好きにさせてよ。

好きにさせてよ。

偏食な趣味を、つらつら綴る。字圧強め文字のブルドーザー。可愛い連中/モーニング娘。など

どんなに辛くて絶望の日々でも理姫さんの歌詞に救われる人生を選ぶ

f:id:tsukino25:20190918014731p:plain

女界最弱の私が言うことじゃないんですけど

 

理姫さんの歌詞に救われないまま人生が終わる女の子をこれ以上放置しておきたくないんですね。

もし理姫さんが言葉を発信してくれなくなっちゃったら、マジで女子の心の避難所がなくなる。そう思ったんですよ私。


ハイヒールどころからローヒールでも階段という階段から転げ落ちる私でさえそう思ったんですよ。
恋の話よりも理不尽な上司への愚痴と腰痛の悪化を飲み会で語りたがる私でさえ(以下略)

 

生々しいのに、生臭くなくてむしろ美しくて儚くて。
私たちの心のようで、実は私には見えていないもっともっと先まで言葉で言い表していて。
意地を張っているのに、大胆で正直で。


理姫さんの歌詞が、傷を癒す処方箋にも、不快感を忘れるアルコールにも、自信を持って歩くための香水にもなるの。

 

そんな私、今日は(いつも歌詞7:楽器3くらいで偏りありまくりで書いてますけどいつも以上に)歌詞の話オンリーで書きたい。
歌詞カードなしに新譜を聴けないとか、LNEのホーム画面にお気に入りの歌詞書いちゃうとか、そういう女の子向けの記事。

だからまあ、アカシック普段聴いてないよって人もサラッと読んでほしい。セレクトは完全月野にこ主観なので文句は言わないでほしい。あと歌詞の話なんで提供曲も織り交ぜる。

 

 

 

 


ピンク

 

アカシックの楽曲で一番好きな曲をファン投票で募って上位をライブで演奏するという企画があったときの1位。
この曲が支持されることがアカシックらしさというか、いかに理姫さんの歌詞が女の子を救っているのかがわかる。

 

うるせー黙れって言いつつ 超守ってくれる
あなたの腕の中で あたしの人生台無しがいい

 

付き合っている男の治安に若干の不安はあるけど、これが恋そのものなんだよな。
愛が膨らんでいく真っ最中に世間一般の価値基準に見合うような「幸せ」なんて頭にない。
お金の安心とか社会でどう呼ばれるかとか、そんなこと脳裏によぎるうちは「あなたのことしか考えられない」状態でもなんでもないわけ。
人生なんか台無しでいいの。

 

死ぬほど好きだから
そんな不安な顔しないで

 

これだけなの。相手の顔色に陰りがないこと。それだけが叶えば満たされるの。

 

 

 

地獄に手を振って

 

叫びたいのを堪えている
頭がおかしくなったり
崩れたり ひび割れたりする音だって
すべてあたしが貰う

 

「かばってあげる」とか、「守ってあげる」とか、それじゃ足りなくて。
あなたの絶望は私の絶望だから、せめてあなたからは絶望を取り除いてあげたいのよ私はどうでもいいからさ、って覚悟。
「貰う」ってところが良いの。絶望を食い止めるとか、悲しいことが起きないようにするとか、そんなことはできないの。
回避ではなくて、あなたに降りかかるものを私が代わりに受け止めるね、ってちょっと下手くそで無茶な自己犠牲。
でも、だからこそこの言葉って本物の愛だし本物の優しさだよなって思える。

 


せつないや(桜エビ~ず)

ちょっと熱くなった頬を
冷ましたかっただけなの
ただ歩きたかっただけです

 

この全然素直になる気のない女の子、心当たりはありませんか?あなたではありませんか?
適当な理由つけて外に出たり連絡したり、そんな衝動。

 

ありふれて嫌いだった
流行りの歌が胸をつく

 

ねえ、こんなことを言われて男子は何も思わないの?そんなの薄情にも程がありません?
流行りの歌、頭に思い浮かべてごらんなさいよ。
なんて言ってる?その歌。特にサビとか。ねぇねぇねぇ。
どうして胸をつくのか、赤らめた顔の冷まし方も下手くそな女の子の気持ち、わかってよ。おねがいよ。
こんなに顔を赤らめて必死で言ったんだから、この切ない気持ちに答えを頂戴よ。おねがいよ。
そんな訴えが伝わる歌詞。全女子に聴いてほしい。全男子にわかってほしい。

 

 

真夜中のクローンラベル

あわれにも美しいまぐれに
かけた鍵無くして
せいぜい酒場で過ごしては
まあまあのんきに暮らした

 

私のこと、見てたの?あの酒場の後ろの席にでもいたの?
喜ばしいことや嬉しいことがあると「まぐれ」だと言っちゃうクセ、そこに「あわれ」って乗せちゃうセンス、鍵をかけたはずなのに易々と油断してしまう心、酒の力を借りればなんとか「のんき」な気分になれる(からシラフの寝る前が意味わからないくらいに怖いこと)、全部お見通しなの。


漠然としていて、夜の深さのように私を取り巻く不安、そこに言葉をくれるの。

そして、言ってくれるの。

 

明日も仕事だ寝なくちゃ

 

理姫さんは嘘を言わない。私たちはそれに嬉しくなる。

 


Mr.Fancy


なんてつまらない女なのあたしは!
人生、人生、捌けない!
愛する人には触れない
酔っ払ってりゃいい
ちゃんとしたって会えないし
悔しい

 

死にたいって理姫さんは言わない。軽率な言葉を吐かない。そこが信じられる。
だから、理姫さんは絶望をこうやって書く。

自虐で「私メンヘラだわ」とか言っちゃうとき、ほぼほぼこの気持ちじゃない?ってくらい心の実況中継な歌詞。
やっぱり理姫さんは酒場の後ろの席にいるのかな。
「ちゃんとしたって会えないし」って、やけ酒しているときの心ぜーんぶ透視されてんのかなと怖くなる。
些細なことで自暴自棄になるし、そもそも他人にとっては些細なことでも私には人生くらい一大事だし。
好きな人との距離感一つで私は頭おかしくなっちゃう。

 


you&i

 

泣くような日があれば 派手に散らかして
拾って 大事にしてなんてずっと甘えていたっけな

 

「大事にして」この一言を告げるのにどれほど私たちは苦労するんだろう。
素直に言えればそれで済むのに、よくわかんないことに悩んで、葛藤して、恥じらって、イラついて。
「派手に散らかして 拾って」があまりに沁みるの。わかるの。
自分でもなんでこんなにたくさんの無駄を重ねなきゃその一言が出せないのかわかんないの。
ただ生きていくだけなのに手間が掛かる女だなぁ私って気分のとき、この歌詞に救われるの。

 


 

これはもう、タイトル通り脳内が理姫さんに侵略される気がするから御託を並べずにひたすら書き連ねたい。

 

噛んで吐いて落ちていく
ガムひとつ
寄り付くことも無い

 

口癖は幸せになりたい

 

「あたしは馬鹿だ」って顔に
書いて歩いたことなんか無い覚えもない

 

夢は私だ

 

はい、もう全部私。
ちっぽけで情けなくてやってられなくて、そんな私。
でも、恋に破れても、自尊心が危ういような痛みを背負っても、私として生きていたいの。それも私。

 


結婚

 

君の朗報に乾杯を
流し台に全て捨てる
(中略)
君が選ばない全ての
ねぇ、何が嫌?

 

こんなに耳から伝わってくる痛みってある?
「女の恋は上書き保存」とか言いますけど、あれ相手によりますからね。クズ男はハードディスクごと葬りたいけど。
ずっとずっと私の名前のまま保存しておきたかったのに、って恋もあるじゃない。もちろん。
一生、私には「選ばれなかった」という刻印が残るの。その朗報によって。
こんな悔しさ、惨めさ、虚しさ、どこかに流れて消えてしまえば良いのに。
残酷な後悔に苛まれるとき、この歌詞が脳裏に浮かぶの。一緒に泣いてくれるの。

 


エンドオブザワールド

 

幸福な朝迎える 空気は
ピンク色に見えたかしら?
ベランダから覗くのはひたすら
灰皿と空き缶でした

 

たった4行で夢を絶望に突き落とす表現力。
「幸福な朝」って、簡単に言うけどもう壮絶に難しいことだと思うんですよ。
言葉を選ばずどどどストレートに言うと、セフレでも不倫でも片思いでも友達でも「幸福な朝」にはならない訳。
なんなら付き合ってても明日どうなるかわかんないような二人なら「幸福な朝」すら期限付きかもしれない訳。
結婚はよくわかんないけど、棄てられちゃうかもしれないし、死別しちゃうかもしれないし。


とにかく、いつ世界の終わりが来ちゃうかわかんないの。朝に保証なんてないの。
たった一筋の風が吹いたように、一瞬で幸せを奪う空虚感。
すべての絶望を共有してくれる歌詞。

 


8ミリフィルム

 

歌詞全文読んで。写経して。暗唱して。ってくらい理姫さんの歌詞の真髄が詰まっている。


誰とも結婚なんてしないでねさよならだけして

 

別れには二つの悲しみがある。この歌詞を読んで初めて気づいた。
あなたとあたしが離れてしまうことと、あなたが他の誰かと結ばれてしまうこと。これは全く違う悲しみ。
そんなとんでもないことをしれっと言ってしまう。

 

せめてもう別れるしかない二人なら、あたしはステレオタイプな未来は全然似合ってない」から別れることに納得してあげるけどお互いひとりぼっちのまんまが良いの。そんな強がり。

 

なのにね、弱音が出てくるの。

 

寝る前に何も考えない事なんてあたしはない

 

それだよ。どれだけ私たちが後悔して、駄々こねて、取り返せない色んなこと思い出してるか。
ぐっちゃぐちゃに考えてるの。恐ろしいほど心が埋め尽くされているの。

この歌詞がなかったら、乗り越えられない夜があるかもしれない。
それくらい、私たちの痛ましい心を知っている歌詞。


どん底に叩き落された女の子の気持ちに、「私もだよ」って寄り添ってくれる歌詞。
救世主とか、革命家ではなくて、同じ痛みを分かち合ってくれる人。それが理姫さんだと私は思う。

 

等身大の女の子って誰だよ


って思ってました。ずっと。それこそ「ありふれて嫌いだった流行りの歌」を聴く度に。


共感って言っても、私の心は歌詞に出てくる女の子みたいにそんなに綺麗じゃないし、とか。
反対に、いやいやこんな超しんどいときに社会のことまで考えてられませんし、とか。

 

でも、理姫さんの歌詞は私の中に何の差し障りもなくインストールされるの。
それこそ私は理姫さんのように、ファッショナブルな生き方も愛と憎悪に満ち溢れた日常も送っていないのに。
等身大というよりは憧れとか空想の人物に近いのに、私の心は一番腑に落ちる。

 

それってすごくないですか。女性として(おそらく)底辺の私まで救ってくれる、こんな私にもしみ込む歌詞。
やっぱり理姫さんの歌詞が世界に広まっていかないなんておかしいにも程がある。
私は出会えて良かった。底辺女だけど理姫さんの歌詞が傍にある。それだけで人生勝ち組。

 

だから私はこのブログを作ったし、ずっと更新し続ける。
そんな訳で、相変わらず好きにさせてもらいます。

 

 


アカシック「地獄に手を振って」MV

 

youtu.be

 

youtu.be

 


アカシック「8ミリフィルム」

 

 

 

おまけ

本当は続編を書きたいんだけど、私に音楽的素養がなさすぎて言葉にできないから誰か楽器編書いてよ。楽器できる人。頼むよ。題名だけ作っといたよ。特に3つ目。皆、10月26日までに書けよ。愛を叫べよ。後悔するなよ。


どんなにInstagramがこだわりの手料理の写真で埋め尽くされようとも奥脇達也の作ったエモの極み乙女な楽曲と奏でるドヤギターに託す人生を選ぶ

どんなにマネキン並みに整った顔立ちが騒がれようとも黒川バンビ絢太の楽曲のツボを押さえまくった激渋指圧ベースの良さの方を伝える人生を選ぶ

どんなに空回りのMCが聞けなくて寂しくなってもアカシックのドラマーとして私たちに溢れんばかりの幸せを託してくれた山田康二郎の男気と優しさを語り続ける人生を選ぶ

 

 

 

 

 

 

 

tsukino25.hatenablog.com

 

 

tsukino25.hatenablog.com

 

 

tsukino25.hatenablog.com

 

 

tsukino25.hatenablog.com