好きにさせてよ。

好きにさせてよ。

偏食な趣味を、つらつら綴る。字圧強め文字のブルドーザー。可愛い連中/モーニング娘。など

今更演劇女子部を観てハロプロに謝らなければと思った話

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コロナ禍が運んだ突然の新境地

 

ハロー!プロジェクトのアイドルの皆さま、そしてご関係者様各位。
この度は、「演劇とか舞台までは手が回んないよ…」みたいな弱腰でオタクを名乗っていたことを猛省いたします。誠に申し訳ございませんでした。

 

そんな訳で、私みたいな演劇女子部未履修オタクに告ぐ。
あなたが推しているアイドルへの敬愛がより一層深みを増すぞ。

 

ステージで歌って踊ってるのがアイドル?
演技のお仕事は彼女たちの本業じゃない?

 

目を覚ませ。彼女たちはエンターテイナーだ。私たちを虜にする能力に長け過ぎた必殺仕事人集団だ。

 

笑顔で乗り切るコンサートでは見たことない感情豊かな表情、役をこれでもかと憑依させた台詞回し、三日三晩人を余韻の渦で溺れさせる脚本。

もう一度、告ぐ。自分でも想像を容易く裏切るくらいハロプロへの愛が増す。
一緒に涙腺の湿度を100%にしよう。

 

 


と、少々荒っぽい言葉にて畳みかけましたが。要するに拝見した演劇女子部作品の感想兼お誘いです。
私みたいに「気づくのが遅かった!」と悔やむ方を減らしたい。


余裕で4連休どころか4ヶ月くらい不要不急の外出控えられる気がする。(という4連休すべてお仕事な私の妄言)是非ともご同行願います、演劇女子部への沼。

 


※注意

相当なるネタバレを含みます。目次記載の作品をまだご覧になっていない方は厳重注意をお願い致します。
あと、繭期は制覇できていないしファラオも1作しか見れていないので「考察」的観点は省きます。
ちなみに私自身は全くネタバレを気にしない(むしろネタバレを読んでから視聴する派)ので、オススメ作品があれば教えてほしいです…とりあえずU-NEXTのアカウント今生きてるから…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



 

 

この日、私の墓をウルジナに立てた―「ファラオの墓〜蛇王・スネフェル〜」(2018)


粗暴だけど気高くて弱い国王と、悲しみの中で愛を見失わない姫


石田亜佑美演じる国王スネフェルの治める国に国籍を移したい。

 

序章の通り演劇女子部の魅力に気づかない鈍感な人だったので、ぬるま湯くらいの熱で再生ボタンを押してしまった私。
致命傷を負うとも知らずに。
そんな私が、視聴後のたうち回りながら悶えたときの心の声。それが冒頭の意味不明発言です。

 

私は、石田亜佑美という人間を見くびっていた。
いやめちゃくちゃダンスのキレが良いこととか、煽るような声とかラップとか激かっこええのにしっとり可愛く歌うこともできてギャップの高低差すごいとか、人間性が完成されすぎてて推してて幸せだろうなと思わせてくれるところとか…
わかってた、わかってたつもりなんです。#だーまーはいいぞ 推進機構所属ですし私。


そんな私に張り手が飛んできた。そびえる衝撃が尋常ではない。

 

ヅカを履修したことないので安易な発言は控えるべきなんですが、演じる性別の壁なんか軽々と乗り越えちゃう亜佑フェルの威厳は本当に痺れる。

 

国同士の動乱を象徴するような歪な親子関係のもとで育ってしまった、孤独の王スネフェル。
凶暴で残忍な振る舞いを止められないが、彼のすぐ背後には脆弱な不安がつきまとう。
国王としての誇り、重圧、孤独の中での葛藤、そのすべてを人に悟られないように生きる気高さもある。
めちゃくちゃ堂々と演じているけど、めちゃくちゃ繊細な役どころ。


ここで求められているのは「悪役」スネフェルではなく、「初めて触れる愛に心を揺さぶられる悲劇の主人公」スネフェルなんですよ。

 

そのあたりの高難易度の人物描写について、亜佑フェル非の打ち所がない。
国王としては暴君なのに、なんか途中から好きで好きで仕方なくなってくるんですよ…亜佑フェル…彼女ってば、スネフェル様の人格を壊さぬまま「弱」の感情を演じたりできるのよ…何者…
いつものだーいし感とかどこに置いてきたの?むしろ彼女に宿ったスネフェル様が強すぎて気軽に亜佑美って呼べない。


その亜佑フェルの心を開く敵国エステーリア国王の妹、ナイルキアを演じるおださくがこれまたもう!!!!
(語彙が足りないとすぐエクスクラメーションマークに頼る語彙のないオタク)


小田さくらって多分あらゆる<女性>の声を出せる怪物歌姫なんですよ。
その声質で語るからこそ、穢れなき愛の言葉の説得力が最大になる。


登場シーンこそ実はそこまで多くなくても、さくらキアの大きな目がちゃんと「お兄様と離れて辛い」「スネフェル様と出逢えて幸せ」って感情を映してるんですよ。
だから亜佑フェルの気持ちが変化していく様子に違和感がない。
眼光鋭く人を信じずに生きてきた亜佑フェルの表情が、だんだんと崩れていく場面を見て「ああここで一時停止してそのままにしておきたい」と思った。(どう考えてもバットエンドな気配が冒頭からプンプンしていたので)

 

<アイドルとしての自分らしさ>を封じ込めて孤独の王スネフェルを憑依させる石田亜佑美、持ち合わせた声やお顔立ちの<女性>らしさを最大に活かして自分のパーソナリティを演技に反映させる小田さくら
演技のタイプが違う二人だからこそ、各々の煌めきが最大値になったように思いました。なんというだーさく。

 

三者三様の「勇ましい」姿

亜佑フェルの気難しいけれど気高さを忘れない国王の振る舞いは前述した通り。
この亜佑フェルの圧倒的強さを前に、自分らしく演じるって難しいよな…油断するとすぐ侵略されそうだもん…

 

敵国エステーリアの王サリオキスを演じるかえでぃーは、オタクが求めるかえでぃーの男性役って感じ。
凄惨な過去に屈することなく直向きで、守りたい人のために勇敢で、戦を終わらせることで平和を取り戻そうとする真の勇者。
「砂漠の鷹にしか抜けない剣を抜くことができるサリオキス(加賀楓)」って説明文書くだけで優勝。

 

孤独しか知らなかったスネフェル様に、人々の望みを託されて戦いに向かうサリオキス。
この闇と光みたいな強烈な関係性によって私たちを釘付けする二人。私は加賀オタさんの寿命が心配である。
殺陣は瞬きも許さない緊張感を出していたけど、サリオキスの信念が丁寧に演じられていたから私たちがのめり込めたんだとも思う。

 

でも!そんな二人に負けず劣らずインパクトを残すのが野中ちぇる演じるイザイ!!!好き!!!!!


野中の良さって渋さにあるというか。歌とかもそうなんだけど。華を添えるというよりは、旨味成分アップみたいな(絶対伝わらない)
そんな彼女の魅力がこんなにも活かされる配役があったなんて…胸が苦しい…
敵か味方かわからない不敵な笑みから、加賀オキスを駆り立てる逞しさまで、現代日本にタイムスリップしたらイザイが一番モテるんだろうなくらい思ったよ。

 

 


マリタとジクの配役を決めた方に金一封を送りたいので名乗り出てください。

超悪役ケス宰相に仕える部下マリタジク
いわば同僚でありながら、手を取り合って協力するぜ!という関係性ではなく「あんたはあんたでどうぞ」くらいの距離感。
悪役同士かつ乾いた間柄の二人を生田衣梨奈佐藤優樹にしようって言ったの、どこのどなた…

 

えりぽん悪魔的美貌をフル活用した妖しげなマリタも、何しでかすかわかんない危なさを醸す奇才まさきちゃん演じるジクも、単体で既に最高なんですよ。
そんな異質な魅力を持ち合わせた二人が近寄ったり離れたりすると、決して交わらないけど都合よく関わる冷徹さがより鮮明になって映える…
(まあ実際に、絶対交わらないけどなんかどこか似ているいくまーを普段から見ているからこそ思うのかもしれないというまー推しの独り言)


だーさく同様、元々のパーソナリティを上手に活かすタイプのえりぽんと憑依して覚醒するまさきちゃんなのがまた良い。
たくさん台詞がある訳でもないのに、いくマリタとまージクが出ているシーンはずっと目に残像がある。

 

ちなみにファラオ'17はキャストだけ見た。
他のキャストはどぅーフェルとか小田オキスもどぅーオキスもナイルちぇるも全部見てぇと思ってるけど、マリタとジクはこの二人じゃないことにショック受けた。
勿論はーちんがダメなんじゃないんだ…はーちんの悪役もそれはそれで見たいんだ…
そのショックから立ち直ったらファラオ'17の円盤買います。はい。

 

 


このままだと次の作品にいけないので他メンバー感想はさらりと。

アンケスエン(真莉愛)
無垢で慈悲深いのに本物の愛がわからずに生きているから彼女もまた孤独で、という役柄が彼女個人にとても合っていた。
自然体の真莉愛っぽさが良い作用をしていた感じ。

 

トキ(ふくちゃん)
もーーーーーーーあなたはストーリーテラー的存在が抜群にハマるーーーーーーーー
役そのものは侍女なんだけど、世界を俯瞰する女神的なポジションを演じるのに適役すぎるのよ特に声が。
さくらキアとは違う声の説得力が最大限に発揮されていましたね。
その二人が歌唱の要になるモーニング娘。ってやっぱり強すぎる…という原点回帰。

 

アリ(ちぃ):
普段も時々覗かせる「やんちゃ感」が前に出ていて可愛かった…
でもこの人も多分ものごっつい悪役とか似合いそうなんだよな。次作ではガラッと印象変えてほしい。

 

パビ(ねちん)
アリとパビがこの劇での良い息抜きタイムになってたと思うんだけど、割と「オタクのゾーンが入っときのねちん」のまんまでした(笑)
始終シリアスが好きな人もいるかもだけど、ねちんが作るクスッとした空気感もよかったよ。

 

ネルラ(はるなん)
残念要素を排除したただの美人はるなん…で来るかと思いきや思いっきりはるなんでしたね(笑)

 

ルー(よこやん)
これまたよこやんでしたね(笑)彼女は圧倒的に華。太陽。出るだけで空気が明るくなる。歌同様、まだまだ化けるだろうなと信じているのでよこやんを超大役に据えた舞台が見たい。


余談ですが、このときまだメンバーに居なかった15期の演技も超見たくなったよ。なぜか。
莉央ちゃんはふくちゃんおださく系統の声に説得力あるタイプな気がする…姫を、お願いだから姫を演じてほしい。かえでぃーを添えるので。
加賀王を取り巻く小田姫、真莉愛姫、莉央姫、そして母君ふくちゃんとかにしよう。


ほまれはコミカル担当かと思わせといて、闇落ちする役とか…どうでしょう…にやりとするほまれが見たい…でもお顔立ち的にサリオキスみたいな役をしてもらって「THE 少年漫画!」にするのもいいな。


愛生ちゃんの悪役は、涼しげで軽やかに残酷なことするみたいな、予測不能の役が良い!譲らん!!男性役するならイザイポジションだ。

 

 

 

 

そのとき私は工藤遥の未来を受け入れた―「LILIUM-リリウム 少女純潔歌劇-」(2014)


諦められなかった<モーニング娘。工藤遥>はファルスのイニシアチブによって居なくなった

 

本当に私余談しか話してないかもしれないんだけど。

 

モーニング娘。でもっともっと大人になっていく工藤遥さんを見たくて仕方なかったんです。ええそうですよ2017年にモーニング娘。の素晴らしさに気づいてしまったオタクの負け犬の遠吠えですよ…


リーダー石田亜佑美サブリーダー工藤遥、飛んでサブリーダー小田さくらの世界とか見たかったじゃないですか…*1

 

けれども。工藤遥演じるファルス…というか、工藤遥の身体に入り込む狂人ファルスを見て確信した。そりゃ女優の道を考えるわ。

人生変わるわ。中二病になって煮物作り出しても納得するわ。元気になるわ。

 


あの八重歯が吸血鬼っぽくて似合いそう~くらいの認識だった視聴前の私をサナトリウム*2にぶち込みたい。

 

どうやって、どんな真実が明らかになるのかは予測不能でしたが、ファルスが諸悪の根源になる役なんだろうなということは、薄々…いや結構露骨に伝わってきてたんですよ早めの段階で。
そういう心構えを以てしても、私たちに「演技」の衝撃を次々ともたらすファルス。


声を裏返すように笑う狂気も、瞳の奥に透けて見える孤独とか、不老不死という残酷な企みが本当に実現できると信じている正気の失い方とか。
「こいつガチのやばい奴だ」感を天才的に放つんですよファルスったら…。


舞台前半ではあんなに「オタク女子の妄想ツイートか」と思うほど、女心を翻弄する軟派男だったくせに。
こんなに好感度を奈落の底に叩きつける哀れな役を演じるアイドルって何者だい…まだ中学生くらいだろ工藤遥

 


前章のファラオの話をちょこっと。
亜佑美が演じるスネフェルが抱える闇は雨というか、ナイルキアと素敵な巡り合わせで出逢えていたらきっと晴れ間が見えていたのになという暗さなんです。
一方、工藤遥に宿るファルスという人間の抱える闇は、もっともっと濁っていて、修復する術を持たないというか、取り返しのつかないほど荒んでいるというか。
そしてその光の差すことがない世界で生きるファルスを、工藤遥さんは本能的に楽しんで演じているように見えました。
なんというか、憑依を超えているんだよな。
ファルスが今度は工藤遥のイニシアチブまで掌握してしまいそうで、言葉を探すなら<侵略>が近いかもしれない。

 

うん、見て良かった。女優工藤遥の才能が満開に花開くこの作品を見過ごさずに生きることができて本当に良かった。
モーニング娘。工藤遥>に悔いはなくなったから、ちゃんと円盤の中で楽しむね。

 

 

儚くて美しいリリー、スノウ、マリーゴールドの造る世界観

鞘師はもう誰が何と言おうと主人公。生き方が主役でセンターでエース。
彼女が「真っ直ぐすぎるが故に触れてはいけない真実にたどり着いてしまう」という悲しいリリー役を演じるというのは、誰も否定できない答えみたいな配役。

 

一緒にいたはずなのに突然いなくなり誰にも覚えられていないシルベチカを探すうちに、知らなければ良かった真実にたどり着いてしまう。


実は不老不死であるファルスが全員の記憶を消して皆に不老の薬を飲ませることで、運命共同体になる仲間を探していること。
シルベチカは、もうずっと前にファルスの企みを知ってしまい、そのときに自らの命を絶っていたこと。

 

簡潔に書いてもあまりに救いのない話なんだけど、これを私たちは鞘師里保の目線で見るから余計にな…
「さやし、ぜったいまちがってないもん!」って思って見ちゃうから残虐さが振動まで肌に伝わる。

 

ファルスの企みを阻止するべくサナトリウムの皆を殺し自らも自死を図るも、生き残ってしまうリリー。何度刃で貫いても止まらない心臓。


物語の終焉としては本当に素晴らしいんだけど、鞘師が背負うものが辛すぎて病む。
でもなんか、「鞘師里保」がサナトリウムにいても、同じ選択をしそうだなぁ…とふと考えたり。
上手に個人の人生観とリリーがシンクロしていたように思います。

 

 

そんなポキッと折れてしまいそうな程の真っ直ぐさを抱えて生きるリリーに対して、真実を知りながらそれをひた隠して生きるという残酷な運命を背負うスノウ
他の人には見えない物事を知る少女、として和田彩花を配役したのも素晴らしき采配ですよ。


似合う。少し陰った澄んだ目つきとか、ファルスに支配されながらもリリーを真実に近づけたくなくて苦悩する様子とか。
とにもかくにも「静」の演技が非常に良かった。
全部が全部「あやちょから謎に生まれる神秘的オーラ」によって崇高な世界になってるんです。ただの弱弱しい女の子にならない不思議。

 

圧倒的主人公が故に悲劇を招いてしまう鞘師リリー
見るものを一気に創作の美しい世界へ誘うあやちょスノウ
奈落の底で高笑いしている悪役工藤ファルス遥

 

大河ドラマなら信長秀吉家康級の、誰が主人公でも文句ない存在感。
この三人に割って入るのが…大女優田村芽実なんですよ…鳥肌…
迫害されてきてあまりおしゃべりが得意じゃなさそうなマリーゴールドを表現する能力が尋常じゃない。

 

 

ダンピール(吸血種と人間の混血)として生まれたために迫害されて愛を知らずに生きてきた、というマリーゴールドの存在こそ、この作品の惨さを加速させ、より一層深刻なものに仕立てるんだと思うんですよね。

 

シルベチカを探すけれど見つけられないリリー。

そんなリリーを止められないスノウ。
自分の孤独に道連れにするものを作り出すために少女たちを操ろうとするファルス。


そして、初めて手を差し伸べてくれたリリーに異常なまでの愛を抱くマリーゴールド

 

 

みんな孤独なんですよ。この世界の人たち。
けど、「孤独だね、寄り添って生きていこうね」で済まないのが人間の欲深さというか。


「愛している人(=リリー)を私のものにしたい」


「愛している人を奪う人(=スノウ)を許さない」


「愛している人のためならなんでも厭わない(=マーガレット親衛隊を噛んでイニシアチブを手に入れ、スノウを殺そうとする)」

 

というどろっどろの愛憎を、激ヤバミュージカル歌唱で歌い切るめいめい…
ファルスとは違う気の狂い方、見ていて背筋張り詰める…

 

シリーズ作品を見ている方のお話だとファルスも本当はダンピールのようですね。
マリーゴールドの孤独は、ファルスの抱える孤独でもあったのかもしれないと思って振り返るともっともっと胸が痛い。

 

偶然にも、リリー、スノウ、マリーゴールド、ファルスの4人は卒業したけど芸能人しているんだよ。
この4人だけは絶対固定で再演しねえかなとオタクは期待しています。

 

 

 

爆裂長いのでそろそろ全体を。

 

チェリー(亜佑美
「可愛すぎる島田珠代が第一印象(笑)
おそらく後半との落差で人々を絶望に陥れるための前半パートの緩さだったのかな?
そこは賛否両論(もっとシリアスにしてよ、的な)あるかもですが、前半部分の口角がつい上がってしまう展開は間違いなく彼女の功績。
「だーいし」感の最高の使い方。双極状態の「躁」だったんだろうね。
なお、チェリーは実はダンピールであった(だからドブネズミの匂いがした)上に、それに自分から気付いて演じたという話を聞き…アユミイシダの覚醒の気配が既にぷんぷんしておる…

 

 

カトレア(たけちゃん)
コミカルあゆみんに張り合えるの、そりゃたけちゃんだよなあ…(笑)
ひたすら退屈を嫌がるの、人間の思春期っぽさあったね。若いころはなんでも退屈は嫌だからって怖いもの知らずで動いたからね。
皆を明るくしてしまう彼女のパワーが活きてて良かった。

 

ナスターシャム(りなぷ~)
淡々と素でいることが面白い、という生まれ持った天性の良さを詰め込んだ配役でしたね。
「しれっと」という言葉がハロプロ1似合うのかも。
こんなシリアスな場面でもそんな台詞挟み込むの!?みたいな場面いくつかあった。

 

ローズ(ずっき)
チェリー、カトレア、ナスターシャムを捌くツッコミがうますぎる。
ふざけまくるチェリーカトレア、浮遊感あるナスターシャムに割って入ることができるのは謎の色気を含んでいて存在感たっぷりなあの声質のおかげかも。

 

竜胆(ふくちゃん)紫蘭(まろ)
飴と鞭の関係性がよく出ていた。めっちゃ通るまろの声でビシバシと物を言い、柔らかい声のふくちゃんがフォローする。
物語を進行するリリーたちと、コミカルにテンポをつくるチェリーたちの間を上手く繋げたのはこの監督生二人が器用に演じたからじゃないかしら。
もちろん主観よ、ずっと主観で話してるけど。


「お館様について何かを知る」部分も良い具合に漂わせていて適役だった。
ちょっと紫蘭の方が繭期こじらせてそうで、竜胆の方が諦めの境地っぽい感じがしたんだけどこれは元々の人格を知っているせいだろうか。

 

 

シルベチカ(おださく)
あんたって子は…

ファラオのときのナイルキアといい悲劇の女性がどこまで似合うんだ…

一生おださくの演じる役は幸せになれなさそう(笑)


葬送終曲「聖痕≪スティグマ≫」の人選本当に良かったね。
リリー、シルベチカ、紫蘭マリーゴールド
行方不明の役なので出番少ないんだけど歌の力で爪痕残しまくるの流石すぎます。

 

キャメリア(かななん)
かななんに男性役をしてもらおうと決めた人~~~~~~~~センス良すぎ~~~~~~~~~~(狂喜)
今まで知らなかった魅力にやられたのはキャメリア。
多分ファルスが狂気全開だったせいで対比もあるかもしれないけど(笑)
愛していたシルベチカを待っていたのに、実は彼女が自殺したという記憶さえも失っていたという惨たらしい真実を知る役をめちゃくちゃめちゃくちゃ誠実に演じてたと思う。
キャメリアとシルベチカに来世は幸せに生きてほしい…

 

 

マーガレット(まーちゃん)
推し贔屓抜きにしても(抜けるかわかんないけど)、インパクト大賞ですあんな怪演


話の展開上、どう考えても「モブ」なんですよ。マリーゴールドにイニシアチブ掌握されてスノウの命を狙うけど、操る方のマリーゴールドがメインですし。
その「モブ」という立ち位置を弄ぶように、「ステージの上でもずーーーっとまーちゃんはまーちゃん!」のまま過ごす開き直り。


それでいて、「自分のことを姫君と勘違いしている、相当に繭期こじらせたヤバい少女マーガレット」でもあるんですよ。
一つの身体に、同時に「まーちゃん」と「マーガレット」が宿ってる感じ。
やべー子がやべー子を演じるとこんな化学反応起きるのか、と推しなんだけど末恐ろしいなとぞくぞくした。

 

ちょっと話逸れるとマーガレット親衛隊に莉佳子とかえでぃーがいることに後追いファンは感動しました…かっわええ…
「ささき、たなべ、かが!上手に捌けるわよ!」で笑いすぎてさすがに一時停止押した。

 

 

 

 

 

宮本佳林を視界から奪う魔物、稲場愛香―「タイムリピート〜永遠に君を想う〜」(2018)


不動のセンター宮本佳林と、その隣に割って入る稲場愛香の正反対な演技

 

Juice=Juiceと書いて宮本佳林と読む。
と言ってもそれほど間違いじゃないくらいにはJuice=Juiceのセンターエースアイドルサイボーグ佳林ちゃんの存在感ってものすごい重量感あるじゃないですか。
この舞台でも主演の一人なんですよ。やっぱりちゃんさんが居ないと!って思わせてくれる。期待に応える最高のアイドルなんですよ。

 

ところがどっこい。
ちゃんさんが期待以上の迫真の演技を見せてくれたにも関わらず、その上をいく期待以上の演技で私たちを沸かせるもう一人の主演。
それこそが、Juice=Juiceに入って日の浅い稲場愛香なんですよ…
いなばっちょとか、まなかんとか、軽々しく呼べねえ。主演女優様です間違いなく。

 

初っ端からネタバレぶっこむと、まなかん(もう呼ぶ)だけが生還できないんですよね。


「全員死ぬエンド」なのか、「まなかんだけ死ぬエンド」なのか、激しく動悸を打つ心臓の音をBGMに見ていたのですが、「そっちエンドか…」と落胆しました。のめり込みすぎて。


他の演劇女子部は見たらすぐtwitterに「見た」とか呟いたんですけど、今作はまなかんバッドエンドを引きずってしまって当分心の中にないないしていました。

 

ちゃんさん演じる宇宙物理学者ソーマは、がっちがちのフィクションなキャラクター。
「今時オタク役を演じてくださいって言われてもここまではしないでしょ」というくらい、たどたどしい話し方、女性慣れしていないオーバーなリアクション、考え込んで周りが見えなくなり早口になる没頭っぷり。架空のSF世界で、いかにも造られた世界で演じるからこその演技とでもいえば良いかな。


これをハロプロのアイドルサイボーグが演じるのだから、そりゃもう失敗するわけねえよ…とため息が漏れる。
あまりにソーマが完成されすぎてて、時々「これは佳林ちゃんさんなんだ」ということを忘れる。(なのでミュージカルの場面で目を瞑って佳林ちゃんの歌声を聞くことで「ああ、やっぱりこれはちゃんさんだ」と思い出す作業を時々していました)

 

 

それに対して、まなかん演じる鉱物学者ルナには、わざとらしいキャラ設定はありません。


人と仲良くなるのが苦手で、仕事熱心なあまり厳しい言葉も吐いてしまうという性格も、(現実離れしまくったソーマのキャラ設定と違い)とても自然な人間像です。
要するに、「普通の女の子」なんですよ。

 

いかにも「キャラクターっぽい」役の方が、「なりきる」という演じ方ができると思うんです。
ルナには、そういう「なりきる」演じ方をするには誇張された特徴がない。演じなきゃいけない。けれど、ガラリと人間性を変えるような過度な演じ方はできない。


「宇宙船に何かが衝突して死ぬ直前に、タイムリピートをしてしまう」という創作らしい設定。
濃ゆすぎて「これは人が死ぬかもしれない緊急事態を描く舞台だ」ということを忘れてしまうくらいに強烈な他の登場人物たち

 


この脚本の中で、人の優しさに触れて、少しずつ心を許していく姿を、せっかく誰かのことを信じられるようになったのに本当は自分が裏切り者であった記憶を取り戻し絶望する姿を、表現しなくちゃいけない。

 

 

まなかんはね、演じ尽くしたんですよ。
繊細な役どころである「ルナ」を演じきって、心が動いていくさまを自然に見せて、「自分だけが死ねば皆が助かる」という悲しすぎる答えを導くことさえ必然にしてしまった。

 

大袈裟なくらいに作りこまれた想像上の人物ソーマを妥協なく宿らせる宮本佳林
(オタクキャラなのにちゃんと誠意があって人間不信なルナを心変わりさせることができるソーマを演じているのがこれまた圧巻)
血の流れる温度が伝わるようにルナの苦悩を、孤独を、人を信じることができたひと時の幸せを演じる稲場愛香

 

張り巡らされた伏線から、物語のからくりを予想する楽しさがここに乗っかるんですよ。
名作に決まってるでしょ…。


脚本でいえば三作見て一番好きだと思う。U-NEXTに今はないことが悔やまれる。

 


達者すぎる助演に拍手喝采

この舞台で、「主演と脚本以外に印象深いことは?」と尋ねられたらぶっちぎり高木紗友希さんのエイジ。

 

あなただけスタジオや事務所ではなく八剣伝で演技練習しましたか?って聞きたいくらい、技術屋のおやじくさいんですよ。


そんなの、足をかぱーっと開いて座ったからって醸し出せる雰囲気じゃないよ…
この前エイジのダメージを抱えたまんま小田さくとコラボした「逢いたくていま」の激アツカバー聞いたら脳みそが混乱したよ。
顔認証システムでもエイジのときのさゆきと普段のさゆきだったら別人判定すんじゃないかな。

 

本当に、ルナ以外はこってこての創作っぽいキャラなんですよ。
いかにも「お笑いパート」みたいな時間は少ないんだけど、登場人物の個性が際立つように脚本が作られているから、とても自然な流れでふふっと笑えたり、次の展開にハラハラしたり切り替えられたんです。
そのふふっと口元ゆるめちゃう理由の多くがエイジの存在感でしたね。本当に良い役だった。

 

おっさんと渡り歩かなくちゃいけないもう一人の男性役(笑)、金澤朋子さんのジンも味わいがあって良かった。
こっちはおっさんというより頼れる上司。まじ採用してくれ雑務で良いから。
あの宇宙船から降りた後に二人で朝まで呑んだくれて家に帰ってほしい…ジンの失恋話も聞かないといけないからね…
どっちも名演だったんだけど、日頃から「暴君」として称えられるかなともよりさゆきの方がギャップが大きくて驚きました。という話です。

 


期待を良い感じで裏切ってくれたのはゆかにゃ、るるちゃん。
「意外そうな人が怪しい」というありがちな説だけど、ゆかにゃ演じる船長は本当に途中まで「絶対黒幕じゃん」と勘違いしてたよ~
含みのありそうな人物像を演じてくれたおかげでお話がより楽しめた!
日ごろのゆかにゃとは違う「出来る女」感マックスな演技が、こんなに似合うとは。

 

るるちゃん演じるツグミは、ゆかにゃが悪い人ではないとわかった時点で怪しい人だったんだけど。
段々と思い詰めていて苦悶する表情を浮かべていたから、更に先の「ツグミとルナは元々スパイとしてこの船に乗り込んだ(がルナは忘れてしまった)」という展開に心の底から驚くことができた。
これがるるちゃん初舞台だって??まじかよ。今度はもっと悪くて悪くてたまんない役もしてほしい。


やなみんロスに陥る人が多いのも超わかる気がした。
あの淡々とした頭脳明晰な医師のマドカを演じつつも、なんか愛らしいというか、飄々としていて彼女の良さがちゃんと出ていたように思います。
あ~~やなみんがいる間にJuice=Juiceのライブ行けばよかったコロナ落ち着いたら絶対Juice=Juiceの現場行くもん

 

あーりーは、あまりにあーりー過ぎる配役で「万が一このすっとぼけ料理長リョウが黒幕だったら脚本家さん胴上げしたい」と思っていた。(スパイであることを明らかにする薬を食事に入れられるのが料理長だから、自分だけ飲まないということも可能なのではとか色々疑っていた)

 

けど、ふっつーにすっとぼけた料理長のまんま終わりましたね(笑)
卒業までに闇落ちあーりーは見れるかしら。顔立ち的には男性役も良いよね。

 

 

ハロプロの強さをふと感じて涙

他の舞台と違う点で「これは言いたいぞ!」ということがありまして。


あの、きちんと雨ノ森川海ちゃんを見るの初めてだったんですけど…ビタミンミーしかまともにMV見たことないの…

 

なんでこんなにJuice=Juiceメンバーに遜色なく混じってんの??デビュー前でしょ???
これメンバーのこと詳しく知らなかったら「全員Juice=Juice」と勘違いするよ?????

 

特に軍人レオナを演じる高瀬くるみさんとか、「芸歴何年ですかこの方」っておださくにしか抱いたことない感情を久々に感じた。人生タイムリピートしてんのかな…
人を威嚇するときの圧とか、語気の強め方とか、ちゃんと修羅場くぐって命があることの尊さを知っている厳しい軍人さんみたいなんだもんな。

 

エイジの部下の機関士テルを演じる清野桃々姫さんも達者だった。
ちゃんとおっさんの子分だった(笑)
謎解きできたぞ!と思わせておいてテルも真実は何も知らなかった、というところも私たちをもう一度思考の迷路に突き落とした感じの構成でビックリしたね。


夢羽ちゃんと美波ちゃんめっちゃんこ可愛いし…
前ここちゃんはスッとした身体に軍服が似合うし…

 

 

こんなハイスペック集団同士がくっついて出来たのがBEYOOOOONDSなんだね、と考えるとハロプロ全体も改めて見直しました。
いやいつも「グッズ発送遅いけど良い事務所だ」くらいには思ってますよ?
コロナに負けず頑張ってね???

 

 

 

エンターテイナーへの敬意を表して

 

こんな事態になるまで、いかに私はたくさんの人の経済活動によって生かされているのか気付かなかったんですよ。
でも、演劇女子部を見て改めて「私に元気をくれるアイドルやアーティストたちに会える日まで生き延びるぞ!」と心に明かりがともりました。
晴れの日があるからそのうち雨も降るっていうじゃん。ね。
すべていつか納得するために、あと少し踏ん張りましょう。

 

 

 

 

 

 

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*1:飛ばしたのは卒業を願っているとかそんなことでは絶対なくてむしろ無印のまま奔放に生きるのがサトーマサキなんですよ

*2:吸血種は繭期というこじらせた思春期の時期にこの療養所に収容される

モーニング娘。'20と書いて負ける気しない地球のアイドルと読む

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そのKOKOROは、誰も止められない。

 



2019年春時点で知人に誘われてやっとコンサートに入った非FC会員だった私が、2019年秋にはFC会員になり、単身ライブビューイングに赴き。


ついに2020年春ツアーは「あれ何公演申し込んだっけ?まあ、当たるかわかんないし…当たるかわかんないし…当たれば行けばいいし…行くし…絶対行くし…」くらい沼りました。


以前私の記事を読んだことがある方には、「前より重症」とだけ申し上げます。

 

 

そんなまだ沼ハマりたてのゆるい私ですが、2019秋のツアーファイナル(ライブビューイングだけど)が良すぎて正気を失いました
モーニング娘。'20、未来がWOW WOW YEAH YEAHすぎる。明るい未来。

 


ちなみに、私の右隣に「割とおデカいお声出してコンサート批評おじさんズ」がいらっしゃったのですが、もうその論評内容も聞こえなくなるほど引き込まれて延々泣いてました。
登場人物全員ライブビューイングのくせに重い。ある意味、全員写真撮影より迷惑。

 

そんな(?)強すぎるモーニング娘。'20のことを、ツアーファイナルの想い出を振り返りながら推し推しします!

はっきり言って長いので…お暇な方だけ…優しい方だけ…あの、何卒……

 

 

 

新曲「KOKOKO&KARADA」が凄すぎる―未来にゃ無限の可能性がある音楽と、そうだ そうだ そうだ 全くその通りな歌詞―


音楽的に負ける気しない

 


コンサートがこの曲から始まるんですけど。
百聞は一見に如かず、百の量産曲は一曲の名曲に勝てず。ひとまず聴いてほしい。

 

 


モーニング娘。'20『KOKORO&KARADA』(Morning Musume。’20 [Minds & Bodies])(Promotion Edit)

 

 

LOVEマシーンモーニング娘。でも、リゾナントブルーのモーニング娘。でも、What is LOVE?のモーニング娘。でもない。
これはどう考えても新時代の到来なの。
以下、つんく♂さんブログからの引用。

ameblo.jp

 


サビだけ聴く人がいたらこの曲はとても爽やかで未来に向かって突き進んでいく恋人たちの青春&ラブソングなんですが、でも、それ以外の部分でこの曲は人間の甘さ、切なさを歌っています。


(中略)


バックトラックとしてピアノがその中心にありますが、特徴としてはサビでドラムのリズムを無くしてしまうというJPOPとしては無謀なアレンジに仕上げてもらいました。
サビから行くで!って思わせておいて最後まで絶対にそうさせない。

 

 

どうやったらこんな曲作りにたどり着くのか…(絶句)
つんく♂を知りたいんです」って言って大学進学までするメンバーが出現するのも不思議ではないのである…
「トンチキとは何か~16ビートを基盤に、セクシーとジェラシーから構成される地球救済ソングの解明~」とかそんな題名の論文を誰か書いて卒論発表してよ…


つんく♂さんの音楽って(勝手に私が考えていることですが)時代のニーズに応えるというよりは「俺がしたいことしてんねん。え?今どきじゃない?そなの?」みたいな自由奔放スタイルだと思うんですけど。
でも真剣に作ってるから、たまたま時代とバッタリ出会ったら、「ほら、めっちゃ良いやろ?」ってどや顔するような。

 

その自由奔放スタイルが、めちゃくちゃ功を奏した楽曲。

 

20年以上守り続けた看板を下ろすことなく、新しいものを巻き込み続ける貪欲さ。
もうなんかお口あんぐりすぎて、全然アイドル知らない人にほど「とりあえず聞いてみ?」ってイヤホン突っ込んで聞かせてみたい曲。

 

 

歌詞的に負ける気しない


じゃあ、既存のファンは新風についていけんの?って言われたら、いけるんですよ。いやもうついていきます宜しくお願いしますってなるんですよ。

だって歌詞がいつもの「わかりみがあり過ぎる」やつなんですよ。

 

まず1番Bメロ。

 

それなのにね(感情任せ)
ジェラシーの域超えて(不安な分だけ)
ねじ曲がって(わがまま言って)
愛しちゃうんだ

 

ここで言いたいこと。
ジェラシーは域を超えなきゃ持ってて良いんですよ。この書き方から読むと。
普通、ジェラシーは良くない感情。持たない方が良い感情、そんな風に片づけられちゃう。
でもつんく♂さんは一切そんなこと言わない。ジェラシーは人間の原動力として認めちゃう。
これはモーニング娘。楽曲の伝家の宝刀です。

 

次に、2番Bメロ。

 

だって急に(我慢できない)
突然終わり来たら(これも愛なの?)
一人でなんて(寂しすぎて)
生きられない

 

私たちが生きながら抱える本音の説明、大好き100万点。
孤独を美化しない、弱さを否定しない。
こういう葛藤とか矛盾とかまるごと受け入れた上で歌うから、どんな美しい言葉も偽物にならないんです。

 

君が好きさ そう好きさ
もうKOKORO止められない
未来へ向かう雲に飛び乗って
だから君も More愛して
Yes KARADA赴くまま
太陽浴びて はためく帆のように
君が好きさ

 

ね?ちゃんと心の中にいるムズムズまで書いてくれっから、この美しいサビが嘘っぽくないでしょ?(「KOKORO」「KARADA」表記が美しいかどうかは人によるかもしれない)


時代がなんだろうが新しい音楽を生み出し、時代がなんだろうが大切な魂はいつも貫く。
これを歌って踊ることができるアイドル、愛と地球のために歌い続けるモーニング娘。しかいないなってなるんです。
ていうか、まだコンサート1曲目なんですよ、これ。大事だからもう一度言うけど。

 

 

楽曲の厚みと魅せ方の数が凄すぎる―どんな時代と編成だろうが、世界中を口説く娘。たち―


時空(とき)を超えて負ける気しない


今回のセットリストはかなり挑戦的な楽曲が多かった印象。
一番後輩の15期3人は2019年6月22日に加入お披露目されたばかり。にもかかわらず、攻める、攻める、攻めまくるセットリスト。
12月5日の代々木第一体育館でのコンサートのセットリストの曲をいくつか挙げましょう。(数曲は後述します)


同じメロディーの曲なのに編曲、歌詞、振付、歌割が違う意欲作「LOVEペディア」「人間関係No way way」の2曲(2020年1月22日発売予定)

 

・一番古株の9期(2011年1月加入)すらコンサートで披露したことないのでは?*1というレア曲、「直感2〜逃した魚は大きいぞ!〜」

 

・還暦のうちのお父ちゃんでも絶対知ってる国民の曲ザ☆ピ〜ス!」、「抱いて HOLD ON ME!」

 

・メンバーのピアノ連弾で始まって終わる「雨の降らない星では愛せないだろう?」

 

・もちろん人気の鉄板曲、今年発売の新曲、恒例行事は網羅

 


攻めすぎてません??

 

私の好きな考え方に、「守破離」ってのがあるんですけど。
現代文かなんかで読んだだけなのでざっくり理解なのですが、伝統を守って、それを一旦壊して、離れて新しいものを作って、またそれを守って…、という創作や上達のプロセスちっくな考え方。

 

これ、モーニング娘。で当てはめてみるとさ。
20数年分の曲をごちゃ混ぜでセットリストにすることが当たり前すぎて、「守」「破」「離」を同時並行で行うことができるようになったんですよ多分。

 

フォーメーションダンスだから、一人でも人数が違えば場位置から覚えなおし。(しかも14人分だからね、渋谷のスクランブル交差点で誰ともぶつからずに歩く比じゃなく難しいからね)
古い曲はもちろん昔のメンバーの歌割だから、その歌割を奪い合うところから争い直し。(1曲まるごとレコーディングしたのに歌割1文字とかあるグループです)

 

そんな変化をサクサクと受け入れ、定番曲はブラッシュアップさせ、新しい魅せ方や恒例行事もこなし…

はい無敵。

 


全メンバーが全盛期で負ける気しない

 

はいここテスト出ます。
今回のコンサートでは、3〜5人ずつのメンバーで歌う曲があった訳です。
そこで改めて、9期10期11期のお姉さんたち、12期ちゃん、13期14期ちゃん、そして新人15期ちゃんそれぞれがクローズアップされた訳です。

 

ここで驚いた方、多いんじゃないでしょうか?だって全員とびきり個性豊かなヒロインだったんだから!!
推すとか推さないとか関係なく、全員が今カッコイイ物語を背負っていて、全員がピークみたいな状態。

 


抱いて HOLD ON ME!/9期10期11期


9期 譜久村聖生田衣梨奈(ぽんぽん)


年上のお姉さんたちの中に突然投げ込まれた中学生だった9期も、早いものでグループ一番上のお姉さん。

 

特に、リーダーの譜久村聖さんなんて、最初は「アンバランスなバランスの良さが欲しい」なんて無茶言われてサプライズ敗者復活加入して。
素人2人、先輩に遜色ない経験者1人、そして初の研修組織*2からの加入の自分1人という中学生メンバー4人で異例の加入をして。
気がつけばあっという間に5人の後輩がいて。
ベテランの先輩たちが作った歴史が終わるのを見届けて。
有能な前リーダー道重さゆみからリーダーを引き継いで。
直後、同期で絶対的エースが勇退し。
以降「毎ツアーごとに卒業や加入が相次ぎ、前回と同じメンバーで回るツアーがない」カオスな時期に突入し。

 

書いてるだけで「私だったら3日で逃亡してしまうわ…」と思うくらい過酷なモーニング娘。生活を、ニコニコ笑顔でふくちゃんは乗り切っているのです。
しかも、「もうなんかフォーメーションとかEDM(再ブレイクのきっかけ)とかの段階じゃないの、魂なの。ごめん遊ばせ?(要約)」と語る女神の貫禄。

 

 

そして、その横にはいつも生田衣梨奈さんがいて、2人は夫婦のように連れ添っているのです。
サバサバしてるように見えてるけど実はしれっと困った人に手を差し出しがちのえりぽんがいるから、この組織が潤滑に機能している…
無敵。

 

 

10期11期 石田亜佑美佐藤優樹小田さくら(だーまーさく)


そして、その9期にとって後輩でありながらも猛烈に追い上げてくるライバルであった10期11期も、いよいよ最年長仲間入り。

 

「ちょっと!掃除ちゃんとしてよ!!」って言いにくいことでも全力で怒ってくれるし、合唱コンクール成功したら一番泣くキャラ石田亜佑美さん
その声が聞こえてるのにホウキ逆さまにして手でバランスとれるか遊んでるけど内心真面目なことも考える佐藤優樹さん
その佐藤優樹さんを嗜めながら、「石田さん怒りすぎて何故か引き笑いまで出てますよ」と教えてくれる、俯瞰できすぎ小田さくらさん

 

みたいな関係。さくらだけ11期だけど、ほぼ同期みたいなもん。

 

漫画かよ!という3人は、それぞれダンスとラップ、天性のリズム感、圧倒的歌唱力と得意な分野もバラバラ。
個性が喧嘩し、普通に人間としても喧嘩し、時に距離感を掴めず、歌割でもなんでも競ってきた世代。
しかし、いよいよ3人もお互いの存在を認め合う年頃まで育ってきました。
泣ける。
いつまでも漫画みたいであれ、だーまーさく。無敵。


そんな熟した5人が、初期の妖艶な曲を、自分色を混ぜながら歌い上げる圧巻のパフォーマンス。
音程を見失ったまま加入してきたえりぽんも、余裕ありげでバチくそ美しい最強のパフォーマンスだった。
おださくの鉄壁感、ふくちゃんの繊細さ、危うげにドキリとさせるまーの「ねえ笑って」、あゆみんの自信みなぎる歌い方。全員から色気と強さが届く。
無敵。

 

 

私の時代!/12期

 

野中美希牧野真莉愛羽賀朱音ちぇるまりあかね)

全員がバラバラの個性、全員が自立したキャラの持ち主。
よって、夫婦の9期や、暑苦しい漫画キャラな10期11期とは雰囲気が違います。
どちらかといえば12期のイメージは、言葉がなくても競い合い、分かり合う戦友。

でも、いざってときは見てる。後ろでそっと手を差し出す準備をしてる。信頼してるから、依存しなくて大丈夫。そんな大人の支え合いが見えます。

 

一方、パフォーマンスはぐんぐん成長してるのにめっちゃハツラツ。めっちゃ可愛い。
加入当時の「妹ちゃんぽさ」を上手に残して大人になってるのです!!はい、好き!!

 

9期10期11期が先頭なら、12期はその背後にぴったりつけて追走する先頭の後ろ集団。いつ振り返っても、絶対ついてきてる。目立たなくても、絶対苦労してる。

駅伝とか見ててもわかると思います、実はめっちゃしんどい先頭の後ろ。
そして先頭も勿論しんどい。抜かされるのは簡単、抜かし返すのは簡単じゃない。プレッシャーだらけ。
要するに12期あってのお姉さんズでもあるのです。

 

そんな3人が歌う元気いっぱいの「私の時代!」、もうタイトルから最高。
特に、独特の歌唱で魅せるちぇる、色々器用なあかねちんに比べて、今まで歌に自信のなさを残していたまりあの堂々としたセンターには鳥肌が止まりませんでした。
無敵。

 


Rockの定義/13期14期

 

加賀楓横山玲奈森戸知沙希(かえれなちぃ)

 

絶妙な美少女戦士トライアングル。
かつ、先輩をひょうひょうと脅かすアベンジャーズ世代とでも言いましょうか。*3

研修歴が長くストイックで、スキルも経験も充電満タンの状態でデビューした13期加賀楓さん。
先に「カントリー・ガールズ」というグループでデビューし、アイドルとしてのいろはを身につけまくっていた上で兼任加入した14期森戸知沙希さん。*4

そこに加わるは、研修歴短いのに何故か先輩にも同期にも遜色なくついていける超人13期横山玲奈さん。

 

語弊あるかもだけど、誰もこの3人を新人扱いしてなかった。だっていきなり先輩に食らいつくんだもん。
だからこそ、「もうそこそこ出来るもんね」みたいなイメージで止まってた部分は否めない。

 

ところがどっこい。
数年前のエース田中れいなの卒業曲になるくらいの難曲、「Rockの定義」を歌いきった3人。
パフォーマンス中は、とんでもないカリスマに憑依されてる顔付きだった。
ナメてかかると痛い目に遭うわよ?と言わんばかりに、前を見据え、戦闘態勢になった3人。どう考えても次世代モーニング娘。の星!!


13期なら熟年夫婦、よこちぃなら反抗しない辻加護、かえちぃなら信頼と安心感のあるパートナー、みたいな関係性まで含めて今後期待しかない。
無敵。

 

 

好きな先輩/15期

北川莉央岡村ほまれ山﨑愛生(りおほまめい)

 

もうさ、謝るわ。ごめん。


だって、9期から14期が怒涛のパフォーマンスだったんだもの。
はあ、ここは新人の恒例行事だから…可愛くてわちゃわちゃしてて下手くそでも癒される最高の場面だから…とか思ってごめんなさいマジ。

 

全員めっちゃ歌えるんですよ。
全員しっかり踊れるんですよ。
え、加入って2年前だっけ?今日100回目の公演記念日とかだったのに私ったら忘れてる?嘘?あれ?

 

初々しい表情、輝く若さ、そんな今の良さを詰め込むこと。
そして、猛練習の末に人を感動させる歌を歌うこと。
これをたった半年で両立させてくる奇跡の世代が…ついに現れてしまった…。

 

北川莉央ちゃんなんて、ダンスも歌も未経験だったんですよ?歩幅2cmくらいなんじゃないのって先輩に心配されるほど運動苦手なんですよ?ジャンプ出来なかったんですよ?
しかも人一倍緊張もしてんですよ?
その子が、楽曲ラッシュに疲弊せずふっつーーーーに歌って踊ってんの。上手いの。なにそれ。

おばさん、莉央に感動。

 

岡村ほまれちゃんは踊る度に人の心臓を射抜くのかと思うくらい、あざと可愛いが過ぎる。きゃわいい声に大きなダンス。ほまたん優勝。

 

山﨑愛生ちゃんは、研修生していたと言えど声の出し方、表現の多彩さ、笑顔の完璧さ、非の打ちどころがないアイドルちゃん。癒されんのに度肝抜かれる。めいちゃんワールドに連れてって。

 

もう私がおばあちゃんになるまでモーニング娘。続いてほしい。
りおほまめいが「私たちがデビューしたとき、28期は生まれてなかったんですよね」とか思い出話するくらい伝説の3人になってくれ、頼む。
そんな希望でおばさんを泣かせるカワイ子ちゃんたち。つまり無敵。

 

 

 

全員が一つになって私たちを救いに来てくれるから負ける気しない

雨の降らない星では愛せないだろう? → ザ☆ピ~ス!

 

ここまで、世代ごとのパフォーマンスに言葉を失い、おじさんズの横で気絶寸前だったのです私。(おじさんズに助けてほしくない一心で意識を保てたよ、ありがとう)

 

ふとモニターには、佐藤優樹さん、野中美希さんが向かい合ってキーボードに座っている様子が映っている。
そして、2人はそれぞれの鍵盤で美しい旋律を奏でていくのです。時々目を相手の方に向けながら、通じ合う心で息を合わせていくのです。

 

 


泣かない方が無理。

 

 


偶然にも、2人は全くのド素人から始まった数少ないメンバー。

破天荒で独特の思考回路を持つゆえにとんでもない暴れ馬、佐藤優樹

深く悩み、考えることから時に迷いを見せることもあった野中美希

 

どんな子がモーニング娘。になるかわからない。モーニング娘。はいつも、運命に翻弄されるアイドルグループ。


そんな彼女たちは、「今」のメンバーで出来ることを、いつも探しながら歩いてる。

 

単なる人数の足し算ではなく、豊かな彩りの中から新しい可能性を探す作業。
「こんな子が欲しい」ではなく、「この子がいるからどんなことをしよう」という発想。


リズムを整え、揃えながら、一人ひとりが持つ輝きを見せてくれる。
そして、一人ぼっちで眠るのが怖い私たちを、ちゃんと救おうと歌ってくれる。

 

「アンバランスさ」をもたらした譜久村さん率いるグループだからこそ、個性が煌めく瞬間にクローズアップできるのかもしれない。


そして、そんなアンバランスな14人が、手を取り合うような距離で、とても優しい顔をして、地球が平和だったら良いな、悲しいことがあるから愛がわかるんだよ、と歌う。

 

 

もう完成されすぎてませんか、モーニング娘。たちよ…

 

 

と、まあ、なんとなくだけど、私こういうことを見ながらダーーッと思ったんです。そしたらもう涙止まらないライブビューイングになりました。おじさんズごめん、多分私の方が迷惑かけた。

 

もうそのまま続いたザ☆ピ〜ス!も引くほど泣いた。全米規模の涙が全部私の両眼に集約された。


デリバリーピザの大きさで悩むことも、愛しいあの人のお昼ご飯を考えることも、全部平和の象徴なんだよ…
一生懸命生きて、個性を丸ごと受け入れられて、けれど競い合って辛いことにもめげながら元気出して、って精一杯な娘。ちゃんたちが、そんな平和を歌うんだよ…

 

今後地球のためにあらゆる国際会議にモーニング娘。を招待しろ…(違う)*5

 

で、このあと意味わかんない曲数メドレーすんの。ウケる。

1コンサート中に炎天下のロックインジャパンフェスのセトリみたいな過酷さがやってくんの。泣ける。

 

 

 

ブラボー!な14人がスキさ スキさ 好き過ぎるさ

ここまで書いて、私ちょっと思いが重いということに気づいた(苦笑)
せっかく新曲のMVとかも出たので、是非あなたが推したいヒロインを探してほしい。
もれなく今なら全員が全盛期。


ていうかモーニング娘。には全盛期とかないの!!!ずっと私たちの魂だから!!
コンフレーク的に、得意な栄養価で五角形作るならこんな感じだよというサジェストコメントだけ残しますね。

 

 


メンバー的に負ける気しない

最新MVがメンバーカラーとかちゃんと使ってくれてて識別しやすいよ!!


モーニング娘。'20『LOVEペディア』(Morning Musume。’20 [Lovepedia])(Promotion Edit)

 

譜久村聖 

ハロプロの母 感情表情のための愛しの声帯 哀愁ロマンティックな色気 ふくむらみ

ず期を知らない人は人生の10割損している リーダーさえ居れば何も要らない 

 

生田衣梨奈

ギャル系ゴルフ女子 アルバトロス級アクロバット 笑いはアウトオブバウンズしがち 一文字からの成長物語 #エリアナグランデ

 

石田亜佑美

ラップとフェスが似合う女 体力と情熱のフォーメーション 真面目が服着て踊ってる つい早どりするだーいし感 アイドルでありアスリート

 

佐藤優樹

瞬間の美学 アンタッチャブルでアンビリーバブルなアクセント 生きて歌うリズム天国 座右の銘は「うるさくしない」 真のモンスターアイドル

 

小田さくら

絶対的歌の女神 声色耳コピの第一人者 ステージから轟くタイプの色気 稀少生物ツッコミ 生き様が人生論でありアイドル論

 

野中美希

Versatility,Friendly personality,The strongest mental,Characteristic voice ,Chel is also called Nona-emon!!

 

牧野真莉愛

可愛さ永久欠番 グラビア沢村賞 変化球かっこいいボイス フルスイングダンス アイドル界未完の大砲

 

羽賀朱音

スタイルがあらかた足 どえりゃあキメ女王 めためた信州美人 とんでもねえオレンジの魂 期待しないなんてあり得ない 

 

加賀楓 

加賀は引力 クールビューティーキャラ フルコンボする無重力ダンス 進化するギャップ高音ボイス 女の気をバグらせる女 

 

横山玲奈

笑顔全開わんこ ドヤ顔自分可愛いわんこ めっちゃ歌えるしめっちゃ台詞言えるわんこ 歴が浅いと全く思えないわんこ お笑いオチ担当わんこ

 

森戸知沙希

ちぃちゃん耳真っ赤っ赤 VIVA国民的美少女顔 華奢なのに爆イケダンスガール 意外と声ハスキーでごめんね 全部全部チャラすぎる君だけど

 

北川莉央

運動音痴を克服する滝のような執念 歌ウマ清らかボイス 可愛いけど天然系お姉ちゃん 突如見せる冷たい目つき 楓への愛、大海のごとし

 

岡村ほまれ

凛と咲くキュートボイス 中学生と思えぬ華やかスタイル 整い過ぎて神を恨むベイビーフェイス 今すぐ後輩にしたい明るいコミュ力 オカムラフライング

 

山﨑愛生 

彩り豊かで輝かしい歌唱スキル 中学生と思えぬ愛らしいBamboo(バブ)み マスコット的癒し 成長の兆ししかないビジュアル パンダさん級の貫禄

 

 

新曲はまだもう1曲ある。ハマるのはそれKARADA。


モーニング娘。'20『人間関係No way way』(Morning Musume。’20 [Relationships. No way way])(Promotion Edit)

 

 終わり。

 

 

 

 

今まで書いた記事。

モーニング娘。の良ささえわかってくれたら私のブログは読まなくてよい。

 

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 これは他の趣味もまとめている。普段はアカシック(現:可愛い連中)というバンドのために生きている女。

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*1:まだハロプロお勉強不足は否めないのでもし披露したことあったら教えてください

*2:「ハルォプロエッグ!!!」

*3:復讐者、の意味ではなくBABY METAL的な意味で使ってます、アベンジャーズ。ご縁がありますので。

*4:カントリー。ガールズお疲れ様です…私なんて雑魚が何を語ってもダサいので言いませんが…ちぃこをもっともっと好きになったのよ…

*5:アイドルの話だからね。関係ないところで政治で喧嘩してんじゃねーよ!派なので、右も左もなにもわかっちゃないよ、という当たり前すぎる補足。とりあえず選挙は外食のために行くのが私のポリシー。

ずっぷり沼落ち1年生、 #ハロプロ楽曲大賞 に投票してみた

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こんな私でよかったら

正確には1年以上経つんですけど、モーニング娘。さんを大好き100万点になってから。

コンサート行きはじめたりブログ作っちゃったりしたのが今年なので、ずっぷり沼落ち1年生ということにしておいてください。

 

せっかく好きな楽曲があるので投票してみよう!

そして最近ブログも充電期間でご無沙汰なので記録を残しておこう!文字を書くリハビリもしよう!

というゆるい記事を書きます。

 

もう書かなくていい?

にわかに優しい坊やだけ読んでください。

 

 

ちなみに、私はこんな人。

  

 

 

 

 つんく♂さんの曲に痺れたことによって沼落ちした人。

 

他の作詞家さんの曲は、好きだったりしっくりこなかったりを繰り返して、今のところ他グループへの沼落ちは堪えている。

よってSNSなどで肩身が狭い(笑)
けれど、私みたいな肩身せまくるしいガールや好み偏っちゃうボーイもきっといると信じている!

 

ちなみに歌詞を受け入れられないとメロディ編曲その他メンバーに好印象があっても思考停止する。それはハロプロとか関係なく私の性格。

 

なのでガッツリ偏っています。ご容赦。

 

 

 

楽曲大賞

 

 

文字色(白):投票コメント

文字色(灰):補足コメント

 

 

 

5位

「恋」 吉川友

 


吉川友「恋」( Promotion Edit )

吉川友さんの歌声は、しっかり甘いクセがあるのに澄んでいて真っ直ぐしている。曲選びを誤ると、曲の個性と声が喧嘩してしまいそうだ。
そんな彼女に、鍵盤の音色の優しさと歪むギターの調和が美しいこの曲は本当に似合うなと聴いていて嬉しくなる。メロディーだって、耳に引っ掛かりを残す強引さと流れるような滑らかさの間を上手くすり抜けていく。バンド曲を歌いこなしつつもアイドル曲に仕立て上げるのは彼女の声質の功績だ。
「こんなに幸せなことがあるって怖くなるな」
爽やかな曲と思わせておいて、幸せに慣れていない弱気な表現が潜む。いつか終わってしまう輝きを私たちに届けてくれるアイドル像と、予期できない恋の果てへの底知れぬ恐怖がリンクする。こんな奇遇な相乗効果を生み出す吉川友さんとアカシック(現:可愛い連中)のタッグであるが今後とも長くお付き合いしてほしい組み合わせである。

 

 

普段の私をご存知の方であれば、「てめえやりやがったな」が第一声でしょう。推し事(ハロプロ)に別の推し事(アカシック/可愛い連中)をぶつけてみました。

でも、私のハロプロへの扉は、℃-uteへの「凜」や吉川友さんへの「チャーミング勝負世代」などの提供曲なしに開かなかったことでしょう。

奥脇達也さんの書く楽曲の癖のあるキャッチーさ、理姫さんの歌詞に描かれる女の子像の意地らしくて幸せに不慣れな可愛らしさは、アイドル楽曲との相性抜群だと思いますし、それ故に提供曲にも心惹かれてこちら側の沼にたどり着いた訳であります。

そんなわけで、是非とも理姫さんと奥脇達也さん、並びに吉川友さんへの好意と敬意を投票という形で表明したくなりました。はっはっは

 

補足に補足するけど、この曲の好き度が5位というわけではない。
一応、ハロプロ楽曲大賞だし…娘。ちゃんたちメインの方がいいよね…という気持ちを優先しただけであって理姫さんと奥脇達也さんの手から生み出された楽曲はいつも万年1位タイ。

 

 

4位

「人生Blues」 モーニング娘。19

 


モーニング娘。'19『人生Blues』(Morning Musume。'19 [The Blues of Life.])(Promotion Edit)

 

順位が下になったというよりは、この曲はワクチンのように後々効いてくるから今はここという話。
何せこの曲の歌詞は、わかってるけどなかなか実現を渋ってしまう甘さとか怠惰な部分をことごとく見破ってくる。けれど、実は相当に優しい曲だ。思い悩んでるときにバランスが大事なんて、私たちは忘れがちだ。絶対忘れる。雨が止んだ後の電車の傘くらい忘れる。丁度いいところで笑ってなんとかすりゃいい。このワクチンが効く日がいつか私には来る。
アトラクションに乗った高揚感漂わせるイントロ、急転するAメロの不穏さ、親切なアドバイスなのにまだ若干の緊張感が残るBメロを通過すると、古き良き時代を彷彿とさせるメロディーが視界を広げるように流れる。こんな挑戦的すぎる楽曲をこなせるモーニング娘。はまだまだ世の中から過小評価されている。小田さくらさんと石田亜佑美さんのハモリはこの楽曲の持つ哀愁と不安定さを律儀に表現しすぎている。

 

 

この曲が今はまだ必要がない、ということに喜ばなくてはいけません。

ていうか多分1年前くらいだったら仕事で疲弊していたし、このワクチンが絶対必要だった。

モーニング娘。の曲は、人生をかけて履修するべきだと勝手に解釈してます。

後、こういう曲に対して「辛気臭い」と言う人がいます。

私もたまに言います。が、私の場合「こんなアイドルらしからぬシビアな人生指南を美少女戦士モーニング娘。に歌わせちゃうセンスを(褒めている方で)疑う」の意味です。

モーニング娘。私の心のノートです。

 

 

3位 

「I surrender 愛されど愛」 モーニング娘。19

 


モーニング娘。'19『I surrender 愛されど愛』(Morning Musume。'19[I surrender. It’s only love but it is love.]) (MV)

 

ここまで聞きごたえのある尖ったロックチューンなのに、曲名は駄洒落。それこそ私が小さい頃から知っているハロプロであり、謎の安心感さえ生まれる。
「わっかんないべ」の部分でその安心感は更に増幅する。リズムや語感を大事しまくった歌詞は耳を鷲掴みにする代わりに、文字に起こしたときの違和感が尋常じゃない。でも、こんなにありとあらゆるモノが消費されていく世の中で、ほんのちょっとした言葉の使い方で消費者にひっかかりを残せるセンスは必要だと私は信じてる。ダサくても駄作じゃない、それがハロプロだと私は沼に落っこちてから少しずつ理解し始めた。
「最低最悪 but 好き」の部分だけでも頷きが止まらない。相反する最大ボリュームの感情を同時に抱えてしまうところが恋心であり、私たちが抱える矛盾を明らかにしてくれるのが音楽や芸術じゃないかな。もちろん、この曲の功労者は羽賀朱音さん。どんなメンバーにも油断する暇はない。

 

 

 この曲が上の方にいった理由に、やっぱりROCK IN JAPANは関係しているわけです。青い空の下で拳をかかげるモーニング娘。を見たかったなという私の寂しさが文章となり宿ってまいりました。

いやでも、つんく♂さんがこの曲を作ってモーニング娘。が歌うことになった時点でROCK IN JAPANに彼女たちが出るとは決まってないと思うんです。(裏での大人の話とかは分からないけど本人たちは知る由もなかったんじゃないかな)
そう考えると、与えられたロックな楽曲と巡り合う機会が抜群に相性が良いものだったというのも何だか素敵だなと思ったりした訳です。
何度も夢を見てきたモーニング娘。さんにこれからもついていきたい。
「ダサくても駄作じゃない」、まんま過ぎて我ながら好き(笑)

 

 

 

2位 

「全然起き上がれないSUNDAY」 アンジュルム

 


アンジュルム『全然起き上がれないSUNDAY』(ANGERME [The Sunday morning that I can’t get up at all.])(Promotion Edit)

 

食べる為に走っとこ的な、へなちょこだけどちゃっかりしてる女の子の歌が来るかと思わせる曲名に、恋の想い出を全部ライターで燃やすような怨念ソングだった。その火で煙草を灯して夜の街に消えていくんじゃないか心配で仕方ない。
「いいカッコボーイ」と「バカ子ちゃん」はれっきとした発明品である。一度聞いたら最後、あらゆる場面で使いたくなる常習性。そんなパワーワード煽り運転に初めは笑っていたものの、中盤の「真面目に生きてりゃ良い事もあるんだと思ったな」で絶句する。恋愛ほど、努力が結果に比例しない営みはない。結局、恋愛はいつもいいカッコボーイとバカ子ちゃんの話なのかも。だからそれを歌にしたつんく♂氏はやっぱり偉大。
中西香菜さんの歌は、彼女との喧嘩みたいにダイナミックな感情が乗る。台詞より台詞じみている。伊勢鈴蘭さんのダンスもアクセントとして有能。その2点はグループを超えて推したいと思った点。

 

 

 

 いいカッコボーイとバカ子ちゃんの使い勝手が良すぎて、ヲタクの全然いない日常生活でもすぐ使っちゃいたくなる。歌詞だけならばこの曲が1位だったのかもしれない。


ここまで露骨な恨みつらみの歌なのに、「口づけ」くらいで「認めない あんなの」って激怒してるのが純朴すぎる。バカ子ちゃんの将来が心配。絶対、田舎から大学進学のために上京してきたのにサークルのチャラい先輩に遊ばれる子。変な曲ばっかり作って全然上京する気配のないバンドマンと惰性で同棲したり、妖しいマルチ商法を進めてくる男の仕掛ける疑似恋愛にハマったりしないで、と強く願ってる。

中西さんのラストサビの歌割が好きすぎて卒業間際というタイミングでその采配が行われたことに対してジェラジェラジェラっちゃった結果の2位です。
最初は、モーニング娘。にもこういう曲欲しいと思った。けれど、モーニング娘。はウェットなグループなので「バカ子ちゃん」とか自分を自虐する歌は似合わないなと途中で思い直した。しょうがない夢追い人の世界に生きているから。Juice=Juiceはひとりで生きていくかどうかずっと考えてるし。だから、この曲は女子会で自分の失恋話をしているうちに自分のことを「バカ子ちゃん」と呼び初めて馬鹿笑いしていたはずなのに、いつの間にかうっかり号泣してパンダ目になっていそうなアンジュルムで正解だったはず。

書ききれなかったんだけど「キュンした」の違和感は天才。「と」という平仮名を一文字引っこ抜いただけで、急に不安定な状態になって倒れそうなジェンガのような危惧を聞き手に抱かせる。
 

 

 

1位 

「青春night」 モーニング娘。19

 

奇妙な歌である。サビの冒頭以外に青春という文字が現れない。むしろこの曲に現れるのは、人生、寂しい夜、終わりの算段、負のループ、アオハルとは一切無縁に思える辛辣で物憂げな場面ばかりだ。なんなら曲名が夜である。
だけど、これこそつんく♂イズム。人生いつだって、幸せを実感するのは幸せから離れてから。「悲しみのない星ではやさしくなれないだろう?」と私たちに訊ねた彼は、同じ問いを投げかけ続けることで幸せを知る方法を教えてくれる。
ガラガラゴーという合言葉は幸せの手に入れ方として少々手荒。脱出という消極的行為も青春が題材の歌とは思えない。だけど、それくらい強引に自分の人生を楽しもうと意気込まないと、青春という刹那を逃すよと言われている気もする。
1位の理由に、楽曲の洗練されたファンクさ、メンバー配置の完璧さも加えたい。特にラップを歌い上げているのに私の涙腺を緩ませる譜久村聖さんにいくらでも感謝したい。

 

 

後半に書いたところから補足。

他のところでも書いたかもしれないけど、この曲のメンバー配置が好きだ。
ちぃは、センターが似合う気がする。エースと言われるとちょっと違うかもしれない。
SexyZoneの佐藤勝利くんがイメージ近いかも。なんか真ん中にいるとしっくり来る。
ちいを真ん中に置くのであれば小田さくら様、譜久村聖様はラスボスの立ち位置にいてほしい。
そこに今回は野中ちぇるがぐいぐい迫ってきた。彼女のGet awayは抜群に渋い。
だーまーは起爆剤というかスパイスというか、何らかの仕掛け。
かえでぃー、まりあ、えりぽん、ねちんという足の長さだけでマウントとれるスレンダーちゃんたちが全体のバランスを整える。
うん、りおりお、ほまめいが加入する直前のモーニング娘。19ができる最強布陣だったと思います。これ。曲そのものの話ではないのでこの話はここまで。

 

この曲がやってきてくれるまで、私の中のつんく♂曲イメージは結構べったりした恋愛曲だったのですよ。
わき愛とか、style of my lifeとか、坊や、ちょっと昔のなら悲しみトワイライトとかサマーナイトタウンとか。
それが青春nightを聞いて、ガラガラゴーとイメージが崩れた。
ああ、つんく♂さんって中年男性の見た目をした女の子かな?と思っていたのが、この人は頑張っている人達みんなのお父さんなんだなと。それがわかった途端、もっと色んな曲を聴きたくなった。
青空がいつまでも続くような未来であれ!とか、でっかい宇宙に愛があるとか、地平本願とか、急上昇した曲がいっぱいある。今回の秋ツアーでも、直感2からドッカ~ン!の流れが好きすぎた。多分前までだったらあの流れにちょっと置いていかれてたかもしれない(笑)
そんなわけで、この曲が崖っぷちギリギリに立っていた私の背中を遠慮なく押してきた曲なので1位です。今、私は谷底からモーニング娘。の輝きを見届けております。

青春の歌なのに、暗い。
それだけで私は救われたような気がしました。この曲を好きなのは理屈じゃないところがある。

 

 

まとめ

 

ここまできて、要約は「つんく♂。以上である。

補足すると「今年は」他の人の楽曲に心が動かなかっただけです。


モーニング娘。なら「今すぐ飛び込む勇気」や「泡沫サタデーナイト!」大好きだし、他グループなら「46億年LOVE」「今夜だけ浮かれたかった」はやっぱりメロディーが飛びぬけて秀逸だと思う。Juice=Juiceの代々木公演もニコ動に阻害されるまで見ていたけど「プラトニック・プラネット」は多分ハマる予感。

 

あと、5位までに入れなかったつんく♂曲は何だっけ。
「恋してみたくて」と「帰りたくないな。」「ずっとずっと」かな。
前者は可愛くてたまらないけど、できれば15期を入れてから見たかった…組み合わせどうするのかなとかめっちゃ知りたい…という別の感情が入ってきたので入れませんでした。
後者2曲はちょっと辛すぎる。お別れのためだけの歌、って感じが強い。ライブでのセトリ次第かもしれない。「ENDLESS SKY」みたいに、誰ともバイバイしない日にも歌える曲になってほしいな!

 

 

 

MV大賞

 

1位 「恋はアッチャアッチャ」 アンジュルム

 


アンジュルム『恋はアッチャアッチャ』(ANGERME [Love is Accha Accha])(Promotion Edit)

和田彩花さんご本人は辛い気持ちになったのかもしれないが、私は一人で歩くバージンロードのシーンが大好きだ。
相手を必要としない門出は、幸せになるための方法はいくつもあるということが暗示されているようだった。それは事務所サイドの意図したことだったのかどうかは不明。けれど、そんな風に感じた人間がいることも事実なので、是非とも書き留めておきたい。
なんでもない日常生活の風景と、仏教世界のようなおふざけのバランスもとても好きだ。
「何がしたいの?怒りたいの?」からのドンデン返し、「踊りたいの!」の無理やり感をここまで楽しくMVにできたのは拍手したい。

 

 

この曲、実はランキングに入れるとしたら6位。

何度も何度も見たくなる!という凝ったMVが娘。ちゃんには今年なかったので(予算はどこにいった、あのロッキンの野菜ジュースみたいな衣装か?それとも原色GAL服を派手に裂くべ!なアニマル衣装か…?)。
MVはアッチャアッチャだけに入れました。
「踊りたいの!」の強引すぎる潔さが大好きで何回も見たMV。


伊勢鈴蘭さん好きだな私。全起きでも言ってたもんな。

そういえば、アッチャアッチャを踊りながら大勢のハロメンが商店街を練り歩くMVはこれと合算ですかね?
突然よくわからない試みが始まって突然何事もなかったように過ぎ去る事務所の傾向が、にわかにはまだよくわからない…(笑)

一応そちらも。


「恋はアッチャアッチャ」公式アッチャアッチャ応援隊

 

 

※追記

今見たらちゃん投票できてなかった。MV部門、3つ入れないとエラーらしい。

なぜか「花が咲く 太陽浴びて」のMVに投票できたのでこれを2位。(この曲大好き)
3位は楽曲大賞にあわせて「青春night」にしました。

 

 

 

 

推しメン部門

佐藤優樹モーニング娘。19)

 

 

天才だと持ち上げる気はさらさらない。

もっと失敗しない方法があったでしょうとか、どうしてそういう結論になったのとか、ファンにすらそんな気持ちになる場面を見せまくってくれる波乱万丈な彼女に、そんな言葉を与えて停滞させてしまいたくない。
衝突してばかりだった同期と笑顔で過ごせる日々が増えていったり、笹色になった北海道凱旋を通して後輩と自分の若かりし頃を比較したり、先輩らしさをどんどん更新している彼女。先日の代々木公演でのピアノ演奏も言葉を失うほど美しいものだった。自作の曲だって今年初披露した。
かと思って褒めようとしたいのに、結局頭に浮かんでくるのは「人生Bluetoothの発売まであと2minutes!」という恐ろしい言い間違いなのである。

彼女の今後を予想なんてするのも勿体ない、ただひたすら私は、人生初の推しメン佐藤優樹に振り回されてたい。私を沼に落としてくれてありがとう。

 

 

 

 

こんなにアイドルの日常や一挙手一投足に注目するほどハマるとは。
後は、 #だーまーはいいぞ で検索をかけ続けた1年でした。
あゆみんがまーを見送るのか、まーがあゆみんを見送るのか、先のことは考えたくないし考えられないけど、とにかくずっとずっと彼女のしっちゃかめっちゃかな言動と行動(ただし本質はよく見ていると思う)を見ていたいです。はい。

 

 とかいいつつ、だーまー以外にもかえれなちぃとかほまめいとか、他の沼の気配がしているということはまだ気づきたくない。(そんなわけで、Rockの定義、好きな先輩、雨の降らない~でのまーちぇるピアノ連弾からのだーまーからのメモリアルまーどぅーは、私誰かに命狙われるの?と思うくらいに息ができなかった。蘇生できずに映画館の座席でダイイングメッセージ書くかと思った。やっと生き返ったと思って帰宅したら公開されたMVがまりまー祭りでこれまた暗殺されると思った。黄泉の世界へのHello!projectだった。)

 

 

 

さて、今から楽曲大賞2020に備えてKOKORO&KARADAのコメント用意しておきます。

では!

 

 

 

モーニング娘。ちゃんに関わる主な過去記事

 

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その他はここでどうぞ。

 

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おまけ:思い返したい推しの2019年

 順番に意味はない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

読む?にわかがモーニング娘。‘19の新メンバーの加入を見届けて母性が止まらないだけだけど。

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グランマ、15期を語る

 

読む?三部作最終章。

 

といいつつ、結論からいえば書くの早い。
まだ15期ちゃんの加わった秋ツアーすら始まってない。
「店から漂う匂いでご飯3杯いけるわ」とか言うことあるけど、まだ店にすら辿りついていない。
店を予約するぐるなびの時点でご飯3杯食べてる。豊作でええね。

 

とにかく、可愛くて仕方なくて困っている。
にわかアラサー、応援しているアイドルちゃんに新人が入るということを初めて経験したが「こんなにお年玉あげたくなるものなのか」と愕然としている。


いや、こんな疑似祖父母体験ずっと繰り返しているベテランさんすごくない?

仮に9期から続けてたら孫19人もいるんだぜ?

無理。破産する。

家系図書き換えて全員に遺産相続したいけど19等分したら小銭しか渡せない。*1

 

でも!一つ声を大にして言いたいのは、誰が入ってきても私こんな風に疑似祖母になっていた訳じゃないのよってこと。
そんなわけで、美人揃いのジャパニーズな15期3人のことを気に入っちゃってくれちゃって良かったと言えるようにお話しますよ。


いつものごとく寛大な人だけ読んでね。

 

 

 

 

15期メンバー


北川莉央(シーブルー)

待ってた。
昨日まで普通の生活をしていたはずなのに、私が明日からモーニング娘。?って雰囲気を醸してくれる女の子待ってた。
もう加入前の映像から隠し切れないお嬢様っぽさ。ふんわりした女の子っぽさ。
ちょうどいいくらいの垢抜けなさ。なのに可愛い。

 

ところがどっこい。もうオーディションで歌えてるじゃん。何それ。すごくない?
包容力があるような声なのに語尾の節々がちょっと甘い感じ。何それ。新しくない?
未経験とか言いつつダンスレッスンでも経験者2人に食らいつく根性。何それ。最高じゃない?

 

もうそれこそ「なぜか不思議な力を持った女の子が地球を救う美少女戦士になっちゃった」感満載。シーブルー担当だしボブだしセーラーマーキュリーのお仕事をこの子にください。

 

ここまで書いているのに、あだ名が「水飲みババア」になるくらい水ヲタク(?)だったり、加賀楓さんのこと敬愛しすぎてちょっと危険人物だったり、「アイドルにはギャップが必要なんだ」ということを理解している女の子。

嘘。たぶん本人無自覚。無自覚に楓姉さんへの凶暴な愛を持ってる。


その無自覚で真っ直ぐすぎる心が、歌姫小田の歌割を欲しいと宣言する貪欲さにつながる。応援したさしかない。

 


【アプカミ#147】モーニング娘。'19新メンバー最終オーディションと初レッスン・「青春Night」野中美希のボーカルREC・稲場愛香の「メイク講座」 MC : 生田衣梨奈 横山玲奈

 

おばあちゃんは、「このお小遣い、お父さんとお母さんには内緒だよ」を発動した!

 


岡村ほまれ(デイジー

 

小さいお顔と手足の長さのせいで目がおかしくなる。宇宙人なのかもしれない。マキノマリア星の。

 

そんじょそこらで聞いたことない、覚えさせる気満々の珍しいお名前。
花が咲くように凛として愛らしいお声。
キャプテン翼の世界から抜け出したのかな?ってくらいの等身。
しれっと堂々とした立ち振る舞いでバキバキ踊れる能力。

 

初めて合格者発表で見たときから「ただ者じゃない」オーラが仏光のように輝いている。
なるほど、その仏光が広がる様子が花のようだからメンバーカラーがデイジーなのね(違う)

 

昔ちょっと芸能活動してました~なんて情報出たりしたけど*2、むしろ14歳なんて子役出身の子もちょっと成長して「あれ…なんか可愛らしい感じじゃなくなったかも…」みたいな年頃じゃん。
そんな時期にこの完成した美少女なの、すごいよ。べたべたに褒めたたえるべきだよ。

 

なのに、ちょっとこの子も無自覚なギャップ少女。ブログはいつもお花の絵文字ではなくお肉の絵文字で「ほまたん」と書く。この子のブログ読む度にギャートルズ思い出す。(世代)
そんでもって「佐藤優樹さんの写真を額に入れて飾ってます」とか言い出す。
こっち側の人間じゃん。同担じゃん。ほまたん同担。応援したさしかない。

 


【アプカミ#151】モーニング娘。'19 15期メンバーのダンスレッスン・「ニッポンノD・N・A!」振り入れ・浜浦彩乃の「ヘアアレンジ」 MC : 前田こころ 山﨑夢羽

 

おばあちゃんは、ついついうっかりクレジットカードを一枚紛失した!

 


山﨑愛生(ブライトグリーン)

 

 

ストレート剛速球しか投げない異常な真っすぐさに、まずは驚けば良い。
初球、パンダさん。第2球目、パンダさん。第3球目、パンダさん。変化球など、絶対投げない。
「話してみたい歴史上の人物」に「カンカンランランさん」を挙げる異常な執着。動物を人物に変える強めのねじ伏せ方。
でもこれを、変わり者の一言で済ませるのはもったいないんだぜ。

 

デビュー以降のブログにずっと通し番号を振ったり、こつこつ英語を勉強したり、ハロプロ研修生北海道として必死に研鑽して歌唱賞やキャラクター賞を獲得したり。*3
一途に突き進む女の子。そこに、ぽわぽわした舌足らずの話し方とニコニコした笑顔。ピュアピュアぽわぽわ。

 

こんな風に書いていると、癒されるだろ?可愛くて口元ゆるんじゃうだろ?お財布の紐もゆるんじゃうだろ?
ところがどっこい。歌っているところを見てみようぜ。
誰だよ。別人かよ。着ぐるみかよ。そこもパンダさんかよ。
そんなにキャラに白黒つけるなよ。おばあちゃん心臓もたないよ。

 

マイクによく乗る、強いけど透明度の高い声。たくさんの色に変わる笑顔が最強のメイク。
ドヤっとした歌い方もアイドル全開の歌い方もコントロールできる器用さ。将来への期待が重すぎて、(本人が昔言っていた言葉を引用すると)飛行機が墜落する。*4応援したさしかない。


【ハロ!ステ#288】Hello! Project 研修生発表会2019 ~春の公開実力診断テスト~ダイジェスト、BEYOOOOONDSメジャーデビュー決定! MC:室田瑞希&秋山眞緒

(21:37~)

 

おばあちゃんは、銀行残高を一桁失った!

 

 

そんなわけで、グランマ自慢の孫を紹介するぜ!

 

ダッシュして 沼に堕ちよう ふくむらみず期
悲しさフレグランスをまとう新時代の権力者 譜久村聖

 

 

人知れず捨て猫を拾うタイプ
皆勤賞のアクロバティックかわいいギャル 生田衣梨奈

 

 

隠し切れないコミカルへの探究心
熱血真面目体力オバケと書いてだーいしと読みます 石田亜由美

 

 

進化が止まらないタイプの飛び道具ポケモン
エキセントリック煽リズムリーサルウェポンガール 佐藤優樹

 

 

私が新人の頃っていつ?中澤とCD売ってた頃?
桜吹雪を撒き散らす歌唱力ビーナス(兼幼稚園児) 小田さくら

 

 

Don't underestimate it!I was involved in an accident!
隙のありまくる笑顔に隙のなさすぎる歌唱職人 野中美希

 

 

 

まりあ、アイドルと日ハムのためになんでもしますらぶりん
2次元の必要性を揺るがす美貌とスタイルの圧倒的ヒロイン 牧野真莉愛

 

 

(今はピンク)

 

やるときゃやるを更新し続ける強かさ
「虎視眈々」を辞書で引いて名前を足したい決め台詞女王 羽賀朱音

 

 

(今はオレンジ) 

 

幾多の頬を秋色に染める魅力の熱水泉

硬派に律儀に舞い踊る、無自覚の人たらし 加賀楓

 

 

ニコニコ仔犬の巨大な快進撃
黄金に輝く笑顔を武器にする野心家アイドル 横山玲奈

 

 

「少女」が「女性」になっても可愛さに泣いてる
代わる代わる憑依する王道アイドルとハスキーギャル 森戸知沙希

 

 

 

見るものを涙垂らしババアにする成長曲線
濁りのない健気さで活躍を狙うキラキラ原石少女 北川莉央

 

 

ファン驚嘆、お肉は牛タン、アイドルはほまたん
声、顔、スタイル、キャラ、全てが花盛りの新時代ホープ 岡村ほまれ

 

 

ワシントン条約を変える大物になる予感
パンダさん級の愛くるしさを持つ輝かしい北からの刺客 山崎愛生

 

 

 

 あと、一つだけ謝っておきます。

タイトル、母性にしたんだけどいつの間にか祖母になってた私。

まあいいや、末永く皆が笑顔で活動してくれますように!おばあちゃん長生きするよ!

 

 

またきっとどうぞいらしてくださいね。

 

 

 

 「読む?」シリーズ。にわかのくせにうるさいのが特徴。

tsukino25.hatenablog.com

tsukino25.hatenablog.com

 

 つんく♂推しである話を書きたくなった記事。

tsukino25.hatenablog.com

ロッキン前に書いた暑苦しい記事。

tsukino25.hatenablog.com

佐藤優樹さんの魅力に撃ち抜かれた女への30問。

tsukino25.hatenablog.com

 

 その他、過去記事を雑にご紹介。

tsukino25.hatenablog.com

 

*1:それ元々貧困だろとか言わないでほしい。まず年金を2000万円くれ。

*2:ヲタクの情報収集力にたまげたけど

*3:にわか、こういう知識まだよく整理できていないので間違っていたら教えてほしいです

*4:こういうドラマがあるからきっと皆研修生のことも細かくチェックしているんだろうなという新たな沼への恐怖と、いやいや私はつんく♂曲が好きだからDDにはならないぞという理性をいつも葛藤させている私であった。

熱闘モーニング娘。′19 おすすめ10

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ロッキン行けなくて家で休みの日に甲子園見ているしょぼくれアラサー女が、ロッキン前に予習してほしいモーニング娘。′19の曲をリストアップしておきました!

 

暑苦しいメンバー紹介


今のモーニング娘。′19は高校野球の強豪校みたいなアイドルです。
伝統、イメージ、プレッシャー、色んなものと闘う暑苦しい戦士たち。

 

去年、1万人規模のステージで入場規制をかけて大成功を収めましたが、今年はさらに規模を拡大して最大ステージ、グラスステージへの降臨決定。背負うものがデカい。


なお、去年は40分のステージをほぼMCなし11曲ぶっ続けでやりきり、「体力オバケ」と評されました。
充分に伝統を引き継ぎ、さらに進化する能力を持っています。
もう書くだけで暑苦しい紹介ですね。

 

見ておくべき主力メンバー

(本当は11人書きたいけど我慢するので全員は最後の過去記事のリンクへどうぞ)

 

石田亜佑美


「体力オバケ」って聞いてファンの9割7分は「石田のことだな」と思う。それくらい異次元。
一塁打を猛ダッシュして二塁打に変え、さらに盗塁して三塁に出塁し、スライディングでホームインするアイドル。
むしろ打ってなくても代走とかでマウンドにいる気がする。それかベンチで人一倍声出してる。
インタビューでこんなこと言う。(もう何なら記事タイトルが最高に好き)

www.tokyo-sports.co.jp

www.tokyo-sports.co.jp


「いま映像を見返しても、私の顔が怖いんです。(中略)“オラついて”(威圧的になって)います。」
「去年より10分増えて、50分のステージになるんですが、実は体力面では心配してないんですね。」


この人は絶対期待を裏切らない。あのBABY METALの刺客SAYAMETALと双璧を成した女なだけある。

 

譜久村聖


キャプテン、3番。繊細バントから豪快ホームランまでなんでも軽く打てる。にこにこホームインする。
色っぽい湿っぽい年齢不相応な22歳なのに、なぜか熱くて攻めるタイプの攻撃も得意。
汗のかき方が本当に高校球児なみなんだけど、それすらも「水も滴る良いみずき」
小田の危機(後述)に伴い、この人もたぶんオラついてる。めっちゃ筋トレ動画あげてる。

 

佐藤優樹


推しびいきごめん。でも書くしかない謎のメンバー。
「とりあえずベンチ入りさせたし代打くらいで使ってみるか」という役割からなぜか「なんかよくわかんないけど打率良いから5番打ってみる?」と言われた女。「イレギュラー」とはこの人のこと。
打てる球種は多くない。めっちゃ三振かいきなりホームランか。でもなぜか歓声が上がる。
煽り番長が「グラスステージ」とちゃんと言えるのか心配。グロスステージ、かかってこい」くらいの間違いはいつものことなので大きなエラーではない。

 

小田さくら


今年のロッキンはこの人が主役。
なにせ、頸椎椎間板症で休養している彼女が復帰するかどうかという点で、既に物語は始まっているのだ。
もちろん、4番バッター、強打の小田。「打てない4番なんていないでしょう?」くらいのこと平気で言う。
そして打つ。かっ飛ばす。ホームランを見慣れるという怪奇現象が起こる。
もし休養の話がなければ、ファンもロッキンの開催前に「おめでとうモーニング娘。!ロッキン成功!」と祝ってしまっていたかもしれない。
だからこそ、彼女が心配でたまらない。かっ飛ばす女だからこそ、無理せず今後のために休む勇気も欲しい。
大船渡みたいなドラマが待っている今年のロッキンは、小田が出て快勝しても、小田を休ませて他のメンバーで全員野球しても、あなたは歴史の目撃者。
皆で祈ろう、#小田いじに

 

ひとまずメンバー紹介はここまでにしておくけど、去年ロッキンで娘。を見た他界隈のヲタク友達が帰ってきてから「まりあんらぶりん可愛い」ばっかり言うので牧野真莉愛ちゃんは加えて注目してほしい。

 

 

私的プレイリスト


ハロプロサブスク参入してくれなくて新規娘。、アンジュ、J=Jファン取りこぼしている残念っぷり発揮してサブスクで聴けないのでYouTubeで再生リスト作ってみました。よければそちらとあわせてどうぞ。

www.youtube.com

 


①わがまま気のまま愛のジョーク


まだ10代の女の子たちに合いの手で「愛されたい!愛されたい!」と叫ばせるつんく♂のメンヘラリズム炸裂曲(褒めてる)
相変わらず乙女心がわかりすぎる歌詞。「女の子の本音」なんてどうやったってねちっこくなりそうなのに、天を仰ぐような高揚感を生み出す奇想天外な曲。
サビ終わりに小田、譜久村、佐藤が三者三様に愛を叫ぶのが痛快。そのストレス発散具合は例えるなら聴くパンチングマシン。グラスステージの数万の観客よ、是非とも彼女たちの暑苦しさを愛してやってくれ。
牧野真莉愛ちゃんのあまりに男前な「セイ」で煽られてびっくりすることもお伝えしておく。

 

②What is LOVE?


「たった一人を納得させられないで
世界中口説けるの」
これを青空の下で聴くことができるだけで、ロッキン参加者は人生の勝ち組です。壮大な愛がごり押しの歌。モーニング娘。相手が地球規模であるほど燃える戦士たち。多幸感が止まらないつんく♂ポジティブEDMの頂点。
フォーメーションという武器を研ぎ澄ましたコンサート必勝曲。
佐藤優樹がどんな狙撃をしてくるか指を咥えてお待ちあれ。

 

③One Two Three


つんく♂EDMを軌道に乗せた切れ味抜群のダンスナンバー。テンポのいいAメロ、フェイク、加工ボイスなど歌割も個性に応じたモーニング娘。ならではの偏り。
「ちょびっと」「ぱりっと」「もちょっと」のような癖のある韻の踏み方、「おと」「めは」「いつ」「でも」と区切り過ぎる歌割も曲の味わい。
未だにYouTubeのコメント欄が「この曲でハマった」「今でも聴いている」の嵐なのが、正真正銘の怪物曲の証。
結構この曲歌割あるのになんらダメージを負わない石田亜佑美がどれだけ体力オバケか見ててください。

 

④浪漫~MY DEAR BOY~


ちょっと時代を変えてみる。
モーニング娘。に案外あるようで少ないストレート球。「あなたが弱っても 私が守るわ」の勇ましいスタンスを存分に味わってほしい。
ヒーローが颯爽と救いに来てくれた安心感を与えてくれる、「ええ塩梅」のナルシシズム
ロックフェスにばちこーん!とハマるはずなので是非ぶちかましちゃってほしい。
野中美希の流暢すぎる英語はこういう大舞台で使ってください。


⑤ここにいるぜぇ


「ぇ」をつけるだけでハロプロだなってなる。歌うだけにとどまらず題名に書いちゃう。
遊び心のある歌い方、間奏のお祭り騒ぎなど、クセというクセをここぞとばかりに見せつけておきながら「Break through 自分をブチ破れ!」という奮起のさせ方が力強くてギャップがあってたまらない。
2002年発売!?嘘!?ってくらい余裕で聴ける。
グラスステージみんなをお友達にできる曲。明るいのに泣けるタイプの曲。全員で暴れまくろう。
なお私はこの歌でちょける13期ちゃん大好き。


⑥青春night


ファンクなのにスラッとした雰囲気もあって今のモーニング娘。たちによく似合うナンバー。
森戸、佐藤を前に据えて小田、譜久村、野中が強固にバックを守る。可愛い差し色の横山。ラップでやっとオラつく石田。周りでは牧野、加賀、生田、羽賀の足長とか美形とかが揃いすぎるメンバーが華麗に舞う。多分'19最高のフォーメーション。(特に譜久村聖がラップするとこんなに良いんだ…という感動がすさまじい)
歌詞が全然「青春」っぽい若さがない。むしろ人生指南。だけどそれが、(私のように)アイドル慣れしていない人間を引き込む沼への入り口だったりする。

 

⑦I surrender 愛されど愛


こちらもありそうでそこまで多くないバキバキロック。感情が崩壊して狂気の沙汰みたいに思えるが「最低最悪but好き」など、言っていることはサマーナイトタウンから変わってない。古き良き娘。魂とつんく♂ロック融合体。
現在の'19メンでの曲の中では、歌割が割と良い感じに分散しているので推しメン見つけるのに重宝する歌でもある。
振付がヘドバンっぽかったりする。ここで歌わずいつ歌う。
羽賀朱音、数万の聴衆を殴りつけてこい。


⑧自由な国だから


やりそうで怖い。MVが女子高生デスゲームじゃんとファンでさえ一抹の不安を抱いた曲。
狂気の沙汰としか形容できない。制服を着ても他のアイドルっぽくならない、なれない、ならなくてよい。
だがしかし、「国」の話なのに政治がどうとか絶対言わないつんく♂イズム。
むしろ「束縛はさせない 私は私よ」という主権の主張は、主人公を私だと信じて生きていていいよ、という私たちの大好物。
ラスト、二度の転調で地味にレベル高いことをしでかす。ナチュラルにえげつないのがハロプロ

 

⑨シャボン玉


こういう情念がモーニング娘。っぽすぎるし、同じハロプロからロッキンに出たアンジュルム、juice=juiceにはないモーニング娘。の個なのかもしれない。
代わる代わる女の子が恨みつらみを叫ぶ、ある意味演歌
数万人の観衆を前に「なのに、どこ行ったんだよーーーーーーーー」と叫ぶ執念を是非期待したい。
フォーメーションフォーメーション言うとりますけれど、普通に頭ぶんまわしてなりふり構わず暴れて歌うのもかっこいいのよ。

 

ブレインストーミング


これはいちヲタクの願望。
かつてのリーダー道重さゆみが卒業公演で足をつってしまい、その場から動けなくなるハプニングがあった。
一度は道重を残し、予定通りに中央ステージに移動して踊るメンバーたち。
しかし、次期リーダー譜久村聖が機転を利かせ、この「ブレインストーミング」の曲アウトロで道重のもとに駆け寄った。そして、2人でのデュエット曲を隣同士で歌うことができた。*1

この出来事から5年、場所は当時の卒コン会場よりも広いロッキンのグラスステージ。
4番小田さくら、復帰できるかどうかの瀬戸際。復帰できたとしても、万全とは言えないかもしれない。
そんなとき、こんなフレーズが聴こえてきたら心臓握りつぶされちゃうと思うんです。

 

「普段通りしてれば
褒められるタイプ
賢く生きようじゃないか
最初の難関を」

 

オーディションからずっと高い水準の歌唱力で1人駆け抜けてきた小田さくら
これほどまでの危機は彼女の経験になかったかもしれません。
そんな彼女が、このフレーズを受けて、高らかに歌うのです。

 

「見得を切れ」

 

痺れる。ちびる。その場で泣き崩れてモッシュで踏み潰されて砂塵となる。
小田さくらが復活してこの咆哮したら、おそらくファンから死者が出る。

 


とまぁ、ここまで書いて「え!?もう10曲!?無理!あれもこれも書いてない!」ってなったので番外編再生リストも作りました。
むしろこちらのがボリューミー。興味出たら聞いてみてね!

 

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追記

正解はこちらでした!

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普段こんなん書いてます。

 

 

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*1:フクムラダッシュと呼ばれている神事です

ひねくれアラサーは何故つんく♂さんの書く地球と青春と人生の話に納得して泣いちゃうのか考える

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(注意事項)
短い文章ではない。昼寝したせいで夜中眠れなくなったとか、彼氏にドタキャンされてぼっちマック決め込んでるとか、だらだらこのままネットサーフィンするか雑誌を読むか悩んでるとかそういう人向け。

 

 

 

枯れアラサーにも受け入れられる青い春

世界一どうでもいいカミングアウトなんですけど、いかにも青春モノ!という雰囲気が私はなんでか苦手なんです。

 

青臭い恥ずかしさとか、むずむずしたくなる痒さとか、そういう感情を受け入れることに対する恐怖もあるし。
なんで若いときはあんなに純粋で輝かしい日々を送っていたのに、今ではこんなに枯れちまったんだろうという後悔もあるし。

 

あまりに理想的な青春モノの中にうっかり自分を投影してしまうと、せっかく綺麗な色ばかりだったパレットにドブネズミ色が紛れ込んじゃう気分になる。
だから私は青春モノと無縁で良いんです、今日もインスタントラーメンすすりながらYouTubeTwitterがお友達なんですって思っているんです毎日。

 

そう思っている私の、最近よく聴くお気にの1曲。


モーニング娘。'19『青春Night』(Morning Musume。'19 [The Youthful Night])(Promotion Edit)

嘘やん。
自分で言ってしまいました。

 

アラサーが突然モーニング娘。'19にドはまりしたことは以前書きました。ちょっと過激に。

 

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でも、すっごい不思議なんですけど、めちゃくちゃ曲を聴いているんです。
メンバーが可愛いとか推しが尊いとか、そういう感情を乗り越えて。


特に私は、歌詞が好きじゃない曲は自分のライブラリに入れないという(他人様からするとウルトラ聞く価値のない)ポリシーがあるんですが、モーニング娘。ちゃんは全アルバム15枚+諸々ちゃんと入ってます。
要するに、つんく♂推し。神推し佐藤優樹、二推し寺田光男

 

つんく♂推しになったことに自覚が芽生えて以降、記憶をさかのぼってみたんですけど、「皆が聴いているから」以外の理由で初めて「好き」って感情を私が抱いたつんく♂曲がこれなんですよね

 

その名も「青春時代1.2.3!」。
マジかよ。
むしろ私、青春モノ大好きやん。

 

そんなわけで。(あくまで私にとってはですが)つんく♂さんが書く「青春」「人生」「地球」まみれの歌詞がなんでアラサーの胸に届くのか考えてみました。
ちょっとだけ「青春」「人生」「地球」にたどり着く前に寄り道もしてみます。


※「つんく♂さんがどんな想いで書いていらっしゃるか」というよりも、「私がどう受け止めたか」のお話だとご理解いただけますと幸いです。

※引用する曲が多いので脚注をご参照ください。

 

 

都合よくトリミングされていない「女の子」


つんく♂さん、本当いつも「この人日本中の女子会に飛び込み参加したり、JKのプロフィールで裏アカ作ってInstagramTikTokしたりしてんじゃね?」ってくらい女の子のことよくわかっているんですよね。
話逸れるけどつんく♂さんがTikTokしたら16ビート極めすぎてレベル違う動画になりそう。


この人、エスパーだなってしみじみ思う歌詞をいくつか。

 

凍てつく乙女心は
今日もネットで買い物をした
試合の予定ない勝負服
さらに凍りつく 明細書が来る*1

 

普通は、明細書のことまで書かなくて良いんですよ。可愛い可愛いアイドルなんだから。
でもやっぱり、ストレスのはけ口にネットで買い物しちゃったうえに多額の支払いを背負ったあの惨めさまでを含めないと「凍てつく乙女心」じゃないんです。クローゼットに眠る不戦敗のお洋服に諭吉を差し出す虚しさったら。

 

ハンバーガーかじりながら 街行く人を眺めてた
本当に笑っている子なんているのかな*2

 

なんてこった。カフェテラス流れるmusicぼんやり聴いていたらカモンカモンカモンカモンベイビーしちゃう可愛い某48さんとは違いすぎる現実っぽさ。
笑って歩く子を羨ましいと嫉妬するだけにとどまらず、「あの子だって心から笑っているのかわかんないじゃん」と言わんばかりに疑いにかかる自信喪失と傍若無人のコラボ。
そんでもってハンバーガー。肉上等、油上等。

 

なんかお洒落じゃないんです。
「何度か歩いた商店街」*3とか、「デリバリピザ いつも悩む LかMか」*4とか。


なんか辛気臭くて孤独なんです。
「みんなロンリーBOYS&GIRLS」*5とか「マンガを読んでごまかすのよ」*6とか。

 

でも、「綺麗」「可愛い」「素敵」「キラキラ」じゃない部分もちゃんと描いてくれるから、みっともないところもトリミング編集で消されないから、言葉が全部モノホンのものとして心に届く。枯れアラサーにも縁遠くない心当たりある「女の子」。

 

ちなみに、ハンバーガーの続きはこう。


ヘッドフォンから流れてる お気にの曲が繰り返し
この歌詞は私のこと歌ってる

 


超めんどくさい心の解読

 

感情って一色じゃないんですよね。つい忘れちゃうけど。
言葉にしたら「アンビバレント」、「ジレンマ」、「ジェラシー」ってところでしょうか。
ちなみに、「アンビバレント」は1つの対象に抱く相反する感情、「ジレンマ」は板挟みらしいです。雰囲気で現代文解いちゃう私のお勉強になりました。

 

私世代なら「サマーナイトタウン」*7「大キライ大キライ 大キライ大スキ」が語尾の吐息まで脳内再生できるでしょう。


なお、現代版では'19が「I surrender 愛されど愛」*8「最低 最悪 but 好き」と同じ気持ちをアップデートしてくれています。

要するにめんどくさい。ツンデレだねって言って受け止めてくれる人ならいいけど、普通は「お前重くて無理だわ」って言われそう。

 

また、曲をまたいで歌詞を読んでみると「大人になれば大人になれる」*9って言ったかと思えば「乙女はいつでもよしよししてほしい」*10なんて言ったりもしている。うーん、一筋縄ではいかない!超めんどくさい。でも、どっちも本当だから自分でも超めんどくさい。
なお、こういう感情のときは「言わないでも私のことわかってよ!」とか喧嘩しがち。難問。

 

去年のROCK IN JAPANで披露された現役ちゃんの勝負曲の1つ、まさにその名も「ジェラシージェラシー」には、こんなフレーズもあります。

「すごいね」なんて
そんなすぐ認めてやんない
(中略)
若いだけで羨ましいのに
難しいことサクサク出来ちゃうって

わっかっる。なんならこれ毎日思ってる。
あれ?いつから心の声って音声入力できるようになったっけ?

 

すっごいどうでもいい話に脱線するんだけど、同じ職場に超可愛いほんわか系同僚がいて「愛されて育ったらあの子みたいになるんだね」って言われていたのね。
それ聞いて、「じゃあ私はズタズタに傷ついて育ったからこんなんなんですね」とか自虐しちゃったんだけど、そのほんわか同僚と私の格差にも、要らないこと言ってくだらない笑い取っちゃう性格もほんと辛い。生きるのがヘツァ

 

見せたくないけど見てほしい本音の部分をごそっと描き出す脅威の表現。
こんな歌詞のオンパレードを読んでは、ひねくれアラサーも「あれ、つんく♂って私だっけ」と勘違いし始めるのです。

 

 

つんく♂レンズから覗く「地球」と「青春」

 

いや、違う。つんく♂さんは私ではない。


地球のことも私たちのことも大事にしてくれる、いわば人類の父なんです。
ここからがこの記事の心臓。

 

たとえば、反体制っぽい歌詞だったり、扇動的な歌詞だったり、そういうガチで地球や日本のことを大事にしてくれるロックな歌詞はいっぱいあるんです。


けど、なんか日常の自分と乖離している。そんなときもあったりする。
凄いと思う、行動的だと思う、大事だと思う。けど、うーん、みたいな。
行かなきゃいけないんだけどアレコレしてたら選挙行くの忘れちゃったや、みたいな。

 

でも、つんく♂さんの歌詞は「地球のこと大事にしよう」って気持ちを自然に与えてくれるんです。

 

やっぱりあなたがくださる元気
やっぱり誰もが求める元気
地球に流れる素敵な空気
ぐっすり眠れる平和が好き*11

 

これ読んで地球大事しよう、平和な世の中が良いって思わない人なんているの?


地球のこと、日本のこと、あなたと過ごす空気のこと。
規模の大きさで境目を作らない。全部同じ空間のこと。
恋愛のことだったり、自分のことだったりを歌っているときも、地球のことは切り離さない。


見ている範囲が、「でっかい宇宙」*12みたいにマクロだったり「この胸の中の空間ほとんど」*13みたいにミクロだったりする違いはあれど、大事なことはいつも一緒。顕微鏡の倍率を変えているだけで、核になるものは変わらない。


私がいる、あなたがいる、家族がいる、みんなも社長さんもwow wow yeah yeah*14できる地球。

 

この顕微鏡理論、実は「青春」と「人生」でも通用する気がするんです。
「青春」の一般的なイメージは、光を放つ不可逆な時間、汚されない時代。
けれど、つんく♂さんの書く「青春」は枯れアラサーにもちゃんと実像として見えて、触れることができる気がするんです。


青春Night
幸せってまっすぐ選ぶだけ
青春Night
幸せをチョイスできない
私はこっから脱出 Get away
(中略)
私の人生 エンジョイ!!*15
「青春」の青い、若いイメージからは想像つかない「幸せをチョイスできない」というフレーズ。
この曲では「若いから青春」「未熟だから青春」という描き方はされていないんです。ちゃんと幸せにたどり着きたい、大人にも存在する感情。
そんでもって「人生」が出てくる「青春」の1ページ。
「青春」が刹那ではなく「人生」につながるものになっている。

 

そんでもって、同時リリースの「人生Blues」*16はこう言っている。


人生って
ここぞっていう日があるんだね
前もってわかりゃいいんだけど


これ、「ここぞっていう日」が「青春」って考えても面白いですよね。
つまり、つんく♂さんの歌詞に出てくる「青春」は「人生の鍵になる一場面」っぽい意味でも読める。切り離されていない「青春」と「人生」。

 

「歴史刻んだ地球」*17も、「美人ぞろいのジャパニーズ」*18「世間を知らず街を飛び出しここで暮らす」*19のも、私が立っているところから地続き。


「この手が挑む元気な未来」*20「ひとりぼっちで少し退屈な夜」*21も、私の人生の一場面。
「地球」にも「僕らの先」にも「未知なる部分」*22があると重ねてくれる。隔離しない。


ナマで複雑な乙女心で、地球と人生と青春を大事にしたくなる歌詞を作ってくださるつんく♂さん。

なんかこんな歌詞を読んでいると、ひねくれアラサーでも人生ちょっと頑張ってみようかなってなりません?


ちなみに、私が冒頭に挙げた曲に、既にこの答えが凝縮していました。

 

明日がある限り
青春時代なんだよ!*23


周りがミニモニ。タンポポ派閥だらけだったのに、プッチモニのこの曲がめちゃくちゃ好きだと心酔した子どもの頃の私に教えてあげたい。
そのまま大きくなれよって。だいぶ生きるのがヘツァだけど。

 

つんく♂の曲で幸せになりたい!


モーニング娘。を改めて聞くようになる少し前、マツコ・デラックスさんがエッセイでモーニング娘。のことについて書いていらっしゃるのを拝読しました。


そのときは、なんでこんなにつんく♂さんの書く歌詞について熱いんだ、くらいで思考が止まっていました。

 

その後、私もつんく♂さんの書くモーニング娘。の曲を聞くようになりました。
そして、マツコ・デラックスさんとつんく♂さんが対談するとある番組を見ました。

 

 

対談中、マツコ・デラックスさんは「(つんく♂さんの歌が好きな人って)圧倒的に幸せじゃない人が多いと思う」とばっさり言いました。ご本人の前で。
今ならわかる気がします。でも、ちょっと付け加えとく。

 

つんく♂さんの書く曲を聴く人って、もしかして「幸せじゃない人」というよりも、「幸せになりたいんだけど、自信がない人」なのかも。私もそうだけど。

 

私、ダメなところいっぱいあるもん。
眠いときは眠いし、おなか減ったら何か食べちゃうもん。
恋愛一筋ならかっこいいけど、家族も好きだし。
地球も日本も好きだけど、政治っぽいことは詳しくないし。

 

そんな人に、届く言葉。寂しさや平凡な自分への悩みを無視しない言葉。

 

晴れの日があるから
そのうち雨も降る
全ていつか納得できるさ

人生ってすばらしい*24


ひねくれアラサー、この沼は抜け出せそうにありません。

 

 

 

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「かつて『オールナイトフジ』(フジテレビ系)に出ていた女子大生みたいに、古臭い顔をしている」ってマツコさんに言われていた少女が私の推しになったのは笑う。

 

 

 

 

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この記事読んで、私の謎の後ろめたい価値観にシンパシー感じたならこちらの沼も是非どうぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*1:気まぐれプリンセス」。亀井絵里の破壊的可愛さが世界を救う1曲。

*2:なんちゃって恋愛」。高橋田中はこの年齢不相応な湿っぽさを出す職人。

*3:「Do it!Now」。宇宙のどこにも見当たらないキスがどうして原宿にあるのかずっと謎。

*4:「ザ☆ピ~ス!」。ハロヲタ選挙のたびにこの曲聴きすぎ問題。

*5:ここにいるぜぇ!」。馬鹿みたいにいつまでもかっこいい。

*6:One・Two・Three」。今の娘。の起爆剤

*7:私的に初期は守りたくなる安倍と不機嫌そうな福田の対比が肝。

*8:羽賀脱皮のための曲。

*9:タイトル同じ。佐藤生田石田の歌割が本人そのまますぎて狂おしく好き。

*10:One・Two・Three」。道重さんは加工されるために声帯を持った。

*11:「元気+」。美貴帝が「ぐっすり眠れる」って歌うミスマッチ感大好き。

*12:「でっかい宇宙に愛がある」

*13:「恋してみたくて」

*14:脚注いる?「LOVEマシーン」。DNAをゆさぶる怪物曲。

*15:「青春night」。森戸佐藤を先陣に置き、譜久村野中小田がどっしり構える19最高の布陣。

*16:MVはどうしてああなってしまったのか

*17:恋愛レボリューション21」。世代だからupdateがまだ馴染まない。

*18:「HOW DO YOU LIKE JAPAN?~日本はどんな感じでっか?~」。新垣原曲も現役石田も味があって選べない。

*19:「愛の軍団」。鞘師の帽子姿が可愛すぎて悶える。

*20:「この地球の平和を本気で願っているんだよ!」。高橋はこのときの尖ったビジュアルがお気に入り。

*21:「I WISH」。後藤真希のフル稼働。

*22:「THE マンパワー!!!」。意味わかんない部分があるのは否めないけど17のまーさくが強すぎてもう何でもいい。

*23:「青春時代1.2.3!」。実は保田圭が黄金期メンの中でも相当好き。

*24:再び「I WISH」。辻ちゃん加護ちゃんの曲になったね二人とも幸せになってね。

読む?にわかがモーニング娘。OGについて書き足してみたら膨大な文章になったんだけど。

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この度は誠に申し訳ございません。

 

先日、公開いたしましたモーニング娘。‘19についての記事につきまして、お詫びと訂正がございます。

 

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モーニング娘。というアイドル集団は、卒業と加入という地殻変動を常に繰り返しながら成長をし続けるモンスターたちであるにもかかわらず、OGメンバーについての記述がなされておりませんでした。

にわかであるということを踏まえましても、真のモーニング娘。の尊さをお伝えできなかったことにつきまして、反省の意を表したいと思います。

 

 

なんて言っておりますが。

書きたくなっちゃいました、OGメンバーの好きなところ。

「豚もおだてりゃ木に登る」以外の何物でもありません。

 

1期から延々書いていきますと眠気をただ売りしてくる歴史の教科書みたいになってしまうので、9期以降ということでお願いします。

またまた、にわかに寛大な大海原の心の持ち主さんはぜひお読み下さい。

 

 

 

 

娘。の明るい未来に就職希望を出しに来た永遠の演舞戦隊ヒーローアイドル

鞘師里保(さやし、りほりほ)

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鞘師里保名前から既にみなぎる圧倒的主人公感。

この難読漢字が一発で読めることがファンのステイタス。

りほりほ、やっさん、色々呼び名はあれど「鞘師」と呼ぶことにこそ意味があるような気がする。

すき焼きや畳が英語でも「SUKIYAKI」「TATAMI」であるように、鞘師もまた「SAYASHI」なのだ。

ちなみに何言っているか自分でもよくわからない。

 

とにかく、たった一人、あなたしか居ない。

素敵な女性だと表彰状もらうべき存在。 そんな絶対的存在。

 

彼女が担当したのは単なるアイドルの赤じゃない。

そう、長らく日の目を見ず冷たい風の中で苦しんでいたモーニング娘。を助けに来た戦隊ヒーローの赤。

過去に例を見ない戦闘アイドル。

あんなに腹筋むき出しの衣装着てるのにどこに変身ベルト付いてたのか。

しゅわしゅわポンは密かな変身の合言葉だったのか。

 

瑞々しい黒髪と何でも買ってあげたいベビーフェイス。

可愛いらしいという印象を瞬きする間に覆す、凄まじいバキバキダンススキル。

未来を背負う可能性をべらぼうに感じさせる魂の歌声。

私たちの鼓膜に響かせることでリズムの徹底を証明する語尾の呪文、「ぃーやっ」

そのハイスペックを達成するために、私生活で必要な頭のネジを全てステージでのスキルに回すというストイックさ。

人魚姫が声と引き換えに脚を手に入れたように、鞘師はエースと引き換えにぽんこつを手に入れた。

そしてぽんこつを手に入れたおかげで、大勢のファンからの深い深い愛を手に入れた。

 

そんな深い愛の中で誰よりもモーニング娘。のために闘った鞘師は、己の青春を、人生を、まるごと伝説に変えた。

エースカラーである赤色が空席だったことも、プラチナ期がスキル向上しすぎて熟成していたことも、すっぴん歌姫小田という容赦なく襲い掛かる後輩が未来で待ち構えていたことも、全ては鞘師のために仕組まれていたんです絶対。

そう、道重が卒コンで鞘師の唇を奪ったように、仕組まれていたんです絶対。

 

つんく♂さえも、あなたとの出会いによって歌謡曲エッセンスとEDMの融合という変態音楽(褒めている)を量産することになるのだから、果たしてその運命はいつから決まっていたのか。

つんく♂の未来さえ変える女。ズルい女。

 

潔い終わり方で、扉の向こうの大空に羽ばたいた鞘師。

今どこで闘ってくれているのだろう。

愛しの君へ。 急に寂しくなったら、またステージに遊びに来てよ。

 

 

観音様の心を持つ1億3千万総スマイル王国の母

鈴木香音(ズッキ)

 

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ハロプロより厳しいことを要求される集団なんて、宝塚か五輪代表くらいしかないんじゃないか。

そんなダンスと歌のプロ集団に飛び込もうとするオーディションで「コントやります」と申し出ることのできる度胸の大きさって、どれくらいなんだろう?

 

アイドルの寿命は泡沫。 可愛いだけで不器用にしか生きれぬ子は、人々の記憶にそう容易く残れない。

そんな中、ズッキの真夏の光線のごとき笑顔 は人々の記憶に住み着くレベル。(定住。賃貸ではなく分譲。)

 

元気をもらえるとか楽しいとかそんな境地ではない。

実家で食べきれないくらい大量のおかずをこしらえて反抗期の娘でも暖かく迎えいれてくれる母の懐の深さみたいな笑顔。

 

加えて、色っぽくてユニゾンにひたすら強い「ええ声」はサンドイッチに必ず入るレタス的なポジション。

ええんよ、名前はチキンサンドとかハムサンドとか玉子サンドにしたら。私は隣にいとくから的な。背骨の緑。

 

たくさんの向かい風を浴びたこともあっただろう。

それでも、麗らかなあなたのVisionを皆が期待している。

 

 

弩級の美とハスキーボイスで軟派イケメンと可憐なアイドルを演じ分ける聖域生まれエッグ育ち

工藤遥(どぅー)

 

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ファン層の女性率を上げることに貢献するだけに留まらず、事務所の先輩後輩たちまで翻弄してしまう天性のナルシストチャラ男(?)キャラ

それに相反するように、性別なんか超越して万人に超ドキドキを与えてくれる天使のビジュアル。 ショートカットは美少女しか似合わないという通説を証明する存在。

最強の可愛いの暴力八重歯

黄色い歓声を次から次へと生み出す恋心の怪盗。

 

それでいて、ハスキーボイス。

それでいて、厨二病

つまり狂犬チワワ

過去にアイドル界で狂犬と呼ばれた少女は他にいるのだろうか。

工藤遥とキャラ被りするアイドルなんて未来永劫いない気がする。

 

でも、キャラが立っているだけで工藤遥の人気は語れない。

 

負けず嫌い。

同期へのライバル心。

誰よりも腰に力の入るダンス。

声質の限界を感じさせないニゾンでの厚み担当。

最年少加入と思えない統率力。

案外隠されているけど高め女子力。

そして、彼女の未来を決定づけた舞台での破格の活躍。

 

いくら煮物を作ろうがハチマキを手に巻こうが、言うだけ番長になんてならない努力家。

翼を広げた工藤遥の今後が是非とも楽しみである。

 

 

薄くて軽い氷のつぼみでたこ焼きを包むギャップの舞姫

尾形春水(はーちん)

 

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ギャップという言葉はもうアイドル界で飽和状態ではないでしょうか。

 

アイドルなのに◯◯、女の子だけど△△、わかりやすいギャップなら今更何のサプライズもありません。

 

賢いのにアイドル。

透明感がある大阪出身。

フィギュアスケーターからモーニング娘。の12期メンバー。

一般人からアイドルの伝統芸能ハロプロ入り。

 

ここまでならそれ程予想を裏切りません。ここまでなら。

 

脆弱そうな色白美少女なのに放送禁止レベルの変顔の達人。

正統派アイドルなのに何のためらいもなくAAAとか言っちゃう。

未経験とかそんな言葉では片付けられない独特の音程暴走。事前に提出された予定表にはトリプルサルコウだって書いてるのに見てみたらイナバウアー解析不能

 

それでも、尾形春水を応援したくなる。

ついつい目で追ってしまう。どうして、Help me。

 

直向きな姿。笑顔。普通の女の子が破格のパフォーマンス集団についていくと決めた静かな覚悟。

いろんないろんな奴がいるからモーニング娘。って良い。

それを存在で教えてくれた。 儚くて愛おしいシーブルーのつぼみ。

 

美学ある生き方を望み、潔く退いた気高さのある尾形春水

希望の光が絶えぬことを祈ります。

 

 

隠し切れない蜂蜜の甘さを滲ませるおしゃべりスレンダー美女

飯窪春菜(はるなん)

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今から無茶な仮定を言います。

 

あなたは、モーニング娘。10期オーディションで飯窪春菜に出会ったつんく♂です。

 

最年長オーディション参加者。

細身の身体、長い手足。 流れるようなストレートロングの黒髪。

目が大きくて派手な顔立ち。

まさに容赦しないばっちりイケ女。

 

さて、あなたなら彼女をどんな風に評価する?どうやって売り出そうと考える?

私ならシシドカフカにする。

 

つんく♂は言いました。飯窪春菜は「萌え」だと。

 

事実、彼女のデビュー後は少しイメージと違うものになりました。

 

道重を継承する加工向き甘めボイス

なんか気づけば困り眉

拙いダンスと歌唱だったのに、気がつけば先頭集団についていく成長物語

なるほど、これを「萌え」と言わずに何と呼ぶ。

チョコレート色からハニー色という、やたら甘ったるい色のメンバーカラーを連ねたこともなんだか奇遇な巡り合わせ。

 

加えてお笑い怪獣さんまと容易くキャッチボールができる軽快なトーク力。

娘。異色の個性がギラギラ。

 

卒業まで、彼女はイケ女と萌えのバランスを取り続けました。

パンツスタイルの卒業コンサートドレスという奇抜なセンスと、そのドレスに無理を感じさせないスタイルの良さ。

なのにお手紙で噛んじゃう。普段のトーク力を吹っ飛ばす萌え。

つんく♂、タイムトリップしてこの場面を見てたのかな。

 

未練を抱かず、新しい世界で現在進行形の活躍をする飯窪春菜

あなたなら遠い星まで行けそう。期待しかない。

 

 

 

すっごい好きだから すっごい寂しい

6月22日(土)、いよいよモーニング娘。15期メンバーが入ってきます。
新しいモーニング娘。になるための脱皮がまた始まろうとしています。

いつ誰が入ってくるか、わからない。
いつ推しがいなくなるか、わからない。

見る度に姿を変えるモーニング娘。ちゃんたちを、見逃すタイミングなどないでしょ!

 

 

 

 

蛇足が多すぎて蛇がムカデになりそうな後書き

 

その1
ご卒業済のメンバーは、既に娘。としての活動を「完成」させたと解釈したのでちょっと長めに書きました。
現役の娘。ちゃんはこれからまた色んな記事で、色んな切り口で魅力をお伝えできればと思います。

 

その2
本文中にいくつかの宝探しを散りばめてます。良ければ探してみてください。

 

その3
前回現役についての記事を書きましたところ、思わぬ反響がありました。
まるで想像もしていなかったことですので、未だに頭がパニックになっています(笑)
お読みいただいた方、お広めいただいた方、誠にありがとうございます。

ゆるゆると娘。ちゃんについて書く記事も増やしていくつもりですので、ゆるゆるとお付き合いいただければ幸いです。

 

その4

娘。ちゃん、ロッキンGRASS STAGEおめでとう!!

 

 

 

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 普段書いている別界隈も置いてます。

 

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