも長いので記事を分けます(笑)

 

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椎名林檎、怖くないから。メンヘラの教祖じゃないから。―林檎ビギナーに聴いてほしい私的10選―

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メンヘラの教祖をあがめる女を見るような目で私を見るな


2年前くらいに衝撃的なこと言われたんですけど。

 

カラオケに行きまして、友達数名と。
椎名林檎歌いたいんですよ、どうしても。私の青い春でありBody&Soulであり心と云う毎日聞いているものなので。まあ皆の空気にも配慮しながら歌うじゃないですか。カラオケランキング上位の曲から歌える曲がなくなってきたから、そろそろ自分の好きな歌を皆入れ出したなー、とか。

 

そういう隙を見て「ギブス」入れたんですよ。あの伝家の宝刀。世界一お洒落なθの使い方。


椎名林檎 - ギブス

このMV見て、言われたんです。ある1人の女の子に。角から高嶺の花の女の子が飛び出してきてくれることを祈ってるバンドとか好きなタイプの子なんですけど。

 

「ねえ、このMV怖いんだけど」

 

 

は???

 

何が???何が怖いの??
あの純真と軽蔑の微妙な匙加減を目線1つで演じる謎の子役の凄さが??椎名林檎嬢のあの可愛くて胸元大胆なヴィヴィアンのワンピースの似合いっぷりが??リッケンバッカーを抱きかかえながら倒れていく椎名林檎のカリスマオーラが????この曲を将来崇めていくことになるであろう自分の人生の行く末が???何が???何が怖いの????は???喪@ CェNコ瑠ヲュWァ?????


まあ他人の価値観というやつは得てしてわからない。

それにしても、これでダメなんてことがあるというのはちょっと衝撃だった。「本能」も「罪と罰」も入れるのを我慢したのに。「ギブス」の良さを理解してもらってから「群青日和」で椎名林檎が照れ笑いするあの激萌えのラストシーンを一緒に見てもらいたかったのに。

 

そんなショックを数年こじらせている私なりに、「椎名林檎って怖い」「椎名林檎好きってメンヘラのイメージだわ」って思ってる人にも聴いて感涙してほしいプレイリスト10曲。

ネタバレを自分ですると、悔しいから逆に「ギブス」を入れる。聴き終わる頃には「すみませんあのMVは神からのお告げでした」と言わせてやりたい。嘘です。

一応「椎名林檎」でくくったので東京事変抜きです。

 

林檎ビギナーに聴いてほしい私的10選

 

 

music.apple.com

 

i won't last a day without you


カーペンターズのカバーであり、援軍に宇多田ヒカルを召喚するという無敵の布陣。負ける訳なくない?というのが正直なところなんだけどまあ今回は聴かない人向けなので、まずあの声の鋭利な美しさを堪能していただきたい。
宇多田の歌唱力が絶対王者」「正統派」「芯の強さ」を見せつけてくれるおかげで、「唯一無二」「独創的」「儚い魔性」と表現すべき椎名林檎の素晴らしさがより浮き彫りになってくる。ほんとね、私はこの人の声が好きなんだよ滅茶苦茶に。英語歌おうと日本語歌おうと好きなの。

 


Carpenters - I Won't Last A Day Without You

走れゎナンバー


やけに乾いた渋い世界観、押し付けがましくない気品、現代人の日常に食い込む二分論。椎名林檎って生死に対して敏感に悩む人だと私は勝手に思ってるんだけど、それが「遠い存在」っぽさを醸しているのかもしれない。だったら、これ聴いてもらってさ。椎名林檎の悩むことは彼女特有のものではないこと、私たちも日々気にしていること、悩んでいることを繊細に、鋭利に、大胆に言葉にできちゃうだけなんだってことを知ってほしい。
「訥々と鳴くワイパー、能弁な流行歌。差し障り合う。」
こんな気持ち、誰だってあるじゃない。じゃ、椎名林檎を聞いてよ。

 

労働者


立て続けに「私たちと変わらない椎名林檎」の洗礼を浴びせたい。仕事相手がオリンピックなんたら委員会とか紅白歌合戦かんたらスタッフとかばっかりになるほど、意味わからんほど高尚なお仕事をしている椎名林檎さえ、こんなこと言うの。

「一体いくら掛かるの
気持ち良い生活まで」

誠にありがとうございます、私たちの報われないような寂しい日々にお言葉をくれまして。こんなにも耳なじみの良いメロディの中に隠される、現代人の途方も無い「しんどさ」。身に覚えのない人はいないんじゃない?
ちなみに貴女様の転職は引き続き「椎名林檎」として生きてくださることだと存じます。

 

マ・シェリ


アカシックレコードだなんだと銘打った「三毒史」の中に配置されながら異常に可愛くて甘ったるい椎名林檎の一面を発見できる良作。
入り込んではいけない魔境にたどり着いたような始まり方から、恋に堕ちるまでのような急転直下な展開。甘い世界を引き締めるのは真摯で妖艶な椎名林檎の歌声。もうたまんない。
彼女がメンヘラの教祖だと勘違いされているのは「あるがままの欲に気が付いて。ほら、脱いで」などに現れる露出した本音の部分が(敢えて安い言い方をすると)「エロ」くて「インパクト」があって「女々しい」からだと思うんだけど。「自らが最大級の謎。」ってくらいには自我だの人生だのに悩む椎名林檎はそう安い存在じゃないんだな。ちょっとそういうファン心理、ここらへんで忍ばせたい。

 

青春の瞬き


解散前のSMAPとコラボしたことでも知られているはず、この曲。
「あのとき」の彼ら五人がこの曲を歌う意味とか価値とか散々皆で賞賛したり感嘆したりしていた記憶があるんだけど、ここでやっぱり椎名林檎はいわゆる「メンヘラ 」みたいな枠の人ではなく「福岡でバンド組んでいる女の子が色んなことを考え過ぎて人間が抱える普遍の難しさに到達してしまい、大人になった今も闘い続けている」人なんだと声高に叫びたい。だからこそ、職業も性別も立場も違う彼らにこの曲が「しっくり」きたんじゃないかと。こことか特に。

「いつも何故か 気付いた時にはもう跡形も無い
伸ばす手の先で消え失せる物程欲しくなるんだ」

誰だって寂しくなるじゃん。こんなの。歌ってくれてありがとうSMAP

 


椎名林檎 - 青春の瞬き

ポルターガイスト

 

後半戦なのでそろそろ「タイトルがいかにも林檎っぽい」曲投下。さすがに椎名林檎怖い病の人にいきなりKSKのCDは貸せないので。あとプレイリストには入れたけどあまりに椎名林檎的漢字変換が極められている時期の作品なのでまず何も見ずに聴いてほしい。

踏切の警笛が刻むリズムに合わせて深まる恋の沼。か細く絞り出す「君だけに是を唄ひます。」の直向きさ。椎名林檎のどこが怖い人なんだよマジで。
冒頭「もつと澤山(たくさん)逢いにゐらして下さい…」から始まる物語は、そんじょそこらの連ドラに負けないトキメキ。

 

至上の人生


イントロからいきなりかっ飛ばす女前っぷり。大人にしかできないジャジーな雰囲気だったり壮大なオーケストラを従えた威厳だったり、そういうのが最近の椎名林檎のイメージかもしれないけど、彼女がシンプルなバンドサウンドでロックの女王になれる人であることはお伝えしておきたい。
ラブソングって若いときの方が捻くれた感情表現になっちゃったり、必死過ぎて伝えたいことを山盛りにしちゃったりするように思えるんだけど、こういう素性を晒した真っ直ぐな愛の歌って年々響くようになる。今聴いてしっくりこなくてもずっとずっと後で痛感するというか。ワクチンみたいな。だから皆今のうちに聴いとこ。

 


椎名林檎 - 至上の人生

ギブス


お待たせしました。神からのお告げです。嘘です。この曲にまとわりつく誤解や偏見を取り除くために私はこの記事を書いたんだ。


「カートみたいだからあたしがコートニーじゃない」とか歌詞にあるもんだから、音楽上流階級しかわからないセレブリティあるあるみたいな雰囲気が少し出ているのはまあ致し方ない。「其れ」「厭がる」「云う」など彼女特有の漢字変換もしっかりあるし、何よりこの曲の核心であるサビ冒頭「i 罠 B wiθ U」が何とも言えない「難解な思考を持つ重そうな女」感を醸してると言われても、ちょっとだけ共感する。
でも、あまりに壮絶な歌詞だと思うんだよ。


「あなたはすぐに絶対などと云う
あたしは何時も其れを厭がるの
だって冷めてしまっちゃえば
其れすら嘘になるじゃない」


私たちが言う絶対とか永遠とか、そういう言葉を本当に実現させるのがどれほど難しく、どれほど儚い願いなのか。私たちは、椎名林檎を普段から聴いていても聴いていなくてもその絶望には気づいてる。気づいているけど、日常生活で思い出してばかりでも怖くて仕方ないし、なんとかその無情さを無視している。そこを引っ張り出して思い出させてしまうという点でいうなら、この曲は「怖い」
でもね、でもでもね。


「明日のことは判らない
だからぎゅっとしていてね」


愛おし過ぎない?いじらしくて最高じゃない?
時の流れの罪深さに気づいてしまう聡明な女の子が、「ぎゅっとしていてね」って言うの、それなんて名前の美しさですか?こんなラブソングを目の前で歌われて酩酊しない男の子とかいるんですか?だからさ、この歌は怖くなんかないよ。可愛いよ。カラオケで歌わせてよ。私の暑苦しいカラオケに付き合って向き合ってギブス歌う私を待ってくれる男の子なんか誰もいないけどさ。

 

幸福論

 

1曲まるごと人生の座右の銘にして暮石に掘って死にたい、みたいな曲がたくさんある人なんだけど椎名林檎って。音的にも入りやすいのはこの辺りの曲かなと。私は悦楽編でトリップしたい派だけどね。ふふふ。
上昇気流に乗ってエンジンふかす気分になるイントロから、ゆるいドライブのテンポで続く健やかさ。あのさ、これ椎名林檎デビュー作なんだ。昔の椎名林檎って病院抜け出したヤバイ患者っぽい気配あったけど、これが素顔というか魂なんだ。加工とか自演があまりに巧みすぎてすっぴんが想像できない獣みたいになってるけど全然そんなことないから。すっぴん美人が歌舞伎メイクも宝塚メイクもできるだけ。
生きていく心構え、愛に向かう態度、全部この曲に入ってる。早く暮石に掘りたい。そんなフレーズなのにいい意味で圧がない。さりげない。その佇まいに自然とついていってしまう。教祖っていうよりは精神のインフルエンサーなんだよ椎名林檎って。

 


椎名林檎 - 幸福論


丸の内サディスティック


もうアンコール気分。遂に勝利宣言です。何気に後半戦に初期のとんがった時期の林檎曲持ってきてたんだけど気づかれてないよね多分?とんがってたのは椎名林檎ではなく当時の厨二病患者ね。私みたいな。
もう歌詞の意味なんかわかんなくていい。ひたすらお洒落でクールでかっこよくてその威厳にひれ伏したい。声が、音が、勝手に心を揺さぶる。それだけ味わってくれ。ね?怖い人なんてどこにもいなかったでしょ?いたのはメロディの女帝かつ言葉の調教師椎名林檎だけだったはず。

 


東京事変 - 幕ノ内サディスティック


もう途中から「私の好きな椎名林檎の一面」みたいになったけどまあいいや。皆さんも是非に。私は今から「高嶺の花子さん」でも聞いて他の人の価値観勉強します。

 


back number - 高嶺の花子さん

 

 

使えるものなら使ってくださいと書いているサイト様がありましたので使ってみました。むしろこんなにも眠っていた厨二心を呼び起こす画像があったなんてね。

nurse-web.jp

 

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普段書いているもの。アカシックモーニング娘。

 

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これが限界です。私はアカシックがずっと好きです。

アカシック解散の悲報を受けて、とりあえず。タイムラインだと荒らすからね。

 

寝れないんです。気づけば携帯に書き殴っていた。推敲がないとか、読みにくいとか、ごめんなさいね。アカシックが好きだなぁまだ夢だなぁ、くらいしか考えられないんですよ。あー哀れ。


いつ好きになったなぁとか、このライブのときこんな気持ちだったなぁとか、今までありがとうこれからもよろしくコジさんお疲れ様です、そういう体験を、記憶を、体感を、謝意や激励を、まだちゃんと言語化したくありません。

心の中にもやもやしているものを言語で思い出に変換した途端、呆気なく過去という世界に閉じこもってしまいそうだなと考えているからです。


呆然としていて、他人に当たり散らして泣きました。結婚まで考えた人が急に別れを告げてきたとき、こんな気持ちなのかなとしょうもないことをふと思いました。なんかそれくらい、当たり前の中に生活に染み込んでいた音が、心が、ぽっかり空虚になりました。今はただ、それだけです。

 

それだけなのですが、少しお断りがあります。今日もまさしくそうなのですが、今のところブログを更新したり、ブログそのものを消滅させたり、ということは考えていません。
アカシックの音は、言葉は、何も変わらないはずなのに、その曲と歌詞に対して私が対応を変えるのは裏切りみたいなものだなって考えているからです。

アカシックはずっとかっこいいの。私はずっと好きなの、それだけなの。


なので、たとえばアカシックという言葉を入れてツイートしたり、何かアカシックの楽曲について言及するブログを書いたり、そういうことは続けます。今も、解散後も、新しい活動の形が見えても。

 

そもそも、ぶっちゃけこのブログはご本人様たちにとって不愉快ではないのか?とか、何の影響力も持たない私がなにを喚いているの?とか、たくさん悩みながら書いていました。なんとなく取り返せない場所にいただけで、本当はずっと不安でした。


ただ、こんなブログでも、「私もアカシック好きなんです」と言ってくださる、同じ想いを共有できる人がいることを知れて、胸がいっぱいなんです。

ほら、そうでしょ?アカシックいいでしょ?って言えたとき、本当に幸せだったんです。悪いのは時代だってずっと思っていたんで、気づけ気づけ気づけーってずっとあがいてた。
だから、ブログは残します。続けます。バカにしててよ。頭の悪い女が往生際悪くわめいてるって。知ってるよそんなこと。


私は、アカシック解散後も、まだ世の中の人がアカシックの音楽を知って好きになってくれる可能性を信じてます。だって、本当に良い曲ばかりですから。そんな未来のために、私たちに決意を教えてくれたアカシックのために、こんな文字でも残そうと思います。そう思うとデータで音楽買ったり動画見れたりする現代っていいよ。まだ、世界の人はアカシックに出会えるんだもの。後悔したらいいわ、解散後かよーうわーって。

 

あと、私なんかの文ではやっぱり良さというか、あの素晴らしいバンドの強烈な魅力って世の中には届かないといつも歯がゆくて悔しいので、みなさんもたくさんの愛を世界に投げつけてください。ツイッターでもインスタでも女子会でもなんでもいいじゃんどこだって。
絶対私より先に好きになった人とか、現場たくさん行っている人とか、たくさん言葉を、語彙を、表現をお持ちの方がいると信じてます。私は平々凡々なただの一ファンです。


まだ、アカシックは終わってないから、諦めず、好きだよ、こんなところがすごいよ、かっこいいよ、って皆んなでおっきい声で言い続けることは無駄じゃないと思います。
それも私の思い込みかもしれないけど。思い込みだったら笑ってよ皆。

 

まあ、つまるところ私のツイートやブログを見ると解散のことを考えてしまって辛いという方、お前アカシックの話ばっかりうるさいんだよという方はフォロー外すなりミュートするなり読者解除するなりなんなりしてください。

 

本当、なにができるんでしょうね。10月26日までに。辛いです、それだけです。
浮かれて高校野球見ながらプレイリスト作って小泉進次郎滝川クリステルの結婚に騒いでた時間帯くらいに戻って止まりたいです。終わり。

 

 

 

 

この気持ちは変わりません。

理姫さん、達也さん、バンビさん、コジさん

お名前出していいか悩んだけど、Hachiさん

ずっと好きでずっと尊敬しています。

 

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熱闘モーニング娘。′19 おすすめ10

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ロッキン行けなくて家で休みの日に甲子園見ているしょぼくれアラサー女が、ロッキン前に予習してほしいモーニング娘。′19の曲をリストアップしておきました!

 

暑苦しいメンバー紹介


今のモーニング娘。′19は高校野球の強豪校みたいなアイドルです。
伝統、イメージ、プレッシャー、色んなものと闘う暑苦しい戦士たち。

 

去年、1万人規模のステージで入場規制をかけて大成功を収めましたが、今年はさらに規模を拡大して最大ステージ、グラスステージへの降臨決定。背負うものがデカい。


なお、去年は40分のステージをほぼMCなし11曲ぶっ続けでやりきり、「体力オバケ」と評されました。
充分に伝統を引き継ぎ、さらに進化する能力を持っています。
もう書くだけで暑苦しい紹介ですね。

 

見ておくべき主力メンバー

(本当は11人書きたいけど我慢するので全員は最後の過去記事のリンクへどうぞ)

 

石田亜佑美


「体力オバケ」って聞いてファンの9割7分は「石田のことだな」と思う。それくらい異次元。
一塁打を猛ダッシュして二塁打に変え、さらに盗塁して三塁に出塁し、スライディングでホームインするアイドル。
むしろ打ってなくても代走とかでマウンドにいる気がする。それかベンチで人一倍声出してる。
インタビューでこんなこと言う。(もう何なら記事タイトルが最高に好き)

www.tokyo-sports.co.jp

www.tokyo-sports.co.jp


「いま映像を見返しても、私の顔が怖いんです。(中略)“オラついて”(威圧的になって)います。」
「去年より10分増えて、50分のステージになるんですが、実は体力面では心配してないんですね。」


この人は絶対期待を裏切らない。あのBABY METALの刺客SAYAMETALと双璧を成した女なだけある。

 

譜久村聖


キャプテン、3番。繊細バントから豪快ホームランまでなんでも軽く打てる。にこにこホームインする。
色っぽい湿っぽい年齢不相応な22歳なのに、なぜか熱くて攻めるタイプの攻撃も得意。
汗のかき方が本当に高校球児なみなんだけど、それすらも「水も滴る良いみずき」
小田の危機(後述)に伴い、この人もたぶんオラついてる。めっちゃ筋トレ動画あげてる。

 

佐藤優樹


推しびいきごめん。でも書くしかない謎のメンバー。
「とりあえずベンチ入りさせたし代打くらいで使ってみるか」という役割からなぜか「なんかよくわかんないけど打率良いから5番打ってみる?」と言われた女。「イレギュラー」とはこの人のこと。
打てる球種は多くない。めっちゃ三振かいきなりホームランか。でもなぜか歓声が上がる。
煽り番長が「グラスステージ」とちゃんと言えるのか心配。グロスステージ、かかってこい」くらいの間違いはいつものことなので大きなエラーではない。

 

小田さくら


今年のロッキンはこの人が主役。
なにせ、頸椎椎間板症で休養している彼女が復帰するかどうかという点で、既に物語は始まっているのだ。
もちろん、4番バッター、強打の小田。「打てない4番なんていないでしょう?」くらいのこと平気で言う。
そして打つ。かっ飛ばす。ホームランを見慣れるという怪奇現象が起こる。
もし休養の話がなければ、ファンもロッキンの開催前に「おめでとうモーニング娘。!ロッキン成功!」と祝ってしまっていたかもしれない。
だからこそ、彼女が心配でたまらない。かっ飛ばす女だからこそ、無理せず今後のために休む勇気も欲しい。
大船渡みたいなドラマが待っている今年のロッキンは、小田が出て快勝しても、小田を休ませて他のメンバーで全員野球しても、あなたは歴史の目撃者。
皆で祈ろう、#小田いじに

 

ひとまずメンバー紹介はここまでにしておくけど、去年ロッキンで娘。を見た他界隈のヲタク友達が帰ってきてから「まりあんらぶりん可愛い」ばっかり言うので牧野真莉愛ちゃんは加えて注目してほしい。

 

 

私的プレイリスト


ハロプロサブスク参入してくれなくて新規娘。、アンジュ、J=Jファン取りこぼしている残念っぷり発揮してサブスクで聴けないのでYouTubeで再生リスト作ってみました。よければそちらとあわせてどうぞ。

www.youtube.com

 


①わがまま気のまま愛のジョーク


まだ10代の女の子たちに合いの手で「愛されたい!愛されたい!」と叫ばせるつんく♂のメンヘラリズム炸裂曲(褒めてる)
相変わらず乙女心がわかりすぎる歌詞。「女の子の本音」なんてどうやったってねちっこくなりそうなのに、天を仰ぐような高揚感を生み出す奇想天外な曲。
サビ終わりに小田、譜久村、佐藤が三者三様に愛を叫ぶのが痛快。そのストレス発散具合は例えるなら聴くパンチングマシン。グラスステージの数万の観客よ、是非とも彼女たちの暑苦しさを愛してやってくれ。
牧野真莉愛ちゃんのあまりに男前な「セイ」で煽られてびっくりすることもお伝えしておく。

 

②What is LOVE?


「たった一人を納得させられないで
世界中口説けるの」
これを青空の下で聴くことができるだけで、ロッキン参加者は人生の勝ち組です。壮大な愛がごり押しの歌。モーニング娘。相手が地球規模であるほど燃える戦士たち。多幸感が止まらないつんく♂ポジティブEDMの頂点。
フォーメーションという武器を研ぎ澄ましたコンサート必勝曲。
佐藤優樹がどんな狙撃をしてくるか指を咥えてお待ちあれ。

 

③One Two Three


つんく♂EDMを軌道に乗せた切れ味抜群のダンスナンバー。テンポのいいAメロ、フェイク、加工ボイスなど歌割も個性に応じたモーニング娘。ならではの偏り。
「ちょびっと」「ぱりっと」「もちょっと」のような癖のある韻の踏み方、「おと」「めは」「いつ」「でも」と区切り過ぎる歌割も曲の味わい。
未だにYouTubeのコメント欄が「この曲でハマった」「今でも聴いている」の嵐なのが、正真正銘の怪物曲の証。
結構この曲歌割あるのになんらダメージを負わない石田亜佑美がどれだけ体力オバケか見ててください。

 

④浪漫~MY DEAR BOY~


ちょっと時代を変えてみる。
モーニング娘。に案外あるようで少ないストレート球。「あなたが弱っても 私が守るわ」の勇ましいスタンスを存分に味わってほしい。
ヒーローが颯爽と救いに来てくれた安心感を与えてくれる、「ええ塩梅」のナルシシズム
ロックフェスにばちこーん!とハマるはずなので是非ぶちかましちゃってほしい。
野中美希の流暢すぎる英語はこういう大舞台で使ってください。


⑤ここにいるぜぇ


「ぇ」をつけるだけでハロプロだなってなる。歌うだけにとどまらず題名に書いちゃう。
遊び心のある歌い方、間奏のお祭り騒ぎなど、クセというクセをここぞとばかりに見せつけておきながら「Break through 自分をブチ破れ!」という奮起のさせ方が力強くてギャップがあってたまらない。
2002年発売!?嘘!?ってくらい余裕で聴ける。
グラスステージみんなをお友達にできる曲。明るいのに泣けるタイプの曲。全員で暴れまくろう。
なお私はこの歌でちょける13期ちゃん大好き。


⑥青春night


ファンクなのにスラッとした雰囲気もあって今のモーニング娘。たちによく似合うナンバー。
森戸、佐藤を前に据えて小田、譜久村、野中が強固にバックを守る。可愛い差し色の横山。ラップでやっとオラつく石田。周りでは牧野、加賀、生田、羽賀の足長とか美形とかが揃いすぎるメンバーが華麗に舞う。多分'19最高のフォーメーション。(特に譜久村聖がラップするとこんなに良いんだ…という感動がすさまじい)
歌詞が全然「青春」っぽい若さがない。むしろ人生指南。だけどそれが、(私のように)アイドル慣れしていない人間を引き込む沼への入り口だったりする。

 

⑦I surrender 愛されど愛


こちらもありそうでそこまで多くないバキバキロック。感情が崩壊して狂気の沙汰みたいに思えるが「最低最悪but好き」など、言っていることはサマーナイトタウンから変わってない。古き良き娘。魂とつんく♂ロック融合体。
現在の'19メンでの曲の中では、歌割が割と良い感じに分散しているので推しメン見つけるのに重宝する歌でもある。
振付がヘドバンっぽかったりする。ここで歌わずいつ歌う。
羽賀朱音、数万の聴衆を殴りつけてこい。


⑧自由な国だから


やりそうで怖い。MVが女子高生デスゲームじゃんとファンでさえ一抹の不安を抱いた曲。
狂気の沙汰としか形容できない。制服を着ても他のアイドルっぽくならない、なれない、ならなくてよい。
だがしかし、「国」の話なのに政治がどうとか絶対言わないつんく♂イズム。
むしろ「束縛はさせない 私は私よ」という主権の主張は、主人公を私だと信じて生きていていいよ、という私たちの大好物。
ラスト、二度の転調で地味にレベル高いことをしでかす。ナチュラルにえげつないのがハロプロ

 

⑨シャボン玉


こういう情念がモーニング娘。っぽすぎるし、同じハロプロからロッキンに出たアンジュルム、juice=juiceにはないモーニング娘。の個なのかもしれない。
代わる代わる女の子が恨みつらみを叫ぶ、ある意味演歌
数万人の観衆を前に「なのに、どこ行ったんだよーーーーーーーー」と叫ぶ執念を是非期待したい。
フォーメーションフォーメーション言うとりますけれど、普通に頭ぶんまわしてなりふり構わず暴れて歌うのもかっこいいのよ。

 

ブレインストーミング


これはいちヲタクの願望。
かつてのリーダー道重さゆみが卒業公演で足をつってしまい、その場から動けなくなるハプニングがあった。
一度は道重を残し、予定通りに中央ステージに移動して踊るメンバーたち。
しかし、次期リーダー譜久村聖が機転を利かせ、この「ブレインストーミング」の曲アウトロで道重のもとに駆け寄った。そして、2人でのデュエット曲を隣同士で歌うことができた。*1

この出来事から5年、場所は当時の卒コン会場よりも広いロッキンのグラスステージ。
4番小田さくら、復帰できるかどうかの瀬戸際。復帰できたとしても、万全とは言えないかもしれない。
そんなとき、こんなフレーズが聴こえてきたら心臓握りつぶされちゃうと思うんです。

 

「普段通りしてれば
褒められるタイプ
賢く生きようじゃないか
最初の難関を」

 

オーディションからずっと高い水準の歌唱力で1人駆け抜けてきた小田さくら
これほどまでの危機は彼女の経験になかったかもしれません。
そんな彼女が、このフレーズを受けて、高らかに歌うのです。

 

「見得を切れ」

 

痺れる。ちびる。その場で泣き崩れてモッシュで踏み潰されて砂塵となる。
小田さくらが復活してこの咆哮したら、おそらくファンから死者が出る。

 


とまぁ、ここまで書いて「え!?もう10曲!?無理!あれもこれも書いてない!」ってなったので番外編再生リストも作りました。
むしろこちらのがボリューミー。興味出たら聞いてみてね!

 

www.youtube.com

 

追記

正解はこちらでした!

www.youtube.com

 

 

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普段こんなん書いてます。

 

 

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*1:フクムラダッシュと呼ばれている神事です

まず聴いてほしいアカシック10選プレイリストー横浜セレクションー

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本当はコフレの中に突っ込んでおきたい

 

同じことの繰り返しじゃいけないと思ったんです。


何が言いたいかと言いますと、アカシックが好きで好きでたまらないという思いを吐露し続けるだけではダメではないかと。もっと同じ沼にハマる人を増やしたいんだと。


そんな訳で、アカシック沼拡大大作戦。目指せ印旛沼*1

 

もう、はちゃめちゃに良いバンドだということは保障します。
魅力についてブログで先に読みたい人は私の過去記事も読んでください。
けどまぁ、やっぱりあなたを耳で確保したいんです。

 

本当は女心をここまで掴める曲のよりどりみどりバンドなんで、CDを百貨店の化粧売り場で売り飛ばしたり、婦人服の値段書いたタグと一緒にiTunesQRコードぶら下げたりしたいんですが、私は権力のない一般人なのでプレイリスト作りました。


夏の夜、横浜に向かう車の中で聴いて運転できないくらいテンション高ぶるプレイリストがテーマです。*2
歴代アルバムから少しずつ曲を入れてライブ感ある曲順を目指しました。愛の10曲。

 

 横浜コレクション

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エリザベスロマン

 

エリザベスロマン

エリザベスロマン

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宣戦布告のドラムから始まる熱く饒舌な演奏、凶器みたいなメロディによって構成される、中毒性と疾走感が惜しみなく詰め込まれた曲。直球の辛辣さ、皮肉が終始映画のように語られる。
「悪意で溢れた女は闊歩の仕方を知らない」と言ってのけるのは、歌詞を書く理姫さんが弱さから這い上がる女の強さ、それを美しくしてしまう気品を携えて歌う人だから。

 

プリチー

 

プリチー

プリチー

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アカシックの名刺。閉じ込められないほど詰め込んだ個性。「ティー」ではなく「チー」なのがこのバンドの茶目っ気。
恐ろしく「ピンク」で毒まみれの曲なのに、最後には爽快感が上回ってくる。
「雨上がりの虹のように 女の意地を 見抜いて」
こういう乙女心のチラリズムが快感。

 

ベイビーミソカツ

 

ベイビーミソカツ

ベイビーミソカツ

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「奥脇達也」という男が曲になった感。歌よりも感情的なギターがオラつく
退屈さも不安も幻滅も、全部ひっくるめて恋心なんだという噓偽りのない表現。
生活の気配がする「ミソカツ」というたった一単語で、曲の世界は私たちの日常にすんなり落ちてくる。
切なさを生み出す正統派ポップロックは、奇をてらわずとも人の心は奪うことができると言わんばかり。

 

邪魔

 

邪魔

邪魔

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技巧派リズム隊が黙っちゃない、聴く人すべてを覚醒させてしまう曲。
アスファルトに降伏してゴミになりました」、「骨を血を飲んでもあたしだけのものに出来ない」などフレーズで人を圧迫する。
病んでるなんてとんでもない、美しさを捨てないバランス感覚の良さもお忘れなく。

 

幸せじゃないから死ねない

 

幸せじゃないから死ねない

幸せじゃないから死ねない

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アカシックの持つ、全ての女を受け入れてくれる強さは「死にたい」ではなく「死ねない」と歌うところに表れる。
曲中に登場する「高給取り/風俗嬢/ホスト狂い/キャバクラ嬢という人物像が仮に自分とリンクせずとも、愛を失う痛みと幸せへの枯渇は誰も無視できない肉声であり生きる意味。
絶望の足音のようなアルペジオから絶叫のアウトロまであっという間の衝撃。

 

ヨコハマカモメ

 

ヨコハマカモメ

ヨコハマカモメ

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カモメが飛ぶ空と海の似合うアカシックの醸しだす、悲しみの暴風雨
「ケバい女」が吐露する本音、「港のブルー」「小説でしか見かけない気持ち」、すべてがあまりに横浜の街に似合いすぎる。
涙の味がするのはギターがあまりに私たちを責め立てるから。
このバンドの専売特許目白押し

 

 

女

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優しくて甘い愛、女性としての誇り、しなやかな自信。
自分たちの世界を守りながらこういう歌が作れる才能は絶対に埋もれてほしくない。
歌詞のイカシタ女」がすべて音に反映されているようなシンクロ具合。
演奏の「よくわかっている感」が心地よい麻薬になってしみ込んでくる。

 

憂い切る身

 

憂い切る身

憂い切る身

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大海原にダイブする瑞々しさ、一途の尊さ、永久への畏怖。
真摯な生き様を反映する透き通ったサウンドは世間のバンドイメージを覆す。
声に宿る決死の覚悟に鍵盤が追い打ちをかけてくる。
聴く人の好みを問わず心臓にダイレクトに届く衝撃作。

 

終電

 

終電

終電

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ざらついたギターから始まる真骨頂。渾身の一撃、悲哀。
悔しさをこらえて乗り込む満員電車、酔いの覚める白けた気分、我慢できずに辞める禁煙。
そんな痛ましさに身に覚えのある人は、聴かないと人生変わるぜ。
のようにシンプルな言葉たちに油断してると泣かされる。

 


鶺鴒

 

鶺鴒

鶺鴒

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最後に好きな曲ぶっこんでしまった。でも聴いてほしいんだよ、おねがいよ。
哀愁、後悔、茫然、寂寥、苛立ち、憂鬱、やるせなさ、いくつ感情搭載してんのさ。
それをあっさり枯れたお洒落ナンバーに美しく仕上げてしまう力量の恐ろしさ。
物語の中に聴き手を置いてきぼりにする歌詞は何度読んでも芸術。
フェードアウトしていくアウトロが私たちを恍惚の中に誘う。ギターとベースの駆け引きを一生聴いていたい。

 

8ミリフィルム

 

8ミリフィルム

8ミリフィルム

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曲数を見てはいけない。私の中の10曲が何であろうと、これを差し置く訳にいかないんだ。言ったろ?「ライブ感ある曲順を目指しました」って。今からアンコールなの。


あまりに人の耳を仕留める能力の高いメロディは、JPOP全盛期の良さを感じさせる圧倒的強さ。
「誰とも結婚なんてしないでねさよならだけして」など、大人になったからこそ揺さぶられる歌詞の畳みかけが止まらない。
音楽は曲からという人にも、可愛くキャッチーなのに切実で巧みな歌詞を一読してほしい。
何が秀逸かって、ギターベースドラムキーボード、何一つ乱れも無駄もない演奏の精巧さ。早く天下とってくれ、アカシック

 

 

 

「終電」「幸せじゃないから死ねない」収録 『コンサバティブ』

 

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「プリチー」「鶺鴒」収録 『プリチー』

 

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「ベイビーミソカツ」「女」収録 『Dangerousくノ一』

 

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「8ミリフィルム」「ヨコハマカモメ」収録 『凛々フルーツ』

 

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「憂い切る身」「邪魔」収録 『エロティシズム』

 

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「エリザベスロマン」(アルバムは会場限定盤!) 『POP OFF』

 

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*1:日本一大きい沼です

*2:安全運転を心がけましょう。

それでも林檎を愛さずにはいられないから―平凡だけど言わせてくれ―

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唐突なんだけど、椎名林檎の最新アルバム「三毒史」を聴き続けてたどり着いた結論が今回のタイトルです。何言ってんだこいつ状態なのはわかります。私も何言ってるかわかんない。

 

ただ、振り返ると人生の中でいつも椎名林檎を聴いていたはずなんです。

もし、あのときあの曲が私に届いていなかったら、みたいな「ラブ・ストーリーは突然に」感のある恐怖を感じている。その気持ちを今回は書きたい。

 

あの、いつもブログで自分の好きなバンドとかアイドルについて「聴けぇ!!!」「愛せぇ!!」「お前の推しを作ってやるよぉ!!」と言わんばかりに押し付けるような記事書いているんですけど。林檎さんに関しては今更布教するだなんて日本人にお味噌汁薦めるくらい愚の骨頂だと思うのでしませんよ。

むちゃくちゃ音楽に詳しいとか、林檎さんのインタビューはデビュー以降ずっとスクラップしているとか、そういうマウントとれそうなことは何もないし。

 

はっきり言う。長い。全編足すと2万字くらいになった。あんなに大学卒業するとき必死で書いた文字数だったのにね。とりとめない学生の卒業論文を読まねばならない可哀そうな大学教授の気持ちになりたい人だけ、読めばいいと思います。

読んでくれる優しい人、大好き。ちょっとでも気に留めてくださったら、もっと大好き。

 

 

 

<注意書き>

其の壱

考察とか解釈とかライナーノーツとの照合とか、いろんな方のいろんな答え合わせのしかたがあると思います。だけど、私には「聴いて感動した」という気持ちくらいしか持ち物がありません。今までずっと追いかけていた人にも、これからちょっと聞いてみる人にも通じるところがあればという願いもありますので、あくまでこの記事は「主観」ベースでがんがん進みますことをご了承願います。

 

其の弐

椎名林檎作品の魅力の一つは、曲間の空白がなく流れるようにアルバムが進行するところだと思うんです。なんで、途中でMV貼ったり、目次つけたりはせず一息で読めるようにしています。

 

其の参

数多ある椎名林檎関連記事に勝ろうだなんて、つゆにも思っておりません。ただ、叫びたいんですよ。このブログタイトルのまま参りますので、よろしくお願いいたします。

 

 

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こんな記事もどうぞ。

 

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普段はこんなこと書いています。

 

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三毒史―平凡だけど言わせてくれ―

 

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三毒
出会い 2019年


私がブログで文字を書き始めたのがこの年。日出処以降、実は個人的な変化があった。(このブログはむしろそちらの話が主なのだが)椎名林檎ではないアーティストにハマり、ひょんなことからアイドルにもハマった。*1
人生も色々と節目を迎えて、もう危なっかしい恋はしないだろうなと思えるパートナーもできたし、転職やらなんやらによって生活にも時間的ゆとりを持てるようになった。(金銭的ゆとりは難しい)

 

そんな折、椎名林檎のオリジナルアルバムが出ることを知る。なにせまだこのときは、日出処をさらりと聴いた状態だったから、また「受け止められないかもしれない」という不安が生じた。事実、近頃テレビ番組で見かける椎名林檎は、必ずと言っていいほど誰かを傍に置いている。(Mステで宮本浩次椎名林檎があまりに対照的なステージングであったことくらいは追いかけていなくても情報を得ていた。)すぐに咀嚼できるか疑わしいので、他の音楽に心を動かされる時期に聴くのは辞めておこうと思った。*2


6月某日、何も私を急かしたりしないであろう日。遂に、三毒史を再生した。

 

絶望した。何にって、誤解していた自分の脳みそに。


咀嚼なんてもんじゃない。全身に法雨が降り注ぎ、意識が朦朧とし、頬を伝う一筋の涙で意識を取り戻すと、アルバムが終わっているという圧倒っぷり。

 

椎名林檎作品は「加爾基」あたりから「手の届かないもの」という印象がどうしても拭い去れなかった。一つ一つの作品の精巧さ、歌詞と旋律の融合、監督演出脚本すべてを同じ人間の手で創りあげた映画のような世界観の統一、その完成度の高さに反比例して「音楽に詳しくもないような私が何か口をはさむようなことは許されないんじゃないか」という疑念も強くなっていった。だから、どっかで拒んでいた。下手に飲み込む方が猿真似と思われそうで。
ところがどっこい。般若心経から始まるという奇想天外なアイディアを、アルバムが終わる頃には「このアルバムでしたかったことは全部したんだろうな」とねじ伏せる説得力。「三文ゴシップ」で私が躊躇した別人の声も、「野生と理性」「動脈と静脈」のように、独りでは体現できないものを潔くパートナーに外注することで可能にした、人間の二面性の完全再現なのだと納得できた。

難解だし、わからないところがたくさんあるけど、反対にわかるところもたくさんあるのだ。そりゃもう、闇雲に憧れた無罪勝訴の頃のように。なんなら、あの頃は「代弁者」を演じてくれていたのだから、彼女の望むままに音楽ができている今こそ一番わかりやすいのかもしれない。

 

やっと本題。M1「鶏と蛇と豚」。*3私たちが如何に煩悩のまま生きているのか、病状宣告するような曲。自分の五感を頼りに生きていて何が悪いのか。自分のことは自分が一番わかっている、それじゃダメなのか。個人の性格とか経験とかを超越した人間の「性(サガ)」ってやつを、まざまざと見せつける。一方、英語詞とその和訳、楽曲の解体新書のようなMVを組み合わせることで、抽象的な部分を壊さず、万人へ意志が到達するように細心の注意が払われている。その完成度にも涙するし、この曲名を「Gate of Living」と英訳する相変わらずの言語センスに鶏肌。

蛇足だけど、MVに「やばい方のエレクトリカルパレードってコメントついているのが傑作すぎて解釈どころじゃない。こんな私にこのアルバムはやっぱり豚に真珠なのかもしれない。


M2「獣ゆく細道」。正しすぎる椎名林檎宮本浩次の使い方。ほうじ茶にミルクとかの組み合わせを聞いたとき「絶対無理だろ、味のイメージ湧かないし」と思ったけど飲んだら想像を絶する相性、みたいな配合。むしろ次からはほうじ茶ラテしか飲みたくない。「右往左往」「あたまとからだ」「本性は獣」、この言葉を音にするために選び抜かれた男。野蛮の合間に見える宮本氏の「とんだかまとゝ」の息の抜き方が女という女を骨抜きにしてしまう色気。三文で別人の声を拒んだ私が、むしろこの曲は宮本浩次feat椎名林檎だと思っているくらい絶妙。「丸腰の命をいま野放しに突走らうぜ」のぶっ飛んだ格好良さに痺れる。


これまた曲名の英訳もたまらないM3「マ・シェリ」。ふんわり童話っぽさから印象を回転させるテクニカルで容赦のない曲調。囁きのごとき歌声が、余裕を見せたふりした狂気。本心を暴いてみせろという愛ゆえの脅迫。「老いていくって何て快感」、また一つこの人は進化してる。怖い。

M4「駆け落ち者」。じりじりと灼けるような音が、種子島宇宙センターからの中継を見守るような高揚感を生み出す。櫻井敦司氏の、完全なる雄のものでありながら媚薬みたいな効能を放つ声が、硬質で刺すような林檎さんの声と混じる悦楽。全ての自由を奪われている状態、他の影響を何も受けない状況に入り込んでこそ存在の完成形を確認できる。命への確信。

M5「どん底まで」の全然どん底じゃない楽曲のエクスタシー。冒頭のシンプルなギターリフがやってらんないくらいイケメン。林檎お得意の対句の美しさがふんだんに詰め込んであって、もう中学生の国語で表現技法教えるときはこの曲聴かせたら良いじゃんくらい寸分の狂いもない。何てこった、実はどん底じゃん。といわんばかりの隠れた切なさに号泣。


M6「神様、仏様」。向井秀徳が自身の楽曲に何度も登場させているらしい例の渋いフレーズは最早合いの手。なくちゃ物足りない。二人の絶対的コールアンドレスポンス。語感を味わうものかと思わせといて、「幽霊の正体見たり 人間様のお通りよ」だなんて、いつでもこの人は辛辣。ゆえに核心。


絶叫した。もう何があってもついていくしかない。無罪勝訴と同じ麻薬がここに置いてあった。M7「TOKYO」。

だって、このアルバムは椎名林檎が雲の上で釈迦からお墨付きを頂戴して創りあげたものだと思ってたんだもん。そうじゃなかったの。椎名林檎は、無罪モラトリアムのときからずっとずっと、東京という街に立っていたの。

百道浜室見川の記憶が時々脳裏をよぎるのを拒みながら、都会の異質さを解剖するように考え続けて、生と死の恐怖を尊さに生まれ変わらせて、認められたい、愛されたいという人類普遍の欲望に立ち向かい続けていたの。私たちが年齢を重ねて、くだらないことに愛想笑いができるようになったり、尖っていて苛立つ気持ちのとりあえずの落ち着け方を身につけたりしている間も、ずっと椎名林檎は東京で、孤独という葛藤を抱えていたの。買った人だけの秘密だから言わないけど、それが歌詞カードの答えなんじゃないかと思っている。時代も、服装も、ポーズも。


「ねえせめて愛されてみたかった。ひと度でも。」


17歳のあの頃の林檎が歌っても全く遜色ない、鋭利なナイフ。私たちは、あの日魔法のiらんどに死にたいとか私なんかどうせとか書いていた人たちは皆、この曲に出会うために生き延びてきたんじゃないかな。あ、ぶっちぎりこれ一位ね、このアルバムの。


M8「長く短い祭」、このタイトルをここまで音で再現できる技量がすさまじい。もう日本の盆踊りは全部この歌にアップデートしちゃいなよ(暴論)。浮雲登場だなんて、もうそうやってエモさで私たちの首を絞めないでくださる?好きよ?もうあんまり歌詞の話しない。音の気持ちよさに溺れればよし。イントロの解放感。爽快。M9「至上の人生」。一番お洒落でスタイルの良い人はGUのジーンズでランウェイを歩くことができる。そんなどストレートロック。どん底」「至上」の意味上シンメトリ、「ああ、あいしている」という揺らぎのない言葉がドハマりする芯の強さ。何が来ても無敵。ヒーロー現る。

 

M10「急がば回れ」の軽快な現代風刺、影のように滲む存在感のヒイズミボイス、「云いたきゃ手汚せ」などの言葉の切れ味。そんな歌の結末が「愛だろ云うなれば」、ってちょっとあなた急に抱きしめないでよ泣くよ。


すみません、個人的にNHKに日常守られている党員なんですけど、M11「ジユーダム」が最高の「ガッテン」タイアップなんですよ。頭の中で立川志の輔がニコニコ踊ってんすよ。オチのある話しながら。これだけはアルバムから切り離しても違和感なし。


「楽して得しよう」
「落込んだら次回はみんな順番に笑おう」
「敵か味方か勝ちか負けかを決めた瞬間
 急に世界があーあ暗く狭まっていくの」


などなど、人生に必要な心の持ちようがさらさらと鍵盤音に溶け込む。まさかの番組名「ガッテン」に帰結するセンス。「生きてりゃもう御の字」なんて最後に言うあなたに、有難うがいっぱい。


ちゃんと誰が歌っているのかわかってんのに驚いてしまう。M12「目抜き通り」。私たちの出会ったことないトータス松本がぶっちぎりでカッコよくてお洒落。人生の持つ価値、煌びやかさ、ひと時の過ちや後悔に命を無駄遣いしないように勇気を携えてくれる曲。「あの世でもらう批評が本当なのさ」、さすがに今はまだこんな覚悟を掲げる生き方が私にはできていないけど、いつか大笑いしながら言いたいよ。


はい、まずお礼を言います。この人は一生音楽を作ってくれる。そう感じまくった閉幕の曲、M13「あの世の門」。この不穏さに包まれた冥途の世界の描き方。冒頭が般若心経ならばこちらはレクイエムといったところか。「加爾基」が輪廻転生なのに対し、こちらは「果てしない永遠がただ一つ」だそうだ。

この人なら、やりかねん。「あの世」で浮遊する魂が、いつどの瞬間に「新たな命」として次の人生を選び抜くのか。もうぶっちゃけ釈迦もその辺解明してないまま仏教開いたんじゃないのっていう未知の領域を、この人なら見ようとする。

 

 

すみません、こんなにも平凡で無知な私ですが、その未知への旅についていってもよろしいでしょうか。

 


 

 

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おまけ
この文章全体の題名が思いつかなさ過ぎてひねり出したボツ案たち

 

信じるものは救われる
お!いいかも!と閃いたが、この言葉はキリスト教由来らしい(笑)

 

椎名林檎の曲って誰が唱えても極楽浄土に行ける現代の南無阿弥陀仏なのかもしれない
令和は別に末法の世じゃないし…うん、重い。

 

もし私 明日いないと したならば 念仏じゃなく 椎名林檎
上のを短歌っぽくしたかっただけ。何言ってるかわからない。

 

空は明日を始めてしまうけどくたばるかもしれないし覚悟を極めるしかないのだけれど、答えを遺す生存者になって淡い死の匂いをはらって至上の人生を送りたい
6枚のアルバムの要素詰め込んでみたらどうなるか実験してみたけど要約できず。

 

椎名林檎に出会っていなかったら私は今頃アメリカ村の初老
支離滅裂。

 

 

 

 

普段書いているものなどなど

 

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*1:アカシックのライブに初めて行ったのが2016年、モーニング娘。にハマったときについていた年号は‘17だった

*2:ちょうどアカシックのワンマンライブ、モーニング娘。‘19の新曲発売が同時期であった。

*3:いくらなんでもこれは難解ゆえにさすがにちょっと調べた。仏教で「最も克服すべき」とされている「三毒」。貪・瞋・痴 (とん・じん・ち)。それぞれの題名の動物が順に象徴し、必要以上に求める欲望、怒り、真理への無知。何かを欲し、欲深いために満たされずに怒り、物事の理非の区別がつかない状態になる。そして、その状態を引き金に、新たな欲望を生み出してしまう。的なことらしい。

日出処―平凡だけど言わせてくれ―

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日出処


出会い 2014年のリリースより少しだけ後+この最近再会した


いい歳になってきた。大人になって「報酬は入社後並行線で」あることをあんなにお洒落に、色気を醸しながら言うことなんて不可能だと思い知らされる。

この頃、新しいものを受け入れるってとんでもなく難しいことだなと悩む。人にしろ音楽にしろお店にしろ、冒険とか挑戦とか物は試しとかそういう言葉が遠ざかっていた。なので、仲良しの男友達が大絶賛していた「日出処」をさらりと聞き流してしまった。*1


あの三文ゴシップを聴いたときの些細な違和感の類さえ怖くて、先入観に負けた。ちょっと話を早送りすると、「三毒史」を聴いてその抵抗が如何に馬鹿だったか、椎名林檎は何も変わらず胸を揺さぶってくる人なのかということに気づいちゃった。泣いちゃった。おからの角に頭ぶつけて死にたくなっちゃった。だからこの感想は、どっちかというと現在の私のものだということになる。

 

M1「静かなる逆襲」の鮮やかな渋さ。都会のけったいな空気を洗いざらい暴く、大人の喧嘩の勝ち方みたいな強さと表現の細やかさ。


「できていると言い張れる奴ほど疑わしい」
「できていると言い張れる奴こそ図々しい」


この二行はすべての会社の標語にしても良いくらい。


「GUITAR」
「HORNS」


かつての椎名林檎がライブのとき甲高い声で叫んでいた、あの「ギィタァァァァア!」が、こんなにしっとりと呟くように歌詞に入り込むなんて。かっこよくてひたすら憎い、ひたすら悔しい。ていうかこの曲の歌詞は最初から最後までエグいほど痺れる。「わたしは今日も合法でキまれんの」って歌詞で私たちはキまれんの。あと一つだけ言わせて。TSUTAYA」をこんなイケてる歌詞にできんの椎名林檎だけだって。中坊の私が「世界の音楽TSUTAYAにあると信じてた」ようなダサい田舎のTSUTAYAじゃないの。なんで。

椎名林檎から聴いたことあるようでない、M2「自由へ道連れ」。ロケットスタートみたいな開放された言葉、じゃりっとした歪み。走り去った後の砂塵みたいな乾いた空気も快い。そもそも「道連れ」って単語のセレクトが惚れ惚れする。「生きている証は執着そのもの」、まるで林檎の生き様。

 

M3「走れゎナンバー」に見られる異常な歌詞の整列、怪しげな気品と平静を装った切望、iPhoneオービス、ハザードまで生活感を抹消して自分の世界観を表現する舞台装置に組み込む機転、もう一切減点するところがない美しさ。たまたまセッションしたら良い曲になっちゃった的な曲調がズルい。この曲聴いて高速乗ったらうっとりして日本一周しちゃうゎ。
アルバム冒頭から急にタイプの違うイケメンに翻弄されている気分で尋常じゃないアドレナリンが分泌される。ダンディ、ワイルド、クールみたいな。


M4「赤道を越えたら」はこのアルバムを象徴しているなと思うんだけど、男と女とか、裏表とか、他の曲なら破壊と建設(M2)とか、いつも以上に境目にこだわりがあるように思う。アルバム名も日没と日出が昼と夜を隔てるわけだし。曲はこれもありそうでなかったような、乾いた渋さ。

そこから一変、慎重に始まるM5「JL005便で」。若すぎた二人を修復する方法を探るうちに、空を飛んであなたを匿う場所を探し出す、けれどそんなものないのよ、という切ない物語性。その様を比喩してこの曲名。電撃。


M6「ちちんぷいぷい」を聴く度に、まさか地球の裏側に土管でたどり着く日本国首相を思い出す羽目になるとは思わなんだ(笑)でも、あの国ごと飲み込む高揚感とか未知への期待にハマる音なんだよ。1億2千万人におまじないをかけてくれるワクワク。


M7「今」。椎名林檎のアルバムのシンメトリの真ん中にそびえる曲は核なんだけど、今回は相当渋くて冷ややかな攻め方したなという印象。特に音。曇天の重たさに似ている。しかし、「わたし達は二つで一つ」というフレーズについては、ここでようやく刀を見せてきた感じ。だって、さっき書いたけど境目を意識した言葉が多かったんだよ他の曲には。それがいきなり一心同体を願う切実さを歌うだなんて。これを際立たせるためだったとしたら、すごい大局観。


仮初めとモノクロとか、彩度と濃度とか、色眼鏡と色仕掛とか、この人国語辞書からシンメトリ作る職人、M8「いろはにほへと」。イメージは陽気な「加爾基」。和歌みたいな情緒の中に隠す「万代不易(えいえん)」への欲。しっかり椎名林檎イズム。

M9「ありきたりな女」の、「わたしは今やただの女」と言いながらも毅然とした佇まい。昔の粘着質な「女」(「ちっぽけで汚らしい動物 雌」的な)ではなく、母なんだろうなやっぱり。絵本みたいな美しさと女の矜持が混ざる曲。歌声も爽快。

 

M10「カーネーション」の子守歌みたいな優しさがそこに続く。個人的に朝ドラぽさは全然感じないけど、邪な気持ちや生活感をそぎ落とすとこんな曲になるんだなと感心。ここでもテーマは「生」。M11「孤独のあかつき」は、正義のヒーローが登場したときのような気分。英語の歌詞は細かい言い回しが感じられない(私の英語力のなさのせいよ、勿論)から苦手なんだけど、この曲は英語で良いと思う。曲の突き抜ける速度を壊さないままにできる。合間にちらほら電子音が滲むのも煌びやか。


この人にこのテーマを与えたらこうなるのかと仰天する羽目になる、M12「NIPPON」。タイアップに真面目なのと、国のイメージをかなり古代から持ってきているのとで、唯一無二の侍ジャパン応援歌が仕上がっている。ここでも「死の匂い」と歌うのが彼女過ぎる。選手にとっても必死の場面だし、選手生命とかいうくらいだから不自然には感じないけど(ファンは)。林檎流群青日和*2意外にも「炎」だった。私はなんかそこが好き。水でも風でもなかった。厳しく見える彼女は情に溢れている。


M13「ありあまる富」は、曲名だけ聴くと資本主義がどうのこうの、とかの解釈に進んでしまいそうなんだけど、ただひたすら素朴に「命」の価値を称えてくれている。今までで一番「THE アルバムの終わり」っぽい。不穏な終わり方ばっかりだったから。これを丸くなったというよりも、本当に伝えたいことを曲げずに言える環境や技術を手にした集大成なんじゃないかと。

 

正直、2014年頃の私は、何でかわかんないけど社会に追われて、人を気にして、命がどうのこうのとかあんまり意識になかった。「ありあまる富」もやたらと大人しいな、くらいの印象だった。けれど、だんだん皺を重ねるように私の身体にしみ込んだこのアルバムの価値が、命の尊さが、ようやく心にまで到達したように思う。



 

 

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*1:元々この友達は「東京事変は好きだけど亀田曲があんまり」派で、私は「東京事変の亀田曲はなぜあんなに琴線に触れてくるのか」派なので、本当に意味わかんないくらい仲良しだけど音楽の好みは結構ズレているのだ。そんなことも右から左に受け流した理由かもしんない。バカ。バカバカバカ。

*2:他の人の作曲なのにNHKが「群青日和みたいなのください」と依頼したことへの皮肉っすよ