読む?にわかがモーニング娘。OGについて書き足してみたら膨大な文章になったんだけど。
この度は誠に申し訳ございません。
先日、公開いたしましたモーニング娘。‘19についての記事につきまして、お詫びと訂正がございます。
モーニング娘。というアイドル集団は、卒業と加入という地殻変動を常に繰り返しながら成長をし続けるモンスターたちであるにもかかわらず、OGメンバーについての記述がなされておりませんでした。
にわかであるということを踏まえましても、真のモーニング娘。の尊さをお伝えできなかったことにつきまして、反省の意を表したいと思います。
なんて言っておりますが。
書きたくなっちゃいました、OGメンバーの好きなところ。
「豚もおだてりゃ木に登る」以外の何物でもありません。
1期から延々書いていきますと眠気をただ売りしてくる歴史の教科書みたいになってしまうので、9期以降ということでお願いします。
またまた、にわかに寛大な大海原の心の持ち主さんはぜひお読み下さい。
娘。の明るい未来に就職希望を出しに来た永遠の演舞戦隊ヒーローアイドル
鞘師里保(さやし、りほりほ)
鞘師里保。 名前から既にみなぎる圧倒的主人公感。
この難読漢字が一発で読めることがファンのステイタス。
りほりほ、やっさん、色々呼び名はあれど「鞘師」と呼ぶことにこそ意味があるような気がする。
すき焼きや畳が英語でも「SUKIYAKI」「TATAMI」であるように、鞘師もまた「SAYASHI」なのだ。
ちなみに何言っているか自分でもよくわからない。
とにかく、たった一人、あなたしか居ない。
素敵な女性だと表彰状もらうべき存在。 そんな絶対的存在。
彼女が担当したのは単なるアイドルの赤じゃない。
そう、長らく日の目を見ず冷たい風の中で苦しんでいたモーニング娘。を助けに来た戦隊ヒーローの赤。
過去に例を見ない戦闘アイドル。
あんなに腹筋むき出しの衣装着てるのにどこに変身ベルト付いてたのか。
しゅわしゅわポンは密かな変身の合言葉だったのか。
瑞々しい黒髪と何でも買ってあげたいベビーフェイス。
可愛いらしいという印象を瞬きする間に覆す、凄まじいバキバキダンススキル。
未来を背負う可能性をべらぼうに感じさせる魂の歌声。
私たちの鼓膜に響かせることでリズムの徹底を証明する語尾の呪文、「ぃーやっ」。
そのハイスペックを達成するために、私生活で必要な頭のネジを全てステージでのスキルに回すというストイックさ。
人魚姫が声と引き換えに脚を手に入れたように、鞘師はエースと引き換えにぽんこつを手に入れた。
そしてぽんこつを手に入れたおかげで、大勢のファンからの深い深い愛を手に入れた。
そんな深い愛の中で誰よりもモーニング娘。のために闘った鞘師は、己の青春を、人生を、まるごと伝説に変えた。
エースカラーである赤色が空席だったことも、プラチナ期がスキル向上しすぎて熟成していたことも、すっぴん歌姫小田という容赦なく襲い掛かる後輩が未来で待ち構えていたことも、全ては鞘師のために仕組まれていたんです絶対。
そう、道重が卒コンで鞘師の唇を奪ったように、仕組まれていたんです絶対。
つんく♂さえも、あなたとの出会いによって歌謡曲エッセンスとEDMの融合という変態音楽(褒めている)を量産することになるのだから、果たしてその運命はいつから決まっていたのか。
つんく♂の未来さえ変える女。ズルい女。
潔い終わり方で、扉の向こうの大空に羽ばたいた鞘師。
今どこで闘ってくれているのだろう。
愛しの君へ。 急に寂しくなったら、またステージに遊びに来てよ。
観音様の心を持つ1億3千万総スマイル王国の母
鈴木香音(ズッキ)
ハロプロより厳しいことを要求される集団なんて、宝塚か五輪代表くらいしかないんじゃないか。
そんなダンスと歌のプロ集団に飛び込もうとするオーディションで「コントやります」と申し出ることのできる度胸の大きさって、どれくらいなんだろう?
アイドルの寿命は泡沫。 可愛いだけで不器用にしか生きれぬ子は、人々の記憶にそう容易く残れない。
そんな中、ズッキの真夏の光線のごとき笑顔 は人々の記憶に住み着くレベル。(定住。賃貸ではなく分譲。)
元気をもらえるとか楽しいとかそんな境地ではない。
実家で食べきれないくらい大量のおかずをこしらえて反抗期の娘でも暖かく迎えいれてくれる母の懐の深さみたいな笑顔。
加えて、色っぽくてユニゾンにひたすら強い「ええ声」はサンドイッチに必ず入るレタス的なポジション。
ええんよ、名前はチキンサンドとかハムサンドとか玉子サンドにしたら。私は隣にいとくから的な。背骨の緑。
たくさんの向かい風を浴びたこともあっただろう。
それでも、麗らかなあなたのVisionを皆が期待している。
弩級の美とハスキーボイスで軟派イケメンと可憐なアイドルを演じ分ける聖域生まれエッグ育ち
工藤遥(どぅー)
ファン層の女性率を上げることに貢献するだけに留まらず、事務所の先輩後輩たちまで翻弄してしまう天性のナルシストチャラ男(?)キャラ。
それに相反するように、性別なんか超越して万人に超ドキドキを与えてくれる天使のビジュアル。 ショートカットは美少女しか似合わないという通説を証明する存在。
最強の可愛いの暴力、八重歯。
黄色い歓声を次から次へと生み出す恋心の怪盗。
それでいて、ハスキーボイス。
それでいて、厨二病。
つまり狂犬チワワ。
過去にアイドル界で狂犬と呼ばれた少女は他にいるのだろうか。
工藤遥とキャラ被りするアイドルなんて未来永劫いない気がする。
でも、キャラが立っているだけで工藤遥の人気は語れない。
負けず嫌い。
同期へのライバル心。
誰よりも腰に力の入るダンス。
声質の限界を感じさせないユニゾンでの厚み担当。
最年少加入と思えない統率力。
案外隠されているけど高め女子力。
そして、彼女の未来を決定づけた舞台での破格の活躍。
いくら煮物を作ろうがハチマキを手に巻こうが、言うだけ番長になんてならない努力家。
翼を広げた工藤遥の今後が是非とも楽しみである。
薄くて軽い氷のつぼみでたこ焼きを包むギャップの舞姫
尾形春水(はーちん)
ギャップという言葉はもうアイドル界で飽和状態ではないでしょうか。
アイドルなのに◯◯、女の子だけど△△、わかりやすいギャップなら今更何のサプライズもありません。
賢いのにアイドル。
透明感がある大阪出身。
フィギュアスケーターからモーニング娘。の12期メンバー。
ここまでならそれ程予想を裏切りません。ここまでなら。
脆弱そうな色白美少女なのに放送禁止レベルの変顔の達人。
正統派アイドルなのに何のためらいもなくAAAとか言っちゃう。
未経験とかそんな言葉では片付けられない独特の音程暴走。事前に提出された予定表にはトリプルサルコウだって書いてるのに見てみたらイナバウアー。解析不能。
それでも、尾形春水を応援したくなる。
ついつい目で追ってしまう。どうして、Help me。
直向きな姿。笑顔。普通の女の子が破格のパフォーマンス集団についていくと決めた静かな覚悟。
いろんないろんな奴がいるからモーニング娘。って良い。
それを存在で教えてくれた。 儚くて愛おしいシーブルーのつぼみ。
美学ある生き方を望み、潔く退いた気高さのある尾形春水。
希望の光が絶えぬことを祈ります。
隠し切れない蜂蜜の甘さを滲ませるおしゃべりスレンダー美女
飯窪春菜(はるなん)
今から無茶な仮定を言います。
あなたは、モーニング娘。10期オーディションで飯窪春菜に出会ったつんく♂です。
最年長オーディション参加者。
細身の身体、長い手足。 流れるようなストレートロングの黒髪。
目が大きくて派手な顔立ち。
まさに容赦しないばっちりイケ女。
さて、あなたなら彼女をどんな風に評価する?どうやって売り出そうと考える?
私ならシシドカフカにする。
事実、彼女のデビュー後は少しイメージと違うものになりました。
道重を継承する加工向き甘めボイス。
なんか気づけば困り眉。
拙いダンスと歌唱だったのに、気がつけば先頭集団についていく成長物語。
なるほど、これを「萌え」と言わずに何と呼ぶ。
チョコレート色からハニー色という、やたら甘ったるい色のメンバーカラーを連ねたこともなんだか奇遇な巡り合わせ。
加えてお笑い怪獣さんまと容易くキャッチボールができる軽快なトーク力。
娘。異色の個性がギラギラ。
卒業まで、彼女はイケ女と萌えのバランスを取り続けました。
パンツスタイルの卒業コンサートドレスという奇抜なセンスと、そのドレスに無理を感じさせないスタイルの良さ。
なのにお手紙で噛んじゃう。普段のトーク力を吹っ飛ばす萌え。
つんく♂、タイムトリップしてこの場面を見てたのかな。
未練を抱かず、新しい世界で現在進行形の活躍をする飯窪春菜。
あなたなら遠い星まで行けそう。期待しかない。
すっごい好きだから すっごい寂しい
6月22日(土)、いよいよモーニング娘。15期メンバーが入ってきます。
新しいモーニング娘。になるための脱皮がまた始まろうとしています。
いつ誰が入ってくるか、わからない。
いつ推しがいなくなるか、わからない。
見る度に姿を変えるモーニング娘。ちゃんたちを、見逃すタイミングなどないでしょ!
蛇足が多すぎて蛇がムカデになりそうな後書き
その1
ご卒業済のメンバーは、既に娘。としての活動を「完成」させたと解釈したのでちょっと長めに書きました。
現役の娘。ちゃんはこれからまた色んな記事で、色んな切り口で魅力をお伝えできればと思います。
その2
本文中にいくつかの宝探しを散りばめてます。良ければ探してみてください。
その3
前回現役についての記事を書きましたところ、思わぬ反響がありました。
まるで想像もしていなかったことですので、未だに頭がパニックになっています(笑)
お読みいただいた方、お広めいただいた方、誠にありがとうございます。
ゆるゆると娘。ちゃんについて書く記事も増やしていくつもりですので、ゆるゆるとお付き合いいただければ幸いです。
その4
娘。ちゃん、ロッキンGRASS STAGEおめでとう!!
普段書いている別界隈も置いてます。