好きにさせてよ。

好きにさせてよ。

偏食な趣味を、つらつら綴る。字圧強め文字のブルドーザー。可愛い連中/モーニング娘。など

サヨナカイツカ―幸せな誤解をありがとう

f:id:tsukino25:20200317062534p:plain

箱のない音楽たち

 

Mr FANCY

 

Mr FANCY

Mr FANCY

  • provided courtesy of iTunes

 


どこか異世界にトリップしてしまうような効果音。*1
淡々とした語り口の歌い出しから、「あたし」を苦しめようとしがみつく過去を振り切るように移ろうメロディー。爆発するサビの「made in Okuwaki」感。*2


「なんてつまらない女なのあたしは!」


こうやって自分自身を厳しく裁くのは、愛する人にも触れない」から。
泥酔を肯定するのは「ちゃんとしたって会えない」から。
あらゆる哀しみの理由は、あなたという存在から生み出される。一見自暴自棄になって制御不能な女の子だけど、本当は誰よりも芯のブレない女の子。

そんな女の子に降りかかる悲劇。
ラブホテル、爽快なエンディング。
そりゃ人生捌けません。



気まぐれな男に翻弄されて、独占欲に自分自身を拘束されて。
理姫さん渾身のドキュメンタリー歌詞は、相変わらず心の底を這う絶望を根こそぎ探り当てます。

なのにどこか隙間があって。現実みたいなのに虚構っぽくて。本当に歌詞がドラマさながら。
その隙間に、私たちは自分の様々な思い出を詰め込んで聞いてしまう。そして、この曲を丸ごと抱えて生きていきたくなる。

理姫さんの言葉が持つ魔性の力が、余すことなく発揮されてます。


ただ、今こうやってピリオドの向こうから曲を眺めてみて。初めて聴いたときと、違う色が見えるような気がする。



「人生、人生、素敵だ」
「君がどっかに生きている」

 


孤独な夜に終電に乗り込んで自己嫌悪し続けた女の子が、満ち足りた気持ちを得られる生涯を送る。そんな移り変わりまで、ちゃんと証明する言葉たち。
人生を賭けて言葉を費やしてくれる理姫さんに、私たちは何もかも救われていたのでしょう。




愛しき実話

 


アカシック」というバンドは、物語みたいだった。

理姫、奥脇達也、黒川絢太、散り散りになった3人がもう一度集まって出来上がった形。
アンバランスな生き様をすり合わせて音楽を作り出す3人に、山田康二郎という、もう1人の生涯が重なる。

どう言葉にしたら良いのか分からないけど、「アカシックっぽいバンド」というのが私は他に思いつかない。

色濃く浮かび上がる存在のボーカル、歌詞。
その存在感に、負けるのではなく、かと言って張り合うのではなく、調和する音楽。演奏。


正面どストレート、目抜き通りを闊歩するように王道ポップ。

誰も知らない日陰の抜け道を彷徨うように、妖しげな音たち。

 

バンドみたいでバンドっぽくない。
なのに、音楽に真摯で、貪欲で。
やっぱりバンドっぽくない。何よりもまず、「アカシック」っぽい。


生活すること、人を愛すこと、幸せになること。
そんな、誰しもが考える生涯の課題に、下手な脚色や誇張のない言葉で向き合い続けた言葉。その言葉を輝かせるために、最上の音を探し続けた楽曲。

そんな4人の音楽は、本当にドラマみたいだった。
そして、その活動のはなむけとして用意された曲。あまりにも主題歌っぽくて、まるで5年前から約束された曲だったと勘違いさえしてしまう。


気づかされる。
アカシックこそ、私たちの現実に必要不可欠な愛しき実話だった。



理姫さんが書く歌詞は、ひとたび意識し始めると呆気に取られてしまうほど内向的だ。
社会が悪いとか、あの女が悪いとか、そんな他者への否定を安易に使わない。

ただ、ひたすら彼女は考える。
幸せってなんだ。愛するってなんだ。愛されるってなんだ。
鋭い眼差しは、私たちが言語化もしていないような心の深奥にまで刺さる。

私たちは、そんな言葉が大好きだった。

同じ恋を体験したわけでもないのに、私たちが苦しくて仕方ないときの心を知ってくれている。

冷たい床の温度も、汗ばむあぜ道の湿っぽい空気も、肌寒い夜に火照る恋も、前に進めず脱ぎたくなったハイヒールの痛みも、理姫さんはいつもわかってくれていた。


理姫さんの部屋のベランダは、私の部屋の窓と繋がってるんじゃないかなとか、思う日さてあった。

私の部屋からヨコハマなんて見えもしないのに。


いつだって理姫さんは、そんな幸せな誤解をたくさんくれた。

 



達也さんのギターは、嫌んなっちゃうなぁと膨らむ憂鬱をものの見事に切り裂いてくれた。
バンビさんのベースは、記憶の奥に沈めたはずの動揺を揺さぶったり、心地よさを与えてくれたりした。
康二郎のドラムは、優しかったり頼もしかったり、私たちが一番欲しい強弱を選んでくれた。

キーボードだって、コーラスだって、愛すべき言葉たちに花を添えるような、美しさも虚しさもぜんぶ詰め込んだ音ばかりだった。




私はこの3分22秒の間ずっと、そんな思いを過らせてしまう。

2019年10月26日、アカシックが過去になった。いつの間にか、私は可愛い連中を追いかける日々を送ってる。

だけど時々、この曲みたいに空を仰ぎたくなる。思い出に無理矢理はめ込んだ箍を外して、感情的になってしまいそうになる。

アカシックは狡い。そして、優しい。
そんなときのために、ちゃんとこの曲を残してくれた。こうやってまた、幸せな誤解をしてる。この誤解は、死ぬまで解除されないといいな。



サブスクになってない曲の歌詞を引用するのは躊躇していたけど、少しだけ。




思いきり泣いたり叫んだり
君をずっと好きでいよう
なんて思いました


私もやっと良い春が迎えられそうです。
アカシックの皆様、本当にありがとうございました。


絶望なんて暇だから


ということで、初志貫徹です。
何を隠そうこの私、アルバムやシングルという箱を持たなかった2曲を遂には書ききれずに時機を逃しておりました。なんということだ。

もう「アカシック」って言葉をブログに書かないって数日前に呟いたところなんですけどね!!発言揺らぎすぎて乾いた笑いしか出ない。

ただ、ただね。
アカシック」の音楽にこれから出逢うどこかの誰かが居ないとは限らないし。そんなとき、こんな役立たずのブログが通り道の一つくらいにはなるかもしれないし。

そんなことを思ったりなんかして、じゃあちゃんとお仕舞いにしよう!とケジメつける必要を感じた結果のこの記事です。
読んで欲しいというよりは、残しておきたいが正解です。


可愛い連中の音源が増えたら、再びそっと参上します。
他のことで時々ブログ更新してるけどね。 ではまた逢う日まで


月野にこ

 

 

 

 

tsukino25.hatenablog.com

 

 

tsukino25.hatenablog.com

 

 

tsukino25.hatenablog.com

 

 

 

*1:どうでもいいけどなんでこういうときって「ブラウン管」って言いたくなるんだろうねどう考えても世代の問題だね

*2:敢えて前置詞間違えてますよ

大切なお知らせと向き合えない私へ

2015年の秋頃の、寝苦しくてなんとなく深夜のテレビをつけたときの「私」へ。

 

 

今から、あなたに必ず覚えていてほしいことを書きます。
多分びっくりするくらい4年後のあなたは変わっているけれど、驚かずに読んでください。
そして、今までの人生なんだったんだろうと思うくらい、1日1日を大事に生きてください。


あなたは、その深夜番組の中にいる金髪の女の子がとても気になります。


どの子、ですって?
泥酔してトイレに顔を突っ込んで寝てしまい顔が青(ブルーレット)ざめてしまった女の子です。
御託は言いません。その偶然に乗っかって、YouTubeをそのまま開いてください。
多分その女の子のお名前が「理姫」さんという覚えやすいお名前の女の子なので探しやすいでしょう。

 

 

 


アカシック

 

 

 

そのバンドは、あなたにとって一生忘れないバンドになります。

 

音楽を聞くとき、歌詞カードが何よりも大切なあなたにとって、理姫さんの魅力に気づくのに時間はかかりません。
可愛い声なのに苦しみも憂鬱も知っているような息遣いをする彼女に、あなたはほぼ自動的に病みつきになります。
「女の子」という世界で満足に生き尽くしていないあなたには、理姫さんの存在が羨ましくてたまりません。
燃えるような恋も、尽き果てた痛みも、理姫さんは物語のように言葉にしてしまいます。
気高く鳴らすヒールの音のように、理姫さんの歌詞は、声は、あなたを奮い立たせます。

 

過去を勝手に変えたらタイムパトロールが来て捕まってしまうと青い狸(ネコだよ)が言っていたので、無理強いはできません。
できませんが、叶うなら、1日でも、1分1秒でも早く、アカシックのCDを買って、アカシックのライブに行ってください。

 

そのままなら、あなたは2016年頃に初めてアカシックのライブに行くことになります。
行って、絶望してください。
理姫さんのことばかり見ていた自分を、なんて愚かしいんだと恨んでください。

 

とってもやんちゃな顔でテレキャスを鳴らす人は、奥脇達也さんと言います。
アカシックの曲を貪るように聞くことになるあなたは、実は知らず知らずのうちに、達也さんの虜でもあった訳です。
歌うようなギターソロも、誰よりも熱い演奏スタイルも、たまに聴ける低音ボイスも、あなたはとっても好きになります。

 

マネキン顔にラブレットをつけた絵画みたいな人は、黒川絢太さんと言います。でも、バンビさんと呼びます。
黙って後ろで控えているのかと思いきや、ここぞというときに胸をときめかせる渋い演奏をしてきます。
ニヤニヤと黙って皆を見守りながら、内心熱く演奏に入り込む彼を、あなたはつい見つめてしまいます。

 

ここからは、書くのが辛いですが頑張ります。
全体を見渡せる場所からバンドを支えながら、いじられてくれたり、ふざけてくれたり、優しくしてくれたりするお兄さんがいます。
その人は、山田康二郎さんと言います。
よく噛みます。というか、基本の滑舌が不安です。
でも、ドラムはとても美しくて、軽やかで、繊細さと力強さのバランスがよくとれています。
その原動力はインスタを見る限り豚カツとラーメンのようですが、全く演奏は油っぽくありません。
むしろ、類稀なる技術と品性を感じます。
実は理姫さんの声の後ろで、そっと包むような声がします。それも、康二郎です。
あなたは、彼が2枚目のアルバムから参加した追加メンバーであることが信じられないでしょう。
それくらい、彼の存在はバンドにとって無くてはならないのです。

 

あなたは、とても複雑な時期にアカシックと出会います。

鍵盤が空席になり4人で新しい形を模索し始めるとき、それが、あなたがアカシックを追いかけ始めるときです。

 

土日祝にそう何度もお休みも取れないし、なかなか遠征に行ける立場ではないあなたは、大きなツアーにしか行けない時期も多くヤキモキします。
でも、アカシック4人が創りあげるライブが本当に本当に大好きで、一つ一つの曲に想い出が宿り、あなたの中のアカシックを好きな気持ちが成長し続けます。

 

「推しは推せる内に推せ」なんて言いますが、ひとまずあなたにとって、行けるライブには行くとか、なんとか休みを確保するとか、最大限の愛を注ぐようになります。

 

え?もう信じられないって?
新しい音楽もだんだん聴くのが億劫になってきたし、仕事も忙しいし、燃えるような恋もしていないって?
そんなに1つのバンドに心酔すると思えないって?

 

まぁ、確かに燃えるような恋はしません。残念ながら。
でも、あなたは3年間、アカシックのライブに行くことを希望に生きていく日々を歩むことになります。
恋愛に全然関係ないけど仕事で辛いことのあった日や、自己嫌悪で眠れない日、無情な日々を過ごすなかで、いつもアカシックがあなたのお守りになります。


2019年の私がノストラダムスの代役をしておきますが、3年間、とっても幸せです。

 

 

 


行ったライブの話とか、新譜が出たときの喜びとか、語るとキリがないのでちょっと早送りします。

 

 

あなたには、ちょっとした変化が訪れます。2018年頃から。
まあ、バンドにハマった話すら信じられないと思うのでここから先のことはもっと信じられないでしょう。

 

まず、アイドルの沼にも落っこちてしまいます。信じてくれなくていいよ。
信じなくていいけどお前ファンクラブ会員にまでなるからな、覚悟しろよ。

 

そんなこともあったりして、あなたはふと、今まで予想もしていなかったお別れが怖くなります。


卒業だ、解散だ、脱退だ、アイドル業界はとっても騒がしい界隈です。
その子もきっと、いつの日か飛び立ってしまうのでしょう。

 

本人たちが望む未来と、運営や事務所が考える戦略が違うこともいっぱいある。
本人たちの中で、区切りがつく日がやってくることもある。
本人も運営も不覚のタイミングで、区切りをつけねばならぬこともある。


よその事情を持ち込むのもどうかとは思いますが、そんな場面をいくつか目撃したあなたは、次第にアカシックの未来のために何かできないかと無茶な希望を抱き始めます。

 

 

いつの間にか、ブログを書き始めます。


夏休みの宿題を最終日までに終わらせた試しもないし、読書感想文なんて漫画読んでごまかしていた私が?
ライブで結局誰とも友達になれなくて(皆若くて可愛いんだもん絶対声かけらんないよ)ぼっち参戦女の私が?
LINEですら、すぐ嫌気指して友達のデータ消去とかしちゃう最大級のめんどくさがり馬鹿の私が?

 

ええ、一寸の虫のようなあなたは、アカシックのことが好きでたまらなくて、書いちゃいます。
結構これは書いている今でも信じられません。

 

 

多分、色んな感情が溢れてどうしようもなかったんです。


こんなにも素敵なバンドが、どうしてもっと明るいところに出ていかないだろう。
こんなにも愛すべき人たちがいるのに、私はなんて無力なんだろう。

 

いっぱい思い出をくれたアカシックに、いっぱい恩返しをしたくなったのです。

 

 


まあ、こんな文章を書いているくらいだから、結末は読めるかもしれません。
アカシックは、今日解散します。

 

こんなに優しい解散のお話なんてないんじゃないかな?ってくらい、美しい最後を迎えます。

 

康二郎は、アカシックを抜けます。そのため、アカシックは一旦お仕舞いです。


でも、康二郎はアカシックとして駆け抜けている間ずっと、ライブで楽しそうに笑っています。
時々メンバーから発信されるインスタでも、メンバーはいつも仲良さそうです。
解散という名前がついたライブですら、メンバー皆で馬鹿みたいな話で盛り上がっています。

 

音楽を嫌いになった訳でも、アカシックが嫌いになった訳でもない。
それは康二郎本人が、大切なお知らせの中でも書いてくれています。


大人の事情とか、いろんなものを守る気持ちはきっとどこかにあると思う。
けれど、大切なお知らせの言葉が真っ赤な嘘であるようには、全く思えません。一寸の虫には。

 

仲が悪くなってとか、突然お別れも言えずにとか、そんな悲しい最後のお話をよそで聞いたこともあります。
でも、アカシックは、ちゃんとお別れまで時間をくれました。
最後まで4人でアカシックだという形を見せてくれました。
理姫さん、達也さん、バンビさんが3人で仕切り直すという未来も示唆してくれています。
なんだか恵まれすぎているのかもしれません。

 

 

 

それでも、大切なお知らせに向き合えていません。

 

どうせ4年かけてもひねくれた残念な性格は全く改善されていないので、どれくらい今の私がやさぐれているか、あなたには想像できるでしょう。だって私だし。

 

アカシックを見つけないなんて世間の感性がおかしいんだ。
康二郎に辞めるのを辞めてもらうために、ドラえもんなんか道具出してよ。
まだ理姫さんに、達也さんに、バンビさんに、康二郎に、何の恩返しもしていないんだからちょっと空気読んでよ時間。
8月7日から10月26日までの80日間が8000日に延びたりしないのかな。

 

こんな風に手あたり次第八つ当たりしてます。最後の最後まで。馬鹿でしょ?

 

 


あなたには絶対わかんないと思うの。
だって、こんなになりふり構わず誰かを応援したくなったこと、こんなに八つ当たりしか術を持たない程好きになれる音楽を見つけたこと、生まれて初めてだからさ。

 

理姫さんの言う通り、人生は無情。
報われなかったり、呆気なかったり、満たされなかったり。
それをもっと痛い程実感するのは、明日からだと思います。


康二郎のいないステージ。

康二郎じゃないドラム。

もう呼べないアカシックという名前。

 

悲しいことにはすぐ向き合えない。
それでも、このお別れを迎えるあなたに、どうしても向き合ってほしいことがあります。

 

 

私は結局3年とか4年とか、アカシック結成から半分くらいの短い期間しか生で見れなかったけど。


それでも、私はアカシックに会えて、アカシックの音楽を知ることができて、幸せだったよ。
アカシックを知らなかったらあの日どうなってたんだろうという日が数え切れない程いっぱいあるよ。

 


へったくそなブログの文章書いているときも、何気ないコンビニまでの道も、アカシックの音楽を聴いて、アカシックのことを考えているとき、無情な日々に花が咲くような、大きな幸せが見えた気がしたよ。

 

だから、アカシックがいてくれて幸せだったこと、こんな無情の日々の中でもアカシックの皆にずっと幸せであってほしいと願うこと、この気持ちだけは、どんなに悲しくて歯がゆくても向き合って生きていってほしいんです。

 

 

 

 


今、私は横浜にいます。初めてアカシックのために横浜に行きます。

 

 

夜更かししている、金髪の女の子から目が離せないあなたへ。


改めて、幸せだったことに向き合う覚悟ができたら、幸せだったことを自慢できるなと思ったら、私はこのブログの更新ボタンを押すつもりです。
あなたは、ただ、どんな瞬間も無駄にしないように、アカシックのことを好きになってください。


理姫さんを、達也さんを、バンビさんを、そして康二郎を、しっかり見ていてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


大丈夫、一秒も後悔しないから。

 


月野にこ、とかいう変な名前でネット上を彷徨う4年後のあなたより

愛しき実話にありがとうを言わなきゃ死ねない

f:id:tsukino25:20190927191920p:plain

 

元も子もないけど

 

こんなブログは書きたくない。
解散ライブに向けて、終わりの始まりになる気がして仕方ないから。

 

でも、さ。
私はお金をかけてかさじぞうの乱立を観に行くんじゃないんだよ。


軽率に解散ライブ申し込んだ人も、好きになったばかりでまだ全部の曲を聴いたことない人も、もちろん全曲聴いたうえで愛し抜く覚悟を決めて勇姿を見届けに行く人も。


今までライブ来れなかった人にも事情があると信じているし。行ったことある人でマウントとっても意味無いし。
ただし転売屋、てめえはダメだ。
今すぐありとあらゆるパスワードが勝手に変更されて何も操作できなくなって悪いことで得た利益が懐に入らず飢えて自首するの刑に処してやる。

 


皆がテンションぶちあがって暴れられる解散ライブが嬉しい訳です。
泣くなら全力で泣きたいんです。そんなわけで「愛しき実話」までに聴いててほしいプレイリスト。


バラードはじっくり会場で聴き惚れてもいいと思うので、血沸き肉躍る決戦曲を集めました。
一応ライブの曲順っぽくなればいいなと思った。

 

<読むより聴け>が今回のテーマなのであんまり喋んないようにするね。
というか喋ろうとすると涙が重力に従って落ちて落ちて落ちまくって呂律まわんなくなるので。

 

Apple Musicです

music.apple.com

 

Spotifyです

open.spotify.com


※もし他のサブスクで同じプレイリストを作ってくださる方がいれば超嬉しいです!

 

 

 

 

愛しき実話


Galaxy Bang


このバンドの狙撃は危険。女子という女子の心臓を撃ち抜いて酩酊させてくる。
甘ったるいのに気怠い声、隙のない楽器の交錯、そして核になるキャッチーフレーズ。
瞬きする暇を与えない銃撃戦に、是非ともついてきて。

Mr FANCY


「なんてつまらない女なのあたしは!」
「人生、人生、捌けない!」
「泣いて喚き散らしてやる
 だって悲しい!愛おしい!」
いかに生きていくこと、愛することが壮絶なのか、たった数行で突きつけられる。実話は小説よりも奇なり。
でも、なんか笑ってたい。生きていたい。愛した男にちゃんとさよならを言える女でありたい。
聴くだけで強くなれる、そのパワーを浴びて。

 

エリザベスロマン


「悪意で溢れた
 女は闊歩の仕方を知らない」
どうしてこう、人生が曲がっちゃわないようにしてくれる言葉を生み出すのが上手なんだろう。
突っ走り続ける吐息が漏れるような演奏に飲み込まれて、ちょっと呆気に取られて、また走って。
そんな速度は私たちに襲い掛かる悪意を振り落とす。

 

邪魔


タイトルと演奏と歌詞の相性が天才的。一字一句が、一音一音が「これしかない」ハマり具合。
「風に舞い踊った
 花びらは今日
 アスファルトに降伏して
 ゴミになりました」
闇と美のハイブリット。戦慄が走る瞬間を聞き逃すな。

 

ツイニーヨコハマ


誰が横浜で終焉を迎えるアカシックのことそのままのタイトルになると予想した。「ツイニーヨコハマ」。
(そんな意味じゃないと思うけど)
哀愁、切なさ、駆け引きの危なっかしさと動悸、言葉少ない中に垣間見える純粋すぎる恋。
魅せられて堕ちる夜を体験しよう。

 

飴と日傘


アカシックの音はこれなんだ、フロントを譲らないギターとキーボードの聴かせるバトル、その脇を固める渋くて強靭なベースとドラム。その上で優雅に寝そべる理姫さんの言葉遊びと昼下がり。
何百何千回とときめくことができるのは、この人達が奏でる愛が強いから。
悲しい日もなんとかやっていけるよ、ね。

 

秘密のデート


狂喜乱舞というしかない歌唱、演奏。
その裏でじっと待ち伏せる切なくて素直になれない女の下手くそな恋の仕方。
楽しかったな、だけで終わらせない読後の余韻みたいな恍惚の気分がこのバンドらしさ。
ライブ会場の熱にウルトラ酔っちゃって。

 

香港ママ


ウォーアイニー。この口説き文句を皆で叫ぼう。じゃっぱーん。
チャラい言葉と母国情緒みたいな言葉がまぜこぜになって潮風のように吹き荒れる。
気分は女優よ、踊れ。

 

プリチー


「Death or プリチー」
可愛くないときの絶望をここまで短いフレーズにぎゅっと詰め込んでくれる理姫さんは全女子の味方。
ひっきりなしに訪れる女子の本音を彩るのは騒がしくても必死さを感じさせない高いレベルの演奏。
瞬間の美学タイムは山田康二郎、いざ最後の勝負。

 

 

いちかばちかちゃん


(この辺りの曲から予習いるか疑わしい。記憶無くす可能性高すぎ)
とても正気の沙汰じゃない歌詞。一発録音と思えない鋭利で精巧な演奏。
「くそったれが」
この一言で私たちは毎日抱えているどす黒いものを吐き出せる。
一緒に叫ぶしかない。

 

ヨコハマカモメ


海を超えるカモメのように、切なくて、懐かしくて、遠くて、届かなくて。
ギリギリのラインまで感極まったような負の感情の爆発と美して儚い文学性の共演。
ケバい女、それいけ!!

華金


ダメだってわかってるのに我慢できなかった!そんな恋、あなたもしたことあるでしょう?
いけない夜は悔しくて楽しい。ファンタジーとクレイジーが私たちに憑依する。
あ、詳しくは言わないけど皆さんはタオルという品物をご存じかしら?
汗ばむ季節じゃないけど、10月の横浜は。もしかしたら、ねぇ。詳しくは言わないけど。
うっかりすると着てる服を引きちぎってぶん回すハメになるわよ。嘘よ。

 

 

CGギャル


何度ライブで畳みかけられても威力が全く衰えない。ギャルだけどライブの女帝。
例えギャルであっても、しっかりぱっちりキメたくても、足元はスニーカーでお利口さんにしてな。
全力で挑んでくるアカシックに全力で返そう。飛ぼう。狂って泣こう。
こぼれるようなアドレナリンを生み出すのに、やっぱりギャルの恋愛文学。そんな曲が作れるって何事さ。

 

アルカイックセンチメント


なんだろう。この曲は私たちが抱えている苦しみとか鬱憤とかを全部丸め込む大きな曲なの。
「でも愛してほしいこんなあたし
 ガタクレちゃっても」
社会で、恋愛で、部屋で、私たち毎日こんな気持ちなの。それを受け入れてくれる曲なの。
メンバーと一緒に歌って笑えば、ほら、私たち生きていて良いんだなってなれるの。

 

終電


帰りたくない。わかってるよ。わかってるけど、終わっちゃうから実話なんだけど。
夜の匂いとかかったるい満員電車とか、泣けてきちゃう気持ちでつける煙草の火とか。
理姫さんの言葉が持つ力の原点がここに詰まっている。そこに乗じる悲哀色の演奏。
今までありがとう。本当にありがとう。そんな気持ちを精一杯抱きしめて聴きたい。

 

LSD


(気分的にはここからアンコールだと思って作った)
この曲の題名どおり、アカシックはオクスリなの。
媚薬であり、鎮痛剤であり、麻薬。どんな辛い日々もぶっ飛んで乗り越えられる。
幼い頃に置いてきちゃった可愛い気持ち、戻れなくていけすかない大人の不機嫌、全部歌にしてくれる。
色とりどりのメンバーの笑顔を目に焼き付けて、ずっとオクスリをお守りにするの。

 

 

好き嫌い


ライブ映えとかじゃない。ライブ化け。
プレイリストで聴くと「なんでこの曲がここに?」という倦怠感と嫌悪感の化身。
でも、ひと度スポットライトを浴びればこの曲は直球の愛を伝えてくれる。
ヒントは歌詞カードにない部分をエンドレスリピート。

 

サイノロジック


「最高潮だと伝えたい」
こんなに最高の別れ話あるかな。これがマジで実話だからアカシックすごい。
ちょっと理不尽なくらい狂暴な理姫さんから達也さんへの煽り、しれっと熱くなるバンビさん、満天笑顔のコジさん。
あなたたちとの最高潮の瞬間の共有が終わってしまうなんて、それこそが一番のバッドエンディングだよ。
でも、最愛級だからさ。
未来のために、この曲で一番素敵なお別れをしようよ。

 

 

8ミリフィルム


アカシックはちょっとびっくりするくらいファン思いなんだよ。
この曲からアカシックの魅力に捕まった人も、この曲以外の良さも広まってほしいと強く願う人も、結局この曲で私たちを丸ごと愛してくれるの。
メロディーのあまりの強さ、核心を突く歌詞、無駄なんて何一つない音の連なり。
そんな魅力は皆とっくに知っている。なのに、いつまでもこの曲が最高に煌めくの。
正直言うけど、超好きだったの。だから、どんな未来が来たってアカシックの4人のことが超大好きだよ。

 

 

時は止められないけれど

 

愛だって止められないよ。
大阪、東京、横浜。皆で「愛しき実話」を目撃して、最高の「ありがとう」を共有しようね。

あと、間に合う人はCD買って予習しようね。

山田康二郎へのはなむけと思えば5枚アルバム買って12,096円なんて安すぎるんだからね。友達の結婚式の祝儀より安いはなむけなんてケチってる場合じゃないからね。

あ、そう言えば増税だね、お早目にね。

 

 

何買えばいいか迷ってる人はどうぞ。

 

tsukino25.hatenablog.com

tsukino25.hatenablog.com

 

 

tsukino25.hatenablog.com

 

 

tsukino25.hatenablog.com

 

 

tsukino25.hatenablog.com

 

 

tsukino25.hatenablog.com

 

 

tsukino25.hatenablog.com

 

 

tsukino25.hatenablog.com

 

 

 

 

 

一つだけ、嘘。

アカシックだった人も含めて、5人のことが超大好きだよ。

どんなに辛くて絶望の日々でも理姫さんの歌詞に救われる人生を選ぶ

f:id:tsukino25:20190918014731p:plain

女界最弱の私が言うことじゃないんですけど

 

理姫さんの歌詞に救われないまま人生が終わる女の子をこれ以上放置しておきたくないんですね。

もし理姫さんが言葉を発信してくれなくなっちゃったら、マジで女子の心の避難所がなくなる。そう思ったんですよ私。


ハイヒールどころからローヒールでも階段という階段から転げ落ちる私でさえそう思ったんですよ。
恋の話よりも理不尽な上司への愚痴と腰痛の悪化を飲み会で語りたがる私でさえ(以下略)

 

生々しいのに、生臭くなくてむしろ美しくて儚くて。
私たちの心のようで、実は私には見えていないもっともっと先まで言葉で言い表していて。
意地を張っているのに、大胆で正直で。


理姫さんの歌詞が、傷を癒す処方箋にも、不快感を忘れるアルコールにも、自信を持って歩くための香水にもなるの。

 

そんな私、今日は(いつも歌詞7:楽器3くらいで偏りありまくりで書いてますけどいつも以上に)歌詞の話オンリーで書きたい。
歌詞カードなしに新譜を聴けないとか、LNEのホーム画面にお気に入りの歌詞書いちゃうとか、そういう女の子向けの記事。

だからまあ、アカシック普段聴いてないよって人もサラッと読んでほしい。セレクトは完全月野にこ主観なので文句は言わないでほしい。あと歌詞の話なんで提供曲も織り交ぜる。

 

 

 

 


ピンク

 

アカシックの楽曲で一番好きな曲をファン投票で募って上位をライブで演奏するという企画があったときの1位。
この曲が支持されることがアカシックらしさというか、いかに理姫さんの歌詞が女の子を救っているのかがわかる。

 

うるせー黙れって言いつつ 超守ってくれる
あなたの腕の中で あたしの人生台無しがいい

 

付き合っている男の治安に若干の不安はあるけど、これが恋そのものなんだよな。
愛が膨らんでいく真っ最中に世間一般の価値基準に見合うような「幸せ」なんて頭にない。
お金の安心とか社会でどう呼ばれるかとか、そんなこと脳裏によぎるうちは「あなたのことしか考えられない」状態でもなんでもないわけ。
人生なんか台無しでいいの。

 

死ぬほど好きだから
そんな不安な顔しないで

 

これだけなの。相手の顔色に陰りがないこと。それだけが叶えば満たされるの。

 

 

 

地獄に手を振って

 

叫びたいのを堪えている
頭がおかしくなったり
崩れたり ひび割れたりする音だって
すべてあたしが貰う

 

「かばってあげる」とか、「守ってあげる」とか、それじゃ足りなくて。
あなたの絶望は私の絶望だから、せめてあなたからは絶望を取り除いてあげたいのよ私はどうでもいいからさ、って覚悟。
「貰う」ってところが良いの。絶望を食い止めるとか、悲しいことが起きないようにするとか、そんなことはできないの。
回避ではなくて、あなたに降りかかるものを私が代わりに受け止めるね、ってちょっと下手くそで無茶な自己犠牲。
でも、だからこそこの言葉って本物の愛だし本物の優しさだよなって思える。

 


せつないや(桜エビ~ず)

ちょっと熱くなった頬を
冷ましたかっただけなの
ただ歩きたかっただけです

 

この全然素直になる気のない女の子、心当たりはありませんか?あなたではありませんか?
適当な理由つけて外に出たり連絡したり、そんな衝動。

 

ありふれて嫌いだった
流行りの歌が胸をつく

 

ねえ、こんなことを言われて男子は何も思わないの?そんなの薄情にも程がありません?
流行りの歌、頭に思い浮かべてごらんなさいよ。
なんて言ってる?その歌。特にサビとか。ねぇねぇねぇ。
どうして胸をつくのか、赤らめた顔の冷まし方も下手くそな女の子の気持ち、わかってよ。おねがいよ。
こんなに顔を赤らめて必死で言ったんだから、この切ない気持ちに答えを頂戴よ。おねがいよ。
そんな訴えが伝わる歌詞。全女子に聴いてほしい。全男子にわかってほしい。

 

 

真夜中のクローンラベル

あわれにも美しいまぐれに
かけた鍵無くして
せいぜい酒場で過ごしては
まあまあのんきに暮らした

 

私のこと、見てたの?あの酒場の後ろの席にでもいたの?
喜ばしいことや嬉しいことがあると「まぐれ」だと言っちゃうクセ、そこに「あわれ」って乗せちゃうセンス、鍵をかけたはずなのに易々と油断してしまう心、酒の力を借りればなんとか「のんき」な気分になれる(からシラフの寝る前が意味わからないくらいに怖いこと)、全部お見通しなの。


漠然としていて、夜の深さのように私を取り巻く不安、そこに言葉をくれるの。

そして、言ってくれるの。

 

明日も仕事だ寝なくちゃ

 

理姫さんは嘘を言わない。私たちはそれに嬉しくなる。

 


Mr.Fancy


なんてつまらない女なのあたしは!
人生、人生、捌けない!
愛する人には触れない
酔っ払ってりゃいい
ちゃんとしたって会えないし
悔しい

 

死にたいって理姫さんは言わない。軽率な言葉を吐かない。そこが信じられる。
だから、理姫さんは絶望をこうやって書く。

自虐で「私メンヘラだわ」とか言っちゃうとき、ほぼほぼこの気持ちじゃない?ってくらい心の実況中継な歌詞。
やっぱり理姫さんは酒場の後ろの席にいるのかな。
「ちゃんとしたって会えないし」って、やけ酒しているときの心ぜーんぶ透視されてんのかなと怖くなる。
些細なことで自暴自棄になるし、そもそも他人にとっては些細なことでも私には人生くらい一大事だし。
好きな人との距離感一つで私は頭おかしくなっちゃう。

 


you&i

 

泣くような日があれば 派手に散らかして
拾って 大事にしてなんてずっと甘えていたっけな

 

「大事にして」この一言を告げるのにどれほど私たちは苦労するんだろう。
素直に言えればそれで済むのに、よくわかんないことに悩んで、葛藤して、恥じらって、イラついて。
「派手に散らかして 拾って」があまりに沁みるの。わかるの。
自分でもなんでこんなにたくさんの無駄を重ねなきゃその一言が出せないのかわかんないの。
ただ生きていくだけなのに手間が掛かる女だなぁ私って気分のとき、この歌詞に救われるの。

 


 

これはもう、タイトル通り脳内が理姫さんに侵略される気がするから御託を並べずにひたすら書き連ねたい。

 

噛んで吐いて落ちていく
ガムひとつ
寄り付くことも無い

 

口癖は幸せになりたい

 

「あたしは馬鹿だ」って顔に
書いて歩いたことなんか無い覚えもない

 

夢は私だ

 

はい、もう全部私。
ちっぽけで情けなくてやってられなくて、そんな私。
でも、恋に破れても、自尊心が危ういような痛みを背負っても、私として生きていたいの。それも私。

 


結婚

 

君の朗報に乾杯を
流し台に全て捨てる
(中略)
君が選ばない全ての
ねぇ、何が嫌?

 

こんなに耳から伝わってくる痛みってある?
「女の恋は上書き保存」とか言いますけど、あれ相手によりますからね。クズ男はハードディスクごと葬りたいけど。
ずっとずっと私の名前のまま保存しておきたかったのに、って恋もあるじゃない。もちろん。
一生、私には「選ばれなかった」という刻印が残るの。その朗報によって。
こんな悔しさ、惨めさ、虚しさ、どこかに流れて消えてしまえば良いのに。
残酷な後悔に苛まれるとき、この歌詞が脳裏に浮かぶの。一緒に泣いてくれるの。

 


エンドオブザワールド

 

幸福な朝迎える 空気は
ピンク色に見えたかしら?
ベランダから覗くのはひたすら
灰皿と空き缶でした

 

たった4行で夢を絶望に突き落とす表現力。
「幸福な朝」って、簡単に言うけどもう壮絶に難しいことだと思うんですよ。
言葉を選ばずどどどストレートに言うと、セフレでも不倫でも片思いでも友達でも「幸福な朝」にはならない訳。
なんなら付き合ってても明日どうなるかわかんないような二人なら「幸福な朝」すら期限付きかもしれない訳。
結婚はよくわかんないけど、棄てられちゃうかもしれないし、死別しちゃうかもしれないし。


とにかく、いつ世界の終わりが来ちゃうかわかんないの。朝に保証なんてないの。
たった一筋の風が吹いたように、一瞬で幸せを奪う空虚感。
すべての絶望を共有してくれる歌詞。

 


8ミリフィルム

 

歌詞全文読んで。写経して。暗唱して。ってくらい理姫さんの歌詞の真髄が詰まっている。


誰とも結婚なんてしないでねさよならだけして

 

別れには二つの悲しみがある。この歌詞を読んで初めて気づいた。
あなたとあたしが離れてしまうことと、あなたが他の誰かと結ばれてしまうこと。これは全く違う悲しみ。
そんなとんでもないことをしれっと言ってしまう。

 

せめてもう別れるしかない二人なら、あたしはステレオタイプな未来は全然似合ってない」から別れることに納得してあげるけどお互いひとりぼっちのまんまが良いの。そんな強がり。

 

なのにね、弱音が出てくるの。

 

寝る前に何も考えない事なんてあたしはない

 

それだよ。どれだけ私たちが後悔して、駄々こねて、取り返せない色んなこと思い出してるか。
ぐっちゃぐちゃに考えてるの。恐ろしいほど心が埋め尽くされているの。

この歌詞がなかったら、乗り越えられない夜があるかもしれない。
それくらい、私たちの痛ましい心を知っている歌詞。


どん底に叩き落された女の子の気持ちに、「私もだよ」って寄り添ってくれる歌詞。
救世主とか、革命家ではなくて、同じ痛みを分かち合ってくれる人。それが理姫さんだと私は思う。

 

等身大の女の子って誰だよ


って思ってました。ずっと。それこそ「ありふれて嫌いだった流行りの歌」を聴く度に。


共感って言っても、私の心は歌詞に出てくる女の子みたいにそんなに綺麗じゃないし、とか。
反対に、いやいやこんな超しんどいときに社会のことまで考えてられませんし、とか。

 

でも、理姫さんの歌詞は私の中に何の差し障りもなくインストールされるの。
それこそ私は理姫さんのように、ファッショナブルな生き方も愛と憎悪に満ち溢れた日常も送っていないのに。
等身大というよりは憧れとか空想の人物に近いのに、私の心は一番腑に落ちる。

 

それってすごくないですか。女性として(おそらく)底辺の私まで救ってくれる、こんな私にもしみ込む歌詞。
やっぱり理姫さんの歌詞が世界に広まっていかないなんておかしいにも程がある。
私は出会えて良かった。底辺女だけど理姫さんの歌詞が傍にある。それだけで人生勝ち組。

 

だから私はこのブログを作ったし、ずっと更新し続ける。
そんな訳で、相変わらず好きにさせてもらいます。

 

 


アカシック「地獄に手を振って」MV

 

youtu.be

 

youtu.be

 


アカシック「8ミリフィルム」

 

 

 

おまけ

本当は続編を書きたいんだけど、私に音楽的素養がなさすぎて言葉にできないから誰か楽器編書いてよ。楽器できる人。頼むよ。題名だけ作っといたよ。特に3つ目。皆、10月26日までに書けよ。愛を叫べよ。後悔するなよ。


どんなにInstagramがこだわりの手料理の写真で埋め尽くされようとも奥脇達也の作ったエモの極み乙女な楽曲と奏でるドヤギターに託す人生を選ぶ

どんなにマネキン並みに整った顔立ちが騒がれようとも黒川バンビ絢太の楽曲のツボを押さえまくった激渋指圧ベースの良さの方を伝える人生を選ぶ

どんなに空回りのMCが聞けなくて寂しくなってもアカシックのドラマーとして私たちに溢れんばかりの幸せを託してくれた山田康二郎の男気と優しさを語り続ける人生を選ぶ

 

 

 

 

 

 

 

tsukino25.hatenablog.com

 

 

tsukino25.hatenablog.com

 

 

tsukino25.hatenablog.com

 

 

tsukino25.hatenablog.com

 

反抗声明―ずっと聴きたいアカシック中毒曲―

f:id:tsukino25:20190823160137p:plain

 

 

反抗します。

 

※「大切なお知らせ」を読んだ後に勢いで書いた記事の供養なので大変お口が悪いです

 

アカシックは、いつかその名でアップデートすることを辞める。

山田康二郎という、最高に優しくて最高にお茶目で最高にMC必死で最高にドラムとコーラスが上手くて最高にアカシックの楽しいお兄さんとしての役割を果たしてくれた素晴らしい人物が脱退する。そして、それを機にアカシックの活動は区切られる。
理姫と、奥脇達也と、バンビの3人が作る新しい集合体になる。そのとき、アカシックという名前から3人は脱皮する。新しい名前になって、新しい世界に出ていく。

 

嫌だ。
絶対嫌だ。
絶対絶対絶対嫌だ。


いつまでもしつこくSNSで、ブログで、実生活で、アカシックが好きだと言ってやる。タイムライン更新しないでって言われても更新してやる。マジで。
アカシックってバンドがまじで良くてね、こんなバンドがまだ世の中に知られていないなんて本当社会って全然5Gどころじゃないと思うわけ。解散?2019年10月26日にするんだけどさ。もうそんな区切り無くしたいほど、最高に良いバンドなの。知って。まじ聴いて。最高だから。歌詞は私たちの心臓だし、曲は私たちの血液なの。女でいてよかった、生きてて良かった、音を聴けて良かった、本当にそう思えるの。

 

新しい3人の集合体を応援しない訳じゃないの。むしろ全力でかかっていくの。今わたくし月野にこは「自称アカシックについて一番多くブログを書く女」だけど、これからは「自称〈理姫達也バンビ新バンド名〉について一番多くブログを書く女」になるの。
でもさ、前者の肩書きも捨てないよ。アカシックが最高にイカすバンドだってことは過去じゃないもん。今聴いても未来で聴いても好きだもん。楽曲の良さ何にも変わんないもん。だから聴くし広めるし。良い?

 

という勢いで作ったプレイリスト。
これ聴いて突然エモくなったり、あー横浜と大阪のラストライブ見たいけど見たくないってなったり、むしろチケット争奪戦真っ最中なんですけどこんなブログ書かないでよあんたの文がどんなに稚拙でもバンド名見るだけで泣くでしょ!?ってなってるあなた。

 

聴いてさ、好きな気持ち肯定してさ。そんで、あなたの周りのだれか、フォロワーでも友達でも恋人でも家族でも良いけど。アカシックは良いバンドだ!ってこと、広めなさいよね。康二郎がアカシックの活動を振り返ったとき、1秒も後悔しないバンド活動だったと思えるよう、全力で好きな気持ちとファン増やしなさいよね。わかった?

 

まあ要するに中毒性高い曲プレイリスト。および私の反抗声明。以上。

 

 

沼に堕ちてしまえ

 

music.apple.com

 

CGギャル


私を崖から突き落とした曲。船越英一郎片平なぎさもいなかったんだ、助からないに決まってんじゃん。偶然にもMVも崖から理姫ちゃん落ちてるね。私信かな。んな訳ないな。
ブリッブリのベースリフから始まる怒涛の言葉責めみたいなメロディ、「チュープリ」「激ヤバ淫ら」「ガチでプリチーな命」など香水を瓶ごとぶっかけたみたいな甘さと衝撃の合わせ技な歌詞。それでいて「本当の気持ち教えて お利口さんにしてるからずっと」ってまあ。あなた、なんていじらしくて素直になれなくて可愛いギャルなの?バトルモードな演奏に飲み込まれて、沼に堕ちてしまえ。

 

 

ヨコハマクール


ギャルはそのまま鬱陶しさと気だるさと焦燥を抱えて朝帰りする。「復讐なんかしないわ 仕返しなんかしないわ フラれていないから」ってまたあなた。どうして私たちのみっともない失恋の仕方知ってるの?未練なんかないフリしてべったべたに未練残してる女の最後、あっけらかんと歌わないでよ。乾いた悲しさに泣いちゃって、くだらない朝に戻るのに溜息しながら沼に堕ちてしまえ。

 

 

秘密のデート


男の抱く幻想の「女」、私の生き方である「女」、違うから困るんだよね。「来て来て あやとりしようよ」ってそんな馬鹿な。狂ってる。*1「ウルトラ酔っちゃったよん」って言わなきゃあなたの好きな「女」になって口説いてもらえそうもない、痛い痛い恋心。うわ、わかるってとき。あるよね。ありすぎるよね。悪い男にダメな私。ああ、強い酒持ってこい。
猟奇的な愛と自己嫌悪の深さを味わって沼に堕ちてしまえ。

 

 

スーパーサマーライン〜消えたはずのセレブのあいつ〜


いきなり真っ正面から正統派爽やかノスタルジーが来るんじゃなくて、悪酔いして苦しかった夜が明けたときにふとやってくる。そんな夏。はい、こういう変化球好きな人は手を挙げて。*2
歌詞のおもちゃみたいな可愛さがぎゅーっと胸を締め付けて、歩くようなテンポに刻まれるリズムが私たちのときめきを表す。スイカバー買いに行きたくなって沼に堕ちてしまえ。

 

 

オールドミス


はい、そこそこ年齢重ねてしまって自分に自信を失い始めているそこのあなた。集合。
ふんわりと気品があって、美しい情景を描きながら、押し付けがましくない私らしさ、誇り、芯の強さ、内面の麗しさ、全部見せてくれる。あなたはあなたのまま美しくあれば良いのと教えてくれるように。
言葉のセレクトがいちいちセンス爆イケ。どうなってんの。ああ、理姫さんと一緒なら売れ残ったオールドミスで良いわ、と思うほど沼に堕ちてしまえ。

 

 

うたかたの日々


「白い朝の 白いシーツに
ダイブしてもまだ
街道裏の あの灯りは
消えないんだよ おやすみ」
ああもうこの歌詞だけで好きな気持ちが抑えられない。表現力おかしいでしょ。ずんずん落ち込んでいくような、深海のような暗い世界に沈んでいくような、そんな世界にぽつりと私たちを連れていく。静かに苛立つ気持ち、遣る瀬無さ、虚しさ、ああもう私たちの心だこれは。この紫煙みたいなうだる気分に浸ったあの日を思い出して沼に堕ちてしまえ。

 

 

ブラック


8ミリフィルムくらいバズっても良いんじゃない?ってくらいアカシックofアカシック
「浮気したら」という仮定に対して、「半殺しか全部壊して飼い殺しにするから」と断言する。愛は狂気であり凶器。そんな人に、胸キュン必至メロディで「愛おしくって抱いてあげる 夢ん中にいてもキスしてあげる」と言われる破壊力たっぷりの愛情。狂喜で乱舞。パスポート持ってこい。
「いつか棄てられるなら あたしは好きにやるわ」って自信のなさと覚悟の決め方が超かっこいいのに超切ない。愛は憎しみと隣り合わせだということに気づいて狂って愛おしくなって沼に堕ちてしまえ。

 

 

ロマンス


するりと忍び寄る不穏な激情。妖しい夜、危ない私。安全な恋なんてあるの?私が傷つくことのない、妄想通りの恋なんてできるの?この歌からそんな問いかけを受けているような気分になる。
次第に強くなる歌声が張り裂ける心を示すようで、不穏さはどんどんと増えていく。めんどくさい私たちって結局こういう言葉をもらわないと共感なんてできないの。「最終電車の隅に座って」夜に紛れて消えたくなる日に聴いて沼に堕ちてしまえ。

 

 

エンジェルシンク


音も言葉も全部が私を泣かせるために存在するのかという程に泣かせにくる曲。最初聴いたときは心臓に穴が開いたと誤解するほどこの曲のことしか考えられなくなった。このブログで散々アカシック好きアカシック最高アカシックを聴けって騒いでるけど、私の一曲を選べと言われたらこれかもしれない。*3

「あのね 数えれば いくつも終わりがあった」って冒頭からずるい。愛をいくら語っても、この歌は終わる必然性があった恋の話なのだ。辛い。苦しい。そんでもってさ、終わりが「さよなら いつか」なんだよ?終わるしかなかった恋に向けるその言葉、えぐいほど涙で歌詞カード濡れる。確約のない「いつか」という言葉で締めくくるほど決別を選んだ愛を目の当たりにして沼に堕ちてしまえ。

 

 

夢遊


「好きにならないで」「嫌いにならないで」が同時にやってくる、適切すぎる心理描写。そうなんだよ、好きだし嫌いなんだよ。
絶望に瀕し、別れを受け入れられない、受け入れたくない感情に苛まれる様子。酷なくらいに、生々しいくらいに、そんな本当の姿がぎっしり詰め込まれてる。
理姫さんの歌い方が、絞り出す弱音とか、張り詰めた孤独とか、倦怠感とか、ぜーんぶごっそり洗い出す。終わりを知らないアウトロが、その気持ちに更に畳み掛ける。止まらない涙に気づかないまま沼に堕ちてしまえ。

 

 

 

反省します。

 

「大切なお知らせ」で心が沈没した後なので本当にお口が悪いブログです。すみませんでした。

でも、好きな気持ちとか好きなところとか何一つ嘘がないなぁと思ったのでやけくそで載せました。はっはっは。

 

もうね、いつでも言うよ。アカシックを知ってくれ、って。ファンで一番諦めの悪い女で良いわ私。それでは!

 

 

 

tsukino25.hatenablog.com

tsukino25.hatenablog.com

 

 

他の記事

 

tsukino25.hatenablog.com

tsukino25.hatenablog.com

 

*1:その誘い文句で来てくれるのは野比のび太しかいない。

*2:月野は挙手した。右手を高く、高く、天井に届きそうなほどに。だがしかしキーボードが打てないので呆気なく下ろした。

*3:鶺鴒と決勝戦をしたい

まず聴いてほしいアカシック10選プレイリストー横浜セレクションー

f:id:tsukino25:20190807131206p:plain

 

本当はコフレの中に突っ込んでおきたい

 

同じことの繰り返しじゃいけないと思ったんです。


何が言いたいかと言いますと、アカシックが好きで好きでたまらないという思いを吐露し続けるだけではダメではないかと。もっと同じ沼にハマる人を増やしたいんだと。


そんな訳で、アカシック沼拡大大作戦。目指せ印旛沼*1

 

もう、はちゃめちゃに良いバンドだということは保障します。
魅力についてブログで先に読みたい人は私の過去記事も読んでください。
けどまぁ、やっぱりあなたを耳で確保したいんです。

 

本当は女心をここまで掴める曲のよりどりみどりバンドなんで、CDを百貨店の化粧売り場で売り飛ばしたり、婦人服の値段書いたタグと一緒にiTunesQRコードぶら下げたりしたいんですが、私は権力のない一般人なのでプレイリスト作りました。


夏の夜、横浜に向かう車の中で聴いて運転できないくらいテンション高ぶるプレイリストがテーマです。*2
歴代アルバムから少しずつ曲を入れてライブ感ある曲順を目指しました。愛の10曲。

 

 横浜コレクション

music.apple.com

 

 

エリザベスロマン

 

エリザベスロマン

エリザベスロマン

  • provided courtesy of iTunes

 


宣戦布告のドラムから始まる熱く饒舌な演奏、凶器みたいなメロディによって構成される、中毒性と疾走感が惜しみなく詰め込まれた曲。直球の辛辣さ、皮肉が終始映画のように語られる。
「悪意で溢れた女は闊歩の仕方を知らない」と言ってのけるのは、歌詞を書く理姫さんが弱さから這い上がる女の強さ、それを美しくしてしまう気品を携えて歌う人だから。

 

プリチー

 

プリチー

プリチー

  • provided courtesy of iTunes

 


アカシックの名刺。閉じ込められないほど詰め込んだ個性。「ティー」ではなく「チー」なのがこのバンドの茶目っ気。
恐ろしく「ピンク」で毒まみれの曲なのに、最後には爽快感が上回ってくる。
「雨上がりの虹のように 女の意地を 見抜いて」
こういう乙女心のチラリズムが快感。

 

ベイビーミソカツ

 

ベイビーミソカツ

ベイビーミソカツ

  • provided courtesy of iTunes

 
「奥脇達也」という男が曲になった感。歌よりも感情的なギターがオラつく
退屈さも不安も幻滅も、全部ひっくるめて恋心なんだという噓偽りのない表現。
生活の気配がする「ミソカツ」というたった一単語で、曲の世界は私たちの日常にすんなり落ちてくる。
切なさを生み出す正統派ポップロックは、奇をてらわずとも人の心は奪うことができると言わんばかり。

 

邪魔

 

邪魔

邪魔

  • provided courtesy of iTunes

 
技巧派リズム隊が黙っちゃない、聴く人すべてを覚醒させてしまう曲。
アスファルトに降伏してゴミになりました」、「骨を血を飲んでもあたしだけのものに出来ない」などフレーズで人を圧迫する。
病んでるなんてとんでもない、美しさを捨てないバランス感覚の良さもお忘れなく。

 

幸せじゃないから死ねない

 

幸せじゃないから死ねない

幸せじゃないから死ねない

  • provided courtesy of iTunes

 


アカシックの持つ、全ての女を受け入れてくれる強さは「死にたい」ではなく「死ねない」と歌うところに表れる。
曲中に登場する「高給取り/風俗嬢/ホスト狂い/キャバクラ嬢という人物像が仮に自分とリンクせずとも、愛を失う痛みと幸せへの枯渇は誰も無視できない肉声であり生きる意味。
絶望の足音のようなアルペジオから絶叫のアウトロまであっという間の衝撃。

 

ヨコハマカモメ

 

ヨコハマカモメ

ヨコハマカモメ

  • provided courtesy of iTunes

 


カモメが飛ぶ空と海の似合うアカシックの醸しだす、悲しみの暴風雨
「ケバい女」が吐露する本音、「港のブルー」「小説でしか見かけない気持ち」、すべてがあまりに横浜の街に似合いすぎる。
涙の味がするのはギターがあまりに私たちを責め立てるから。
このバンドの専売特許目白押し

 

 

女

  • provided courtesy of iTunes

 


優しくて甘い愛、女性としての誇り、しなやかな自信。
自分たちの世界を守りながらこういう歌が作れる才能は絶対に埋もれてほしくない。
歌詞のイカシタ女」がすべて音に反映されているようなシンクロ具合。
演奏の「よくわかっている感」が心地よい麻薬になってしみ込んでくる。

 

憂い切る身

 

憂い切る身

憂い切る身

  • provided courtesy of iTunes

 


大海原にダイブする瑞々しさ、一途の尊さ、永久への畏怖。
真摯な生き様を反映する透き通ったサウンドは世間のバンドイメージを覆す。
声に宿る決死の覚悟に鍵盤が追い打ちをかけてくる。
聴く人の好みを問わず心臓にダイレクトに届く衝撃作。

 

終電

 

終電

終電

  • provided courtesy of iTunes

 


ざらついたギターから始まる真骨頂。渾身の一撃、悲哀。
悔しさをこらえて乗り込む満員電車、酔いの覚める白けた気分、我慢できずに辞める禁煙。
そんな痛ましさに身に覚えのある人は、聴かないと人生変わるぜ。
のようにシンプルな言葉たちに油断してると泣かされる。

 


鶺鴒

 

鶺鴒

鶺鴒

  • provided courtesy of iTunes

 


最後に好きな曲ぶっこんでしまった。でも聴いてほしいんだよ、おねがいよ。
哀愁、後悔、茫然、寂寥、苛立ち、憂鬱、やるせなさ、いくつ感情搭載してんのさ。
それをあっさり枯れたお洒落ナンバーに美しく仕上げてしまう力量の恐ろしさ。
物語の中に聴き手を置いてきぼりにする歌詞は何度読んでも芸術。
フェードアウトしていくアウトロが私たちを恍惚の中に誘う。ギターとベースの駆け引きを一生聴いていたい。

 

8ミリフィルム

 

8ミリフィルム

8ミリフィルム

  • provided courtesy of iTunes

 


曲数を見てはいけない。私の中の10曲が何であろうと、これを差し置く訳にいかないんだ。言ったろ?「ライブ感ある曲順を目指しました」って。今からアンコールなの。


あまりに人の耳を仕留める能力の高いメロディは、JPOP全盛期の良さを感じさせる圧倒的強さ。
「誰とも結婚なんてしないでねさよならだけして」など、大人になったからこそ揺さぶられる歌詞の畳みかけが止まらない。
音楽は曲からという人にも、可愛くキャッチーなのに切実で巧みな歌詞を一読してほしい。
何が秀逸かって、ギターベースドラムキーボード、何一つ乱れも無駄もない演奏の精巧さ。早く天下とってくれ、アカシック

 

 

 

「終電」「幸せじゃないから死ねない」収録 『コンサバティブ』

 

tsukino25.hatenablog.com

 

 

「プリチー」「鶺鴒」収録 『プリチー』

 

tsukino25.hatenablog.com

 

 

「ベイビーミソカツ」「女」収録 『Dangerousくノ一』

 

tsukino25.hatenablog.com

 

 

「8ミリフィルム」「ヨコハマカモメ」収録 『凛々フルーツ』

 

tsukino25.hatenablog.com

 

 

「憂い切る身」「邪魔」収録 『エロティシズム』

 

tsukino25.hatenablog.com

 

 

「エリザベスロマン」(アルバムは会場限定盤!) 『POP OFF』

 

tsukino25.hatenablog.com

 

 

 

tsukino25.hatenablog.com

tsukino25.hatenablog.com

tsukino25.hatenablog.com

 

*1:日本一大きい沼です

*2:安全運転を心がけましょう。

知らない君を振り向かせたい

f:id:tsukino25:20190618145518p:plain

 

Mr FANCY

Mr FANCY

  • provided courtesy of iTunes

 

冷めない熱を手あたり次第に話したい

 

行って良かったとか、知ることができて良かったとか、そんな規模ではなく、地球があって良かったみたいな感情が全身を駆け巡りました。身体の痺れが止まりません。

ちょっとだけ嘘です。 脚が痺れていて尚且つ浮腫みが取れないのは、私が久々にライブで全力ジャンプしたからです。3日間くらい親友はメディキュットです。

でも、それ以外大体本当です。

情報がスッカスカ骨粗しょう症なんで5W1Hでご紹介いたします。

2019年6月15日大阪ミナミで開催されましたアカシック5周年記念ワンマンライブ「小ぬか雨降る御堂筋」(なんと5年分の全63曲を2日で演奏するという暴挙ワンマン)にぼっちの私が参戦して参りました。

は?なぜ行った?聞く?アカシックほど私の息の根を止めることができるバンドなんていないからですよ。

え?どうだった?これからそれをキーボード叩き割るくらいに書くけど「一生信じるから絶望行きの片道切符でも構わないのでどうぞ私のことお好きに連れまわしてください」ですよ、要約すれば。

 

それで。書くにあたって考えたことなのですが、元々曲を知っている人だけが読んで楽しめる記事じゃもったいないなって。

日本食しか食べたことない人にパクチーの味を伝えるのに「トムヤムクンがね」って話し出したら指でスマホの上方向にしゅっとされちゃいそうで。悔しい悔しい!ってなるので。

ちゃんと私がどこにどう興奮したか伝えたいんです。カップの下に残されて沈んだタピオカみたいになりたくないんです。

 

今回、公式もセットリストは発表していません。なので、今回は曲名ゼロのライブレポートです!

新参者、迷い込んだ者、何かに唆されてこのブログを踏んじゃった者!

どなたでもカモン!(あくまで個人の感想だということにご理解の程よろしくお願いいたします。)

 

 

 

アカシックをまだご存じない人のための簡単メンバー紹介

(敬称略)

 

理姫(ボーカル)色気がメイクして服着て歌っている。アイドル声にスナックトーク。ステージに手鏡とか愛犬を模したクッションとかアイスコーヒ―とか置きまくってそこに女子の部屋を完成させる。メンヘラの心を抉り出し、現実を叩き付け、それでも生きる強さと世界の美しさをそっと女の傍に置いてくれるような歌詞を作って歌う。客席からの歓声がジャニーズのコンサートみたいな女性率。知らんけど。とりあえず可愛い。最高。

 

奥脇達也(ギター)山梨の狂犬。半袖半パンで虫取りに来た少年かしらと思わせておいて、理姫さんの歌詞をパワーアップさせるロディアスエモポップキュートロックヨコハマソングを作る奇才どや顔でかき鳴らすギター、時々ワイルドセクシーボイス。常に前のめりで客煽りがち。最高。

 

黒川バンビ絢太(ベース)世のイケメンを全員コラージュしたら完成したみたいな端正な顔立ち。ラブレットはもう顔に同期している。曲を引き立てるスパイスのような渋め隠し味ベース。わかる人にはわかりすぎる。キマってくると焦点定まっていない感じで狂気に埋もれて演奏に没頭する。最高。

 

山田康二郎(ドラム):なんかむっちゃ楽しそうにドラム叩いてくれる。かと思えば、突如マッドサイエンティストみたいに髪をぶんぶん振り回してネジ外れたみたいな演奏になっている。常人に見せかけたスーパードラマー。油断すると優しすぎて失神しそうなコーラス歌う。MCがんばれ。最高。

 

翔汰(サポートキーボード)サポートなのに全員の弟みたいに可愛がられている。ステージに咲く一輪の癒しという花。全63曲という膨大な曲数を華麗に弾きこなす。全力ライブを支えてくださったという意味でも最高。(本当にありがとうございました)

 

 

序盤―油断させたところで堕とす色女と色男たち―

 

全63曲÷2日=31.5曲を演奏する必要がある今回のワンマンライブ。

私は、冒頭から意識をかっさらうようなセットリストになるのではないかと軽率に予想していました。

なにせ、31曲分ファンを引き連れる必要があるのですから、初っ端から正気を喪失させてくるんじゃないかと。

 

いとも簡単に裏切られました。

 

私たちのどこを切り取っても良い曲しかないんだから、私たちの好きにさせてもらうよ。

そんな覚悟がぐっと迫って見えてくる、余裕のある幕開け。

ライブハウスに立ち込める熱気と汗ばむ肌を、心地よいとさえ感じ始める恍惚の時間。

 

しかし、次の瞬間には鋭利な刃物でぶった切られたような攻めが襲い掛かってくる。第二の裏切りです。

そこからは、もうアカシックの魔性を凝縮した展開。

 

理姫さんの切迫感のある絞り出す歌声、メンバーの狂気を帯びた演奏、なるほど理姫さんが事前に「メンヘラになっておいてください」と予告しただけのことはある。

理姫さんのシリアスな眼差し、妖艶さが際立つことで、自然と対となって滲む楽器陣の熱量。 たぶんこの時点で観客のほとんどが息も絶え絶えであったのではないでしょうか。

 

なお、息も絶え絶えではありませんでしたが、序盤から達也さんが汗でギターをかき鳴らす新しい技法を編み出したのは鮮明に記憶しております。

無音を4分33秒演奏するピアノ曲(らしい)とか、卓球のピンポンで太鼓にスマッシュする協奏曲(みたい)を勝手に思い出してました私。この中に同士の方はいらっしゃいませんか。

 

中盤―5年の軌跡を余すことなく見せつける、眩暈のような時間―

 

ライブハウスの酸素がまるで足りなくなってきたところで、中盤戦。

 

時にお洒落に、時に冷たく、時にじゃれるように、次々と全曲完遂に向かって畳みかける連続ビンタ級メドレー。 シリアスだったり甘ったるいものだったりユーモラスだったり、そんな曲の寒暖差を感じさせない巧妙に仕組まれた構成。

唯一納得いかないとすれば「朝までかかってもいいのでその曲フルコーラスでしてください後生だからお願いします」という曲しかなかったことでしょうか。

 

この時点で相当な曲数をこなしたのですが、驚いたことに耳に残るフレーズがあまりに多いこと。

ライブって無我夢中だし、何が起きたかわかんないうちに終わってしまうワンナイトラブだと思うんですよ。

なのにね、覚えているんです。すっげぇ耳をつかんでくる歌詞とか胸キュンで心臓発作になりそうな歌詞とか、メンヘラになる薬みたいな歌詞とか。

いくら私がブログ書くために歌詞読み漁っているといえど、ライブで衝撃残してくる場面には、いつも理姫さんの歌詞がある。

こんなに曲にこだわりのあるバンド好きになれて、本当に私嬉しい。

 

とか冷静に言語化できたのは3日後の本日です(笑)

 

 

終盤―まんまと奪われた心は心斎橋に置いて帰りました―

 

終盤の熱帯夜みたいな時間は、目まぐるしく、思考全停止のまま終わりました。

キラーチューンのバーゲンセール。

コジさんが煽りの場面なのに、もう何を言ってんだかわかんないくらいしどろもどろの滑舌なのに観客みんな「いえぇぇぇぇぇぇぇえぇぇぇぇぇえぇぇえええい」って叫んでた。バカみたいな熱量。

たぶんこのときコジさんが「この壺を1人2000万円で買って帰れ。老後など知らん。」って叫んでもみんな同じ返事してた気がする。なんかコジさん超楽しそうだった。

 

この辺で何回もバンビさんの目に楽しさと狂気が憑依してた。

達也さんは新技法の「汗」を何回も弾いていたんだろうけど観客が湧きすぎて聞き取れず。

 

本編ラストらへんは個人的に求めすぎていた終わり方だったので血管千切れるくらい熱い思いがほとばしった。「うえ…ぐへ…好き…」って嗚咽がたぶん駄々洩れだった(お近くの方ごめんなさい)。

 

この終盤からアンコールまでのセトリで既に「豪華なワンマンライブ」水準。中身も曲数も。

信じられないだろ…この前に数十曲演奏してんだぜ、この人達…。

 

結局のところ、最後の最後の曲のときに「私が5年間で一番良い思いをさせてもらった曲をさせてください」って理姫さんが言ってイントロ入ったのが馬鹿みたいに最高に泣けた。

泣け過ぎて帰り道の心斎橋筋商店街で魂が落っこちた。たぶん免税品狙いの外国人に今頃けちょんけちょんに踏まれてる。

まあいいやそれでも。最高だったから。

 

 

引き返す気など更々ない

 

ちょっと個人的なこと書きますね。

え、ここまで読み進めたのに興味ないですって?ブログタイトル読んでください。ここは私の独擅場です。

 

ブログにアカシックのことを書き始めて4か月経ちました。

もうイヤホンしなくてもアカシックの曲が自動再生できるくらい聞きこみました。耳にタコならぬ耳にBluetooth

4か月の間、歌詞を読んでは考え、歌詞を読んでは考えを繰り返しました。

 

そんな私の熱量なんて軽々と上回るライブを、アカシックはやってのけました。

むしろ、自分を恨みました。

なんで私は今、恋をしていないんだろう。この歌を、理姫さんの歌う愛を、もっと失恋の傷がズタズタについた心で聴きたかった。一番痛くて一番沁みるときに、アカシックに出会いたかった、とさえ思いました。

 

間に合わなくなる前に、知ってほしい。

 

今、恋してるあなた。

今、結婚したくて拗らせているあなた。

今、寂しくてたまらないあなた。

今、かっこいい音楽が、可愛い音楽が聴きたいあなた。

 

全部、ここにありますよ!!!

 

そんな思いがますます強くなりました。

本当、絶対皆に好きになってほしい。

 

上書き保存された好きの感情を抱きしめて、私は今日も再生してます。

アカシック、ありがとう。

 

 


アカシック「8ミリフィルム」

 

 

 

tsukino25.hatenablog.com

 

 

tsukino25.hatenablog.com

 

 

tsukino25.hatenablog.com

 

 

tsukino25.hatenablog.com

 

 

tsukino25.hatenablog.com

 

 

tsukino25.hatenablog.com

 

 

tsukino25.hatenablog.com

 

 

tsukino25.hatenablog.com

 

 

tsukino25.hatenablog.com

 

 

tsukino25.hatenablog.com

 

 

tsukino25.hatenablog.com